スペインニュース・コムがお届する
スペインのニュース

現地のメディアよりスペインのニュースを毎日更新でお伝えします
土日、祝日はお休みです。


2014年12月31日〜2015年1月4日までニュースはお休みさせて戴きます。

皆さま、良い年をお迎えください。


2014年12月30日(火)

メリージャ、100名以上が違法入国達成

今朝6時55分ごろ、メリージャとモロッコとの国境となっている 鉄柵を乗り越えようと約200名が一斉に侵入を開始、その結果、 102名がモロッコ側の警察とスペイン側の治安警備隊による阻止を かいくぐってスペインへの侵入に成功した。
これだけの人数によるメリージャへの侵入は今年、これが初めて。
行動開始から6時間たった13時の時点で、国境をなす柵に上ったまま の状態で入国の機会を待つ者が約40名ほど残っているとのこと。
違法入国を果たした102名は、移民センターへと誘導され登録を 済ませた模様。

ガリシア、7万人が最低賃金を下回る収入

ガリシア州統計局発表によると、2013年、同州内には最低賃金制度で 定められた収入に達しない低収入の人が約7万人存在していたとのこと。
最低賃金制度では全ての雇用人は最低638.09ユーロの月収を受ける 権利があるとされているが、アンケート調査によると、月収がそれ以下で あると答えた人が約7万人あった。
その内、女性の占める割合が高く、男性の14900名に対し、54600名が 女性労働者。

マドリッド、モンクロアタワー、5月にリニューアルオープン

1992年建築のマドリッド市、モンクロアにあるイルミネーション&コミュニケーションタワー (通称モンクロアの灯台、またはモンクロアタワー)は、その安全性の問題から2005年以降、閉ざされた ままとなっていたが、最新設備を備え、2015年5月にリニューアルオープンされる 予定であると、アナ・ボテージャ市長が発表。
モンクロアタワーは高さ110メートルで、マドリッドでは11番目の高さを持つ 高層建築。
閉鎖される前にはエレベータを利用して高さ90メートルの展望台まで 約20秒で上る事が出来た。


2014年12月29日(月)

外国人によるアンダルシアの不動産購入36%増加

不動産ブーム時代と比べると不動産業界は依然、落ち込んだままだが アンダルシアにおける今年度前半期の外国人による契約につていは、 前年度同時期比較36%の伸びを示した。
今年1月から6月の間に非スペイン居住外国人によって交わされた アンダルシアの住居購入契約数は6612件で、最も人気があったのが マラガで4739件、これにカディスの368件、セビージャの201件が続いた。
購入者を国籍別でみると、最も多かったのが英国人で1537件、そして このあとスウェーデン人の608件、ベルギー人の535件、フランス人の429件、 ロシア人の387件と続いた。

アトーチャとチャマルティンを結ぶAVE,工期延長3年目に突入

高速列車が整備されているその総運行距離が3100キロに及ぶ スペインは中国に次いで世界で2番目の高速鉄道大国となっているが、 未だに、首都マドリッドの南北に隔たりが残されたままとなっている。
これまでに高速鉄道の建設費用として450億ユーロが投入されて来たにも 関わらず、マドリッドの北にあるチャマルティン駅と南にあるアトーチャ駅との 間は、高速列車用レールが開通しておらず、スペインを高速列車で 縦断するためには、マドリッドでの乗り換えが必要となっている。
アトーチャ、チャマルティン両駅間のトンネル掘削作業は2011年に終了 しており、当初の予定では2012年には同区間のAVE運行が可能となる はずであったが、それが2013年に延び、14年に延び、更に、2014年が 終わろうとしている今、2015年へと持ち越される事となった。
工事完了の遅延が3年目に突入しようとしている今、政府は、新たな 完成時期の発表を行っておらず、様々な関連筋からは、両駅間の開通は 2015年どころか、2018年ぐらいまで長引くのではないかとの声も あがっている。


2014年12月26日(金)

RENFEストライキ

本日金曜日、労働組合CGTの呼びかけによりスペイン国鉄RENFEの ストライキが行なわれる。
既定のミニマムサービスは長距離列車の場合で全体の77%となっている ため、本日予定されていた350便の内、81便がキャンセルとなり、 269便が運航される。
また、中距離列車については、ミニマムサービスが65%とされており、 315便の内、168便がキャンセルとなり、483便の運航となる模様。

リサイクルごみ回収サービス、1月3日よりストを発表

労働組合UGTは、マドリッドのリサイクルごみ回収サービスについて 1月3日よりその無期限ストに入るこを発表した。
これにより、紙、ボール紙、ガラス、容器類の回収サービスがストップし、 また、大型コンテナ、不要となった携帯電話や使用済み電池などの 廃棄場などに持ち込まれた廃棄物撤去作業も停止する事となる。


2014年12月24日、25日はクリスマスのためニュースはお休みさせて戴きます。


2014年12月23日(火)

2015年の最低賃金、月額3.3ユーロの増加

12月26日に行なわれる閣僚会議で来年度の最低賃金に ついての決定がなされる予定となっているが、2014年度の 月額645.3ユーロが0.5%プラスの648.6ユーロに引き上げられる 見込み。
最低賃金ラインは2012年に凍結されたあと、2013年に0.6%の 引き上げがあり、2014年には再び凍結されていた。
来年度の0.5%引き上げによる月額3.3ユーロの増加は、 約20万人の労働者が対称となる。
 経済危機が始まって以来、経済復旧を優先する政策が進められ 労働環境の悪化が目立った中、労働組合等は今回の引き上げ率は 全く不十分なものとしている。
主要労働組合であるUGTやCCOOは、2015年の引き上げ率を12.5% として月額725ユーロに、そして2016年には800ユーロまで引き上げる ことを想定していたため、政府の決定との間に大きな相違が見られる。

カタルーニャ高等裁、アルトゥール・マス州知事への訴えを受理

11月9日、憲法裁判所から中止令が出ていたのにも関わらず、 カタルーニャ独立についての賛否を問う住民投票を強行した事に ついて、この違憲投票を推し進めたアルトゥール・マス州知事や カタルーニャ州議会議員等に対し、中央政府を始め、各方面から 多数の苦情や告訴状が届いていた。
これを受け、カタルーニャ最高裁は、昨日行なわれた会議において 4時間に渡る協議の結果、州知事を含む計3名については違憲投票に 関連する全ての訴えを受理し、調査を開始する事を決定。
しかしながら、この3名以外のカタルーニャ州政府与党党員や カタルーニャ州議会の議員についてはその対象外とした。
この違憲投票開催については、憲法裁判所の決定の不順守、 背任行為、越権行為、公金横領などを挙げた告発、告訴状など、 計32件が提出されている。


2014年12月22日(月)

クリスティーナ王女、被告人として出頭

公金横領罪他、計8つの罪状で検察側から19年の懲役と 350万ユーロの罰金を求められているイニャキ・ウルダンガリン氏の妻、 クリスティーナ王女に対し、本日、ホセ・カストロ判事は正式に被告人の 一人として他の16名と共に、裁判へ出頭するよう求めた。
裁判は来年半ば過ぎに行われる予定。

カサ・ペドレラ、修復工事終了

バルセロナ市内にあるガウディー建築の一つとして知られる カサ・ペドレラの修復工事が11か月間続いていたが、ようやく終了し、 本日13時よりその記念行事が行われる。
石灰岩からなるその外壁は10年に一度の修復を必要としており、 今回の修復工事では予想を上回る100万ユーロ以上の費用が かかったが、その50%は工事の間、建物を覆っていた幕に広告を 掲載する事によってカバー出来たとのこと。


2014年12月19日(金)

カタルーニャ独立に”NO”が優勢

カタルーニャ州の世論調査センターが10月に行った調査によると カタルーニャの独立について、賛成と答えた人が全体の44.5%、 反対と答えた人が45.3%と、2012年にアルトゥール・マス州知事が 独立の方針を打ち出して以来、初めて「NO」の声が優勢となった。
また、同調査によると、質問の中に体制として幾つかの選択肢を用意したところ、 独立国家に賛成と答えた人が36.2%、連邦国の中の一国家となるべきと答えた人が 28.9%、現状の自治州で良いと答えた人が21.8%、スペイン国内の一地方で良いと 答えた人が5.4%となった。


2014年12月18日(木)

デポルティーボ側の過激派グループ14人を拘束

去る11月30日に起きた、ATマドリッドとデポルティーボ・デ・ラ・コルーニャ、 両サッカーチームの過激派ファングループによる衝突により、1名の死者が 出たが、これに関わったとしてすでにATマドリッド側のグループに所属していた 41名が拘束されていた。
これに続いて、捜査の第2段階として、今度はデポルティーボ側の関与者等が 今朝、14名拘束され、同事件の関与者は計55名に達した。
当局では、今後、まだこの数字が増える可能性もあるとしている。
捜査第一段階で逮捕された41名は、本日、起訴される見込み。

クレジット返済未遂行額減少

本日、スペイン銀行は、スペイン国内において運営されている全ての金融機関に より貸し出されたローンの内、返済不能に陥っている総額が9月には13.02% であったのに対し、10月には12.92%に減少した事を発表した。
金額にすると、9月現在の返済未遂行額が1805億1700万ユーロであったのに 対し、10月には1783億8600万ユーロまで減少した。
これにより、返済未遂行額は2013年9月以来、最小値を更新した事となる。


2014年12月17日(水)

バルセロナ、デモ隊と警官隊が衝突

昨日、無政府主義テロ組織に属すると見られる女性7名と 男性4名が逮捕されたが、昨夜19時ごろ、彼らの釈放を求める 1000人以上によるデモがバルセロナのグラシア地区で行われた。
逮捕されたのは31〜36歳の男女でスペイン人、ウルグアイ人、 イタリア人、オーストリア人が含まれていた。
同テロ組織はこれまでに爆発物を使った幾つものテロ行為の犯行に 関わっているとされる。
デモ隊は進行する中、途中で方向を変更し、カタルーニャ州政府与党CiUの 本部へ向かったため、警官隊がこれを阻止。
デモ隊は一旦、後退し、別のルートを取ったが、これも警官隊に 阻まれたため、周囲にあった銀行や不動産屋のガラスを壊し、 ゴミ収集のコンテナに放火、警官隊に物を投げつけるなどの行為に 及び、衝突が生じた。

マドリッド・リオ公園、メンテナンススタッフのスト続行

マドリッド・リオ公園のメンテナンスにあたっている会社の従業員等が 会社側による大幅な解雇計画に対するストを開始したため、 同公園の清掃サービスもストップしたままとなっている。
規定のミニマムサービスを行なうため、48名の従業員が仕事を 開始しようとしたところ、石を投げつけられるなどの阻止行為があり、 ミニマムサービスを行うための48名のスタッフの内、僅か12名だけが 警察によるガードの元、作業を行う事が可能となった。
現時点では、まだ会社側と組合側との交渉は事実上、全く行なわれて いない。


2014年12月16日(火)

国家警察、マドリッド・リオ事件の容疑者を拘束

スペイン国家警察は本日、先日マドリッドのビセンテ・カルデロンサッカー場付近にあるマドリッド・リオで起きた殺人事件の容疑者2名を逮捕したと発表した。
同警察によると、マドリッドの他トレドなどの周辺地域で捜査が続けられており、30人程度が逮捕される見通し。
この事件は同スタジアムを本拠地とするアトレティコ・デ・マドリッドとデポルティーボ・デ・ラ・コルーニャの試合当日朝、両チームの最も危険とされるサポーターグループ同士が衝突し、デポルティーボ側のメンバーが殴打されて川に投げ込まれ死亡する事態となった。

治安警備隊、飲酒運転取締り強化週間を開始

市街地や街道の交通警備にあたる治安警備隊は、昨日より飲酒や薬物運転の取り締まり強化キャンペーンを開始した。
このキャンペーンは日曜日まで行われ、全国で1日2万5千件以上の検査が行われる。
尚、昨日午前中のマドリッド市内では1時間足らずの間に8人のドライバーにアルコールや薬物の要請反応が出た。

検察当局、サッカー八百長疑惑で42人を告訴

スペイン検察当局は昨日、2011年に行われたスペイン・リーグのレバンテーサラゴサ戦における八百長疑惑において、関係者42人を告訴した。
その中には両チームの選手の他、当時サラゴサの監督で現在は日本代表監督を務めるハビエル・アギーレ氏も含まれている。
当時、この試合の結果により、サラゴサとデポルティーボが2部降格を免れている。


2014年12月15日(月)

11県で悪天候による警報・注意報

気象局は本日イベリア半島東部などの11県で大雨などによる警報、注意報を発令した。
それによると、アンダルシアのハエンでは大雪警報が出ており、最大で20センチの積雪となる見込み。
またグラナダ県でも積雪による警報及び注意報が各地に出ている。
一方、カタルーニャのバルセロナ、ジローナとタラゴナでは大雨注意報が発令されており、1時間の降雨量は20立方メートルに及ぶと予測されている。
また、バレンシアでも引き続き大雨注意報がでており、12時間で80立方メートルの雨が予測されているほか、地中海沿岸のムルシアでも雪による注意報が出ている。

10月の住宅売買16%上昇

国家統計局(INE)によると今年10月の住宅売買数は2万6468件で、前年同月比16%増加した。
これで9月に続き2ヶ月連続の上昇となる。
ただし9月の数値と比較すると2.1%減少している。
INEは上昇の理由について、中古住宅の売買数の躍進をあげている。
中古物件の売買は1万8341件で、前年比42.1%上昇、10月としては2008年以来の高い数値となった。
一方、新築物件の売買は8127件で、17.9%減少した。
これらのデータを地域別でみると、最も増加したのはカナリアスで、これにパイス・バスコとアストゥリアスが続く。
逆に減少したのはリオハとアンダルシアだった。

食料品の原材料表示、新方式導入開始

先週土曜日より、EU共通の食料品原材料表示の導入が開始された。
新方式では、主要アレルゲンの表示や、具体的な原材料の表示が義務付けられている。
例えばこれまでは植物油とだけ表示されていたものが、なんの油であるかまで明示しなければならない。
また、これらの情報を表示する文字のサイズも一定以上に定められる。
さらに販売されている食品が冷凍品を解凍したものであった場合それも表記しなければならない。 この新制度は野菜や果物、またガムやキャンディーの小さなパッケージには適用されない。
ただし肉や魚はその産地や漁の方法などの表示も義務化される。
また、レストランなどの飲食店でも主要アレルゲンが含まれているかどうかの表示が義務化される。
尚、この新制度は施行が開始されたものの徐々に導入されていき、完全義務となるのは2016年12月13日以降となる。


2014年12月12日(金)

ATマドリッドービジャレアル戦、700人以上による警備

日曜日の夜7時からビセンテ・カルデロンサッカー場で行われる ATマドリッド対ビジャレアル戦が「高危険度」の試合と判断された事を 受け、マドリッド州政府は厳重な警戒態勢を取る事を発表した。
これにより、試合当日は国家警察、市警察、サッカーチームが契約する 私営ガードマンなどを含め、計740名がその警戒にあたるとのこと。
スペインでは、去る11月30日にATマドリッド対デポルティーボ戦の過激派 サポーター等の衝突により死者が1名、また、先の水曜日には バルセロナ対パリ・サンジェルマン戦の直後に殴り合いがあったばかり。


2014年12月9日(火)

ウルダンガリン被告に100年以上の求刑

検察庁は本日、クリスティーナ王女の夫で、贈賄などの罪で公判中のイニャキ・ウルダンガリン被告に対し、計100年以上の禁固刑を請求した。
また、同庁は公金横領に対する罰金として350万ユーロも同時に請求する。
一方、クリスティーナ王女は、罪に問われないものの、夫の会社の不正により利益を受けたとして、58万7千ユーロの支払いを請求するという。

11県で、強風警報、注意報

気象局は本日11県で強風による警報及び注意報を発令している。
それによると、マジョルカ島及びメノルカ島では、強風により波の高さが7〜8メートルに達すると見込まれており、高波警報が出されている。
またカタルーニャのジローナでも最大風速は110キロに達し、強風警報が出ている。
また、ナバラ、アラゴンやバレンシアなどでも強風注意報が発令されている。

マドリッド地下鉄、年末年始の増便開始

マドリッド地下鉄は、連休前日であった先週金曜日より、クリスマス、年末年始の特別サービスを開始した。
これらのサービスが適用されるのは、1〜6番線と10番線で、最高19%の増便が行われるほか、利用者の多い駅での警備も強化される。
また、祝祭日の営業時間も同時に発表、24日のクリスマスイブは午後10時までの営業、また翌日のクリスマスの日は通常より2時間遅い午前8時から、元旦は1時間遅い午前7時からの営業となる。


2014年12月6日、8日はそれぞれ、憲法記念日、無原罪の御宿りの祝日のためニュースはお休みとさせて戴きます。


2014年12月2日(火)

11月の失業者数、3ヶ月ぶりの減少

雇用・社会保険省の発表によると、11月の失業者数は1万4688人減少した。
これで総数は451万2116人となり、3ヶ月連続の上昇傾向に歯止めがかかった。
また、11月は例年失業者数が増加する月であり、減少は19年ぶりとなる。
しかしながら、先月の雇用契約の90%が期間限定労働であり、また無期限の長期雇用もその半分近くがパートタイム契約であるなど、課題も多い。
これらの数値を職業別でみると、農業で最も下がっており、これに工業と建設業が続く。
逆にサービス業では僅かに増加した。
男女別では、男性の失業は減少したが、女性は増加している。
自治州別では最も下がったのはアラゴン、バレンシア、パイス・バスコなど、バレアレス、リオハとカンタブリアでは増加した。

サポーター衝突事件、逮捕者は21人

日曜日にマドリッド・リオで起きたアトレティコ・デ・マドリッドとデポルティーボ・デ・ラ・コルーニャのサポーター衝突事件において、逮捕者は21名となり、本日裁判所で聴取が行われる。
警察では、このうち死亡したデポルティーボのサポーターに直接危害を加えた人物の特定を急いでいる。
。 また、司法解剖の結果、死因は頭部を鉄の棒で殴打された事によるものと判明した。
この男性は40代で、同チームサポーターの中でも最も危険とされるグループに属しており、これまでに窃盗、暴行、障害や麻薬売買などの容疑で9回の逮捕歴があった。

連休のお天気、不安定の模様

気象局の発表によると、今週金曜日から月曜日の憲法記念日の連休中の天気はやや不安定である模様。
特に金曜日は全国的に曇り勝ちで、山間部やイベリア半島南部では雨に見舞われると予測される。
ただし、日曜日には回復に向かうと見られる。
一方、気温については大きな変化はない見込み。


2014年12月1日(月)

サッカーサポーター衝突、1人死亡

昨日マドリッドで行われたサッカー1部リーグのアトレティコ・デ・マドリッド対デポルティーボ・デ・ラ・コルーニャ戦を前に両チームのサポーターによるいさかいが起きた。 この際、男性が殴打されてマンサナレス川に投げ込まれ、駆けつけた消防隊員に救助されたが、心肺停止状態となり搬送先のクリニカ・サン・カルロス病院で死亡した。
事件は午前9時ごろ、アトレティコの本拠地ビセンテ・カルデロンに隣接するマドリッド・リオで発生、付近のカフェテリアで朝食を取っていたアトレティコのフーリガン的存在であるグループにデポルティーボのやはり同レベルのグループが接触、ナイフや瓶、椅子が飛び交う大騒ぎとなった。
事件発生を受けて試合開催が危ぶまれたが、最終的には予定通り行われた。
この試合は特に危険試合と指定されていなかったため午前9時の時点では警備体制はしかれていなかった。
警察ではこの衝突が、携帯で召集された意図的なものであった可能性もあるとして調査を進めている。

カタルーニャ各地で悪天候による被害

カタルーニャでは土曜日から続く大雨により、各地で被害が発生した。
ジローナ県では冠水や土砂崩れの危険性があることから計13の自動車道を閉鎖した。
また、各地で川の増水も起こっており、ハイキング中の女性が昨日、川に落ちて行方不明となり、本日も捜索が続けられている。
一方消防隊は、住民の避難や浸水した家屋の復旧などで計144回出動した。
本日もカタルーニャをはじめアラゴン、バレンシアとバレアレス州の計8県で大雨が予測されているため、気象局では注意を呼びかけている。

国王夫妻、ドイツを公式訪問

フェリペ6世国王とレティシア王妃は、本日即位後初めてドイツを訪問する。
到着後、国王夫妻はヨアヒム・ガウク大統領やアンゲラ・メルケル首相との会談を予定している。
国王夫妻は即位後いくつかの欧州諸国を歴訪しているが、これまでと違い今回は2度の演説が予定されている。
また、フェリペ国王は滞在を1日延長し、マルガジョ外務大臣と共に現地にあるスペイン資本の企業を訪れる。
尚、今回の旅は国王夫妻にとって今年最後の外国訪問となる。


2014年11月25日(火)

グラナダで3人の聖職者を逮捕

司法警察は昨日、アンダルシアのグラナダで3人の聖職者と1人の宗教科教員を事件当時少年だった男性に対する性的虐待容疑で逮捕した。
逮捕のきっかけとなったのは、現在24歳になる被害者の告発によるもので、13歳から18歳まで虐待を受けていたという。
この青年がローマ教皇フランシスコに被害を訴える手紙を送付した所、教皇本陣が被害者の携帯電話に直接連絡し、教会を代表して謝罪したという。
この青年はこれを受けて、告発に踏み切った模様。
警察の関係筋は現時点では、直接虐待を行った容疑者がこれ以上逮捕される可能性はないとしているが、隠蔽容疑でさらに逮捕者が出る可能性はある模様。

今年のセルバンテス賞、フアン・ゴイティソロ氏が受賞

スペイン語圏のノーベル文学賞と呼ばれるセルバンテス賞の今年の受賞者発表が昨日行われた。
今年の受賞者は、バルセロナ出身のフアン・ゴイティソロ氏(83歳)。
ゴイティソロ氏は作家、批評家であり、エル・パイス紙にも記事を書いている。
また、同氏スペイン内戦後にフランスに亡命していたが、現在はモロッコ在住で、イスラムとキリスト教の対話などに貢献している人物としても知られる。

イサベル・パントハ、刑務所で特別扱い?

マルベージャ市を巡る一連の汚職事件で、横領などの罪で2年の刑が執確定した歌手のイサベル・パントハ受刑者は、先週金曜よりセビージャの女性専用刑務所に収監された。
同刑務所の労働組合は昨日、パントハ受刑者が有名人であることから所内で特別扱いを受けている可能性があると指摘している。
それによると、同容疑者の部屋は、特別な装飾と清掃が行われたうえ、ベッドのマットレスが新調されたという。
同組合では、これらが事実である場合、同刑務所所長の早急な辞任を要求している。


2014年11月24日(月)

若者の多くが将来の生活を悲観

携帯電話・インターネットプロバイダー大手が、ヨーロッパ諸国の18歳から30歳の若者に対してアンケート調査を行った。
それによると、スペインの若者は、43%が将来の生活はは両親の時代より悪いものになると答えた。
また、15%は同程度とし、良くなると答えた人は3%にとどまった。
スペインの若者は、この調査が行われた国々の中でも、最も学歴が高い国のひとつであったが、10人に6人が自分の資格や学歴に見合った職に就くには、海外に出るしかないと答えた。
一方、EU諸国の中ではフルタイム勤務の若者が最も少なく、若者の雇用政策を強化するよう求める声が多く挙がっている。

ポデモス、エル・ムンド紙調査でも1位に

保守系全国紙エル・ムンドが行った世論調査によると、今選挙が行われた場合、ポデモス党に投票すると答えた人は28.3%で、与党民衆党(PP)及び野党第一党の社労党(PSOE)を抑えて1位となった。
これで、先日社会学研究所が行った調査結果に続く大躍進となった。 一方、PPとPSOEは前回の調査よりそれぞれ18ポイントと9ポイント落としている。
また、マリアノ・ラホイ首相の評価も最低で、56.5%が評価しない、または全く評価しないと回答、評価するとしたのは僅か14%だった。
一方、新任のPSOE代表ペドロ・サンチェス氏は、ポデモスのパブロ・イグレシアス氏と並んで高く評価されているものの、党に対する評価には反映されなかった。

ラジョ・バジェカノ、窮地の地元女性を援助へ

スペイン・サッカーリーグ一部のラジョ・バジェカノは、先日自宅から退去させられた85歳の女性に対して援助を行うと発表した。
同チームのパコ・ヘメス監督は、全ての人を助けるのは不可能だが、本拠地のあるマドリッドバジェカス地区で窮地に陥った住民を助けるのは我々の使命であると述べた。
女性はこの住宅に50年以上住んでいたが、息子が金融業者から借りた借金のかたに差し押さえられ、付近の住民らが抗議するなか強制退去させられた。
同クラブでは、具体的な措置に関しては触れていないが、家賃などを援助する模様で、数日内に正式発表される見込み。


2014年11月20日(木)

バスク州知事、国王と公式会見

バスク州政府発表によると、ドン・フェリペVI国王は今週金曜日にバスクの ウルクジュ州知事をサルスエラ宮殿に迎え、両名のみによる公式会見が行われる とのこと。
会見は金曜日の午後6時から始まる。
フェリペ六世国王が即位してから、自治州代表を迎えるのはこれが2度目。
国王とウルクジュ州知事とは、これまで何度か幾つかの行事で顔をあわせてはいるが、 両者間で公式な会談が行われるのはこれが初めて。
ウルクジュ氏は、カタルーニャのアルトゥール・マス州知事が進めて来た カタルーニャ独立運動を支持しつつも、バスクはそれとは違った形でのスペインとの 関係を築きたいとしている。

商店運営費、最も高い通りはバルセロナとマドリッド

コンサルタント会社Cushman & Wakefieldの調査によると、スペインにある通りの中で 商店を運営するのに最もコストがかかるところは、1番がバルセロナのポルタル・デル・ アンへル通りで月額3240ユーロ/u、そして2番目がマドリッドの プレシーアドス通りで月額2940ユーロ/u となっている。
これに続くのがバルセロナのパセオ・デ・グラシア通り、マドリッドのセラーノ通り、 ホセ・オルテガ・イ・ガセット通り、グラン・ビア通りとなっている。
 また、世界で最も高くつく通りは、ニューヨークの5th Avenue通りで バルセロナのポルタル・デル・アンへル通りは世界ランキングでは63位、そして マドリッドのプレシアードス通りが78位となっている。


2014年11月18日(火)

政治家の公費による国内移動費、一部公開へ

与党民衆PPと野党第一党の社労党PSOEは、国会議員などが公費で国内移動を行う際の情報を一部公開することで合意した。
それによると、議会のホームページに各党ごとに利用状況を定期的に発表する予定で、情報は3ヶ月ごとに更新される見通し。
議員の出張費などについては、国内に関してはこれまで無制限で理由や日程などを説明する必要もなかった。
しかしながら、エクストレマドゥーラのホセ・アントニオ・モナゴ州知事の30数回にわたるカナリアス出張への疑惑を初め、いくつかの不祥事が相次ぐ中、2大政党間で今回の合意に達した。
ただし、地方に居住している議員が定期的に首都の議会に出席する場合など、報告義務がないケースがほとんどである。
また発表は各党ごとで、個人名等は明らかにする必要がないとしており、他の野党から批判が出る可能性が高い。
尚、この件については、本日の各党広報官会議にて正式に審議される。

マヨール広場付近の繁華街住民、騒音に抗議

マドリッドの旧市街にあるマヨール広場付近の住民で作る自治会は、付近のバルなどの飲食店の騒音とそれに対する市役所の対応に抗議している。
この地区は、数年前に騒音保護地区に指定されたが、その後もバルなどが次々と新規オープンし、住民を悩ませている。
調査によると、この付近にある店舗76軒のうち、21軒が無許可で営業しており、さらに28件が防音対策などに問題があったという。
住民側は、無許可営業の店をただちに閉鎖し、新たな許可を与えないこと、また営業時間の短縮を訴えている。

アルバ公職夫人、安定も重篤続く

先週日曜日に胃腸炎と肺炎の併発でセビージャの病院に緊急入院した第18代アルバ公爵夫人の容態について、担当医が発表した。
それによると、公爵夫人は意識はあるものの肺炎のため呼吸が非常に困難になっており、現在は安定しているものの、危険な状況ではないとは言い切れない、としている。
現在88歳のアルバ公爵夫人は、現存する貴族としては最も多い、40以上もの爵位を持つ事で知られるが、その立場上、家族とともに常にゴシップ誌や芸能番組をにぎわせてきた。


2014年11月17日(月)

バラハス空港の利用者数、7.9%増加

スペイン空港公社(AENA)の調査によると、10月にマドリッドのアドルフォ・スアレス・マドリッド・バラハス空港を利用した人は376万4761人で、前の月より7.6%増加した。
この上昇率は2011年4月以来の高い上昇率で、また9ヶ月連続の増加となった。
このうち特に外国人利用者の増加が顕著で、10.2%だった。
また、国内居住者の利用も2.7%と僅かながら上昇している。
一方、貨物についても海外との取り引きが6.7%、国内は0.2%増加した。

10月の消費者物価指数、マイナス0.1%

国家統計局(INE)によると、10月の消費者物価指数はマイナス0.1%で、9月との比較では0.5%、前年同月比では0.1%増加となった。
数値は今年7月より4ヶ月連続のマイナス値となったが、政府はデフレ傾向を否定している。
INEによると、10月に数値が増加した主な理由は、生鮮食料品、特に果物や豆類の値上がりが影響している。
また、秋シーズン到来で衣料品も値上がりしている。
これらの数値を自治州別でみると、最も上昇したのはラ・マンチャ州だった。
逆に下落したのはアラゴン州とバレアレス州だった。

カンポフリオ工場、火災で全焼

昨日午前6時45分頃、カスティージャ・イ・レオン州ブルゴス市にある食肉加工メーカー、カンポフリオの工場から出火、駆けつけた消防隊員らがただちに状況をコントロールしたものの、工場はほぼ全焼した。
怪我人はでなかったが、毒性の強いガスが発生したため、勤務していた社員のほか、付近の住民も一時避難、近隣の道路も閉鎖されるなどした。
同社は食肉加工品製造最大手のひとつであり、全国にブルゴスを含めて9つの工場を所有する。
ブルゴス工場は、1987年にオープンしたが、その後2006年に大規模投資を行って大々的な改装、近代化が施された。
同工場には約1000人が勤務しており、今後の状況が心配される。


2014年11月11日(火)

20県で悪天候による警報・注意報

気象局は本日、20県で大雨、強風などの注意報を発令している。
それによると、高波などの海上警報がア・コルーニャ、ポンテベドラ、ルーゴ、アストゥリアス、ギプスコア、ウエルバ、カディス、イビサとフォルメンテーラに出ている。
一方、ソリア、セゴビア、マドリッドとグアダラハラには積雪注意報が、カセレス、バダホス、コルドバ、セビージャ、ハエン、カディスには大雨注意報が発令されている。
さらにコルドバ、ハエン、セビージャ、ウエルバ、カディス、イビサとフォルメンテーラには強風注意報が出ている。

9月の住宅売買件数、13.7%上昇

国家統計局(INE)によると、9月の住宅売買契約数は2万7024件で、前年同月比13.7%増加した。
また、9月の数値を前月と比較しても14.9%上昇している。
INEではこの理由について中古住宅の販売の伸びを挙げている。
中古住宅の9月の売買数は1万8067件、37%上昇している。
この数値は2008年以来の高いものとなった。
一方で、新築物件の販売は15%減少している。
自治州別でみると、最も増加したのはアンダルシアで5363件、これにバレンシアとカタルーニャが続く。

フェリペ6世夫妻、欧州歴訪を再開

フェリペ6世国王とレティシア王妃は、本日ルクセンブルグ公国を訪問する。 夫妻は到着後、同国のアンリ大公夫妻と会食、またベッテル首相との会談も予定されている。
フェリペ国王夫妻は数年前に大公夫妻の結婚式に出席しているが、即位後は初めての訪問となる。 アンリ大公は14年前に父から大公の座を譲位しており、ここ数年欧州各国で起きている譲位のパイオニア的存在として知られる。
フェリペ国王夫妻はその後、やはり譲位のあったベルギーを訪問する予定。


2014年11月10日、月曜日は、マドリッドの振替休日のためニュースはお休みさせて戴きます。



2014年11月7日(金)

カタルーニャ州政府、住民投票強行姿勢を維持

憲法裁判所からも、最高裁からも認可が下りなかった9-N投票が二日後に 迫った今、カタルーニャ州政府は、これを強行する姿勢を崩していない。
中央政府は、同投票が州政府と言う行政によって行われるものではなく、 住民によって行われるその意見・意思主張であれば、その開催は認められると 通達しているが、カタルーニャ州政府は、あくまでも州政府による主催であり、 開催後の全ての責任は州政府が負うので、カタルーニャ住民は安心して 投票するようにとの呼びかけを続けている。


2014年11月6日(木)

カタルーニャ警察、検察側からの要請があれば出動

11月9日に予定されているカタルーニャの独立について住民の意思を 問う、非公式住民投票まであと3日となった今日、最高裁は、先日、 中央政府が憲法裁判所に出した訴えが、基本的人権を侵すものであるか どうかの判断を下さねばならない。
憲法裁判所の判決により、住民投票中止令が出された直後、 カタルーニャ州政府は最高裁に、中央政府の振舞が、基本的人権を 無視したものであるとして訴えた事により、非公式投票が合法的に 行なわれるかどうか、本日行なわれる最高裁の発表次第となっている。
こう言った状況下、カタルーニャ州政府内務局長のラモン・エスパダレル氏は 「カタルーニャ警察は、法的機関より正式要請があった場合にのみ、 必要があれば投票が行われないよう行動を起こす」と発表。
また、同氏は、内務大臣との話し合いの後、投票が予定されている 11月9日にカタルーニャにおいて国家警察による特別体制が敷かれる 可能性は無いとコメント。

アトレティコ・デ・マドリッドの新スタジアムの完成はいつ?

現在、マドリッドのサッカーチーム、アトレティコ・デ・マドリッドがその ホームスタジアムとして使用しているビセンテ・カルデロンスタジアムと、 そのすぐ傍にあったビール会社Mahouの工場を取り壊し、その敷地内に 2000件のマンションを建築し、これから得られる収入によって諸々の経費を カバーし、同チームは、収容人数73000人の新スタジアム、ラ・ペイネタへ 引っ越すはずであったが、その後、続いた経済危機と、不動産価格暴落などの 波を受け、全ての計算が大きく狂い始めた。
その結果、アトレティコ・デ・マドリッドのホームスタジアムの引っ越しは、 これまでにすでに何度が予定が変更され、大幅に遅れているが、今回、 更に遅れる事となり、早くとも2017年の夏まではあり得ない事が判明。


2014年11月5日(水)

テレサ・ロメロさん、退院

エボラに感染したあと、マドリッドのカルロス3世病院に入院していた テレサ・ロメロさんが本日、正式に退院した。
テレサさんは、同病院で1か月間、その内25日間は隔離病棟で過ごし、 治療を受けていたが、その体内からは完全にエボラ菌が消え、また、 同感染により生じた数々の弊害も克服し、本日、晴れて退院となった。
まだ体力は弱ったままで、記者会見へは車椅子で現れたが、病院の スタッフやご主人であるハビエルさんの助けを借りつつ、車椅子から 立ち上がり、会見席についた。


2014年11月4日(火)

10月の失業者数、3ヶ月連続の増加

雇用・社会保険省の発表によると、先月の失業者数は7万9154人増加、総数は452万6804人となった。
これで3ヶ月連続の増加となる。
しかしながら同省によると、10月は夏季の短期雇用が終了し、例年増加傾向にある月で、今年の数値は平年よりやや低めであるという。
これらの数値を業種別でみると、建設業で下がった以外は全ての分野で上がっており、特に農業、工業とサービス業で上昇している。
男女別では、男性の増加率が1.93%、女性は1.65%と男性の方が上回ったが、総数では女性の失業者数の方が多い。
また自治州別でみると、バレンシアとバレアレス以外の全ての自治州で増加している。
最も増加したのはバレアレスで16%、これにラ・マンチャ、マドリッドとリオはが続く。

テレサ・ロメロさん明日退院

エボラ熱に感染し、回復後も肺などに起きた後遺症のためマドリッドのカルロス3世病院に入院していた看護師のテレサ・ロメロさんが明日水曜日に退院すると関係筋が伝えた。
ロメロさんは、リベリアでこの病気に感染した宣教師の治療チームに参加した際に感染、一時は予断を許さない状態となったが、その後徐々に回復に向かった。
尚、同病院では本日この件について記者会見を行う予定という。

歌手のイサベル・パントハ、収監の可能性高まる

マラガのリゾート地マルベージャを中心に起きた一連の汚職事件で、 マネーロンダリングの罪で2年の禁固刑の判決を受けている歌手のイサベル・パントハ被告の弁護団が収監の免除を訴えていたが、判事はこれを拒絶した。
弁護団は、同被告がすでに罰金の一部を支払っているため、刑の執行を免除できるシステムを適用するよう訴えていた。
この言い渡しについては3日以内に異議を申し立てる事ができるが、これが拒否されれば収監決定となる。
この事件では、当時のマルベージャ市長で、パントハ被告の元交際相手であるフリアン・ムニョス被告やその元妻もすでに服役している。


2014年11月3日(月)

テレサ・ロメロさん、一般病棟に移動

エボラ熱の治療で隔離されていた看護師のテレサ・ロメロさんは、最後の検査でも陰性の結果がでたため、土曜日に一般病棟に移された。
ロメロさんは夫のハビエル・リモンさんをはじめ、友人や同僚らの訪問を受けた。
昨日は、病院を訪れたロメロさんの兄弟がマスコミのインタビューに答え、テレサさんは元気で、早く退院したがっていると述べた。
また、退院後は出身地であるビーゴの村で静養する事を希望しているとした。
一方で、病院側からはいつ退院できるか、またエボラによってダメージを受けた肺の経過などは報告されていないという。

ビジャルバ市長が辞任会見

先週、地方自治体の政治家を中心に51人が起訴・逮捕され、「プニカ作戦」と名づけられた一連の汚職事件。
収賄容疑で逮捕され、保釈金を支払って仮釈放となったマドリッド州コジャード・ビジャルバ市のアグスティン・フアレス市長が本日、辞任会見を行った。
フアレス氏は、同市の市長を勤めたことは個人的にも職業的にも非常に有意義であったが、現在の自分にはこれを続ける気力、体力がないと述べた。
一方で、自分はまったく無実であるが、事件は捜査中で今この場で説明することはできないとした。
さらに、父親が支払ったとされる4万ユーロの保釈金については、父と兄弟が共同で支払ってくれた、自分は現在、経済的に困窮していると強調した。
尚、この事件の「プニカ」とは、主犯格とされるマドリッド州元副知事フランシスコ・グラナドス容疑者の苗字(さくろの木の意)の学名が プニカ・グラナトゥムであることから命名された。

20県で悪天候による注意報

気象局は本日、20県で、大雨や強風などによる注意報を発令している。
それによると、ウエスカ、レリダとガリシア州の4県では大雨注意報、さらにアストゥリアス、カンタブリア、ナバラ、リオハとカスティージャ・イ・レオン州の9県では強風注意報が出ている。
さらにイベリア半島北東部の海沿いでは高波注意報も発令されている。
気温も、地中海沿岸部をのぞいて軒並み下がる模様で、11月に入り、やっと秋らしい天候が到来した。


2014年10月31日(金)

中央政府、カタルーニャの非公式投票を憲法裁判所に告訴

カタルーニャ州が11月9日に行おうとしていたカタルーニャ州独立の意思を 問う住民投票が違憲として禁止されたあと、カタルーニャは非公式投票を 行なうとして、公費を使ったキャンペーンを開始したが、公式であれ非公式 であれ、事実上、その内容に違いは無く、また、非公式で行われる投票は 民主主義を欠くものであるため、先に禁止されたものよりも更に多くの 問題を含むものであるとして、中央政府は再度、憲法裁判所へ告訴する事を 決定した。
中央政府の訴えが受理されたあと、憲法裁判所での審議は火曜日に行われる。

ANC、違憲判決があっても投票するよう住民へ呼びかけ

カタルーニャ民族運動を推し進める2大協会であるANC(カタルーニャ・ナショナル・アセンブリ)、 OC(オムニウム・クルトゥラル)等が、カタルーニャの住民に向け、 「例え憲法裁判所から違憲判決を下されたとしても、カタルーニャ住民は 必ず、9-N投票へ行くように!」とのメッセージが投じられた。
ANCのカルメ・フォルカデル会長は、「何が起きても我々は投票へ行く。  投票場に人々の列が出来るのを期待している」と、カタルーニャの全住民に 向け、中央政府は勿論、憲法裁判所の判断にも背くよう呼びかけた。


2014年10月30日(木)

バスク地方、過去10年間で最も乾いた秋

「あまり良い夏では無かったが、秋は暖かく、あまり雨も降らなかった」 と言うのがバスクに住む人々の多くが持つ感想だが、先日あった バスク気象局の発表により、これらの感想が正しいことが証明された。
気象局発表によると、今年の10月は過去10年間で最も雨量が少なく、 また、極端に暖かい月となり、平均気温が沿岸部では19度、内陸部の アラバ県でも16度に達したとのこと。
これは例年の平均気温よりも3度高い。

インフレ率、4カ月連続でマイナス値

国家統計局発表によると、10月の前年度同時期比較消費者物価指数は マイナス0.1%となり、4カ月連続でのマイナス値となった。
これで過去13か月間に前年度比がマイナス値になったのは6度目。
しかしながら、9月の指数がマイナス0.2%であったことから、 10月は僅かながらも緩和された感がある。
統計局では、10月のマイナス値が緩和されたのは、特に食料品や アルコール飲料の値上げによるものと見ている。


2014年10月29日(水)

9-N、カタルーニャを二分

11月9日に予定されているカタルーニャ独立の意思を問う 非公式住民投票をめぐり、カタルーニャ社会は二つに割れている。
エル・パイス社が行った調査によると、49%のカタルーニャ住民が 非公式投票について反対しており、44%が賛成している。
また、78%が、今、最も重要なのは中央政府とカタルーニャ州政府が スペインにおけるカタルーニャのあり方について双方が満足の行く合意を 見出す事であるとしている。
同調査は、カタルーニャ州が、公式な住民投票の開催が不可能であると 認め、その妥協案として非公式投票を行うと発表した1週間後にあたる 10月21日、22日にエル・パイス社がカタルーニャに住む1000人を 対称に行ったもの。

セビージャ、ゴミ箱あさりに750ユーロの罰金

一般のマンションやスーパーなどのゴミ箱に捨てられた野菜や果物、 鮮度が落ちた魚などを拾い集めて空腹を凌ぐ人々も多い中、セビージャは ゴミ箱が壊される、ゴミ箱内のものを引っ張り出すため町が汚れる、 などを理由に、最高750ユーロの罰金を科すことを決定したが、 その新条例が今週火曜日から施行された。
これについて、日常の食料すら買えない貧困層の事を何も考えていない 悪法として各方面より非難が殺到している。

スペインの人口、減少の一途

2012年以降、スペインの人口は確実に減少を続けている。
2014年には7万人のマイナスとなり、今後15年間に100万人の減、 そして2064年までには560万人の減少が見られると国家統計局では 予想している。
つまり、今の傾向が持続した場合、2014年1月現在の人口4650万人が 2024年には4580万人となり、2064年には4090万人にまでスペインの 人口は減少する事となる。


2014年10月28日(火)

看護師の夫、保健相の辞任を要求

エボラ感染の疑いが晴れてカルロス3世病院を昨日退院したハビエル・リモンさんが午後に記者会見を行った。
リモンさんは声明を読み上げ、他人のために自らの命を危険にさらしながら、当初は過失を問われた妻の看護師テレサ・ロメロさんの名誉を挽回したいと述べ、彼女を批判したマドリッド州のハビエル・ロドリゲス保健大臣の辞任を求めた。
ま飼い犬の殺処分について、子供のいない自分たちにとってはペット以上の存在であった、アメリカで同様のケースがあったが、飼い犬は殺されずに済んでおり、これについてもなんらかの法的措置を検討しているとし
一方で、同病院や救急で駆けつけたアルコルコン病院の医師を初めとしたすべてのスタッフに感謝の意を表した。
最後に中央政府のアナ・マト保健大臣についても、監督責任の立場から、可能であれば辞任を求めると述べた。

住宅ローン契約数、3ヶ月連続上昇

国家統計局(INE)によると、今年8月の住宅ローン契約数は1万5040件で、前年同月比23.8%増加した。 これで3ヶ月連続の増加となる。
また、今年6月との比較では19%、7月とでは28.8%それぞれ上昇している。
一方、ローンの平均契約額は10万2430ユーロで、こちらも前年同月より5.8%上昇した。
これらの数値を自治州別でみると、最も増加したのはアンダルシアで2823件、これにマドリッドとカタルーニャが続く。
逆に契約数が減少したのはリオハとカナリアスだった。

レティシア王妃、ウィーンへ初の単独外遊

レティシア王妃は昨日、オーストリアのウィーンで開催されるベラスケスの特別展に出席のため当地を訪れた。
ウィーンでは、ハインツ・フィッシャー大統領夫妻の夕食会に招待された他、分刻みのスケジュールをこなした。
王妃はフェリペ国王が即位後も数々の単独公務を行ってきたが、外国訪問はこれが初めてとなる。


2014年10月27日(月)

テレサ・ロメロさんの夫が退院

エボラ熱に感染し、その後回復して現在も治療中の看護師テレサ・ロメロさんの夫ハビエル・リモンさんが、隔離されていたカルロス3世病院から今朝退院した。
リモンさんは複数回行われた検査では常に陰性だったが、感染者に最も近い人物であるため、長期間隔離されていた。
当初は退院直後に同病院の正門前でメディアの質問に答えると発表されていたが、最終的には裏門から出て、一部のマスコミだけに対応したが、午後には改めて記者会見が行われる予定。
一方、アルコルコン市の病院でロメロさんの診療にあたり、自主的に隔離状態にいた医師も同日退院、記者団の質問に対し、21日間の隔離は辛かったが、それでもまたそのような状況になれば、エボラ患者を診察するであろうと述べた。
また、自分が訴えた行政の不手際、についての文書が、これからの対処に役立つことを期待するとした。
最後に、今から家族や友人と抱き合って退院を祝い、ゆっくり街を散歩したいと述べた。

汚職疑惑で元マドリッド州副知事ら逮捕

治安警備隊は本日、地方自治体を中心に行われたとみられる汚職事件に関与していたとして、マドリッド、バレンシア、ムルシアとレオンで計51人を逮捕したと発表した。
マドリッドではエスペランサ・アギーレ政権時に副知事を務め、同州バルデモーロ市長も勤めたフランシスコ・グラナドス容疑者のほか、同市の現職市長やパルラ市長も逮捕された。
またレオンでは県議会議長が逮捕されている。

マドリッド州、公務員の中国語講習開始

マドリッド自治州は、なんらかの形で中国人との関わりが多い職務に就く公務員向けに中国語の講習を開始した。
このプロジェクトはまだ試験的段階であるが、第1回目の募集には定員に対して20倍もの応募があった。
この講習は、2年前に市内にオープンした中国文化センターで行われる。
自らも4ヶ月前から中国語を勉強しているという州広報担当官のサルバドール・ビクトリア氏は、マドリッドには5万1千人の中国人が居住しているほか、今年に入ってから8月までに3万5400人の同国観光客が訪れ、その消費額は欧州観光客の倍であったと述べ、中国語を学ぶことの重要性を強調した。
今回の参加者は殆どが女性で、主に観光、法律、医療、商業やDV対処などの分野に従事している。


2014年10月24日(金)

グエル公園入場者数、激減

昨年10月25日より有料となったバルセロナのグエル公園は 訪問者の数が激減した。
2012年の入場者数は900万人を超えたが、入場料を取り始めて からの1年間にここを訪れた人の数は230万人にとどまった。


2014年10月23日(木)

マドリッド、クリスマスの電飾予算170万ユーロ

本日のマドリッド市議会で今年のクリスマス期間中、市内に灯される 電飾用予算が可決された。
それによると、昨年度予算よりも7.2%増しの1.715.281,62ユーロ となっており、これにより昨年より4%多い計599,77キロワットの電飾が マドリッドの中心部を飾る事となる。
実際に灯される時間は、昨年より1時間増しの計200時間で、その期間は 11月28日から1月6日まで。
基本となる点灯時間帯は日曜日〜水曜日が18時〜22時まで、 木、金、土、そして祝日の前夜が18時〜23時までとなるが、 12月24日と1月5日は18時〜3時まで、12月25日、1月1日、1月6日は 18時〜24時まで、そして12月31日は18時〜6時まで灯される予定。


2014年10月22日(水)

カタルーニャ州、9N投票に6430のデスクを用意

11月9日に予定されていたカタルーニャ独立の意思を問う住民投票が 憲法裁判所により違憲通告を受け、これを断念したカタルーニャ州知事、 アルトゥール・マス氏は、代案として同11月9日に、法的効力を一切持たない 非公式投票の実施を打ち出したが、これの実現に向けて、すでに3万人以上が ボランティアスタッフとして登録を済ませている。
カタルーニャ州は、投票当日、947中、938の市町村に計6430か所の 投票場を設ける準備を進めている。
この投票は、住民の社会への参加、或は住民アンケートのような扱いで 行なわれるもので、16歳以上であれば投票が可能となり、その結果は 公表される予定。

外人ツーリスト数、記録更新

産業・エネルギー・観光省のホセ・マヌエル・ソリア大臣の発表によると、 今年9月までにスペインを訪れた外国人観光客の数は5240万人に のぼり、昨年同時期よりも7.4%の増加となり、夏場の統計としても 過去最高記録となった。
また、この調子が続いた場合、今年1年間の総数は6200万人程度に 達する事が予想され、過去最大を記録した昨年の6060万人を更に 上回る可能性が高いとのこと。


2014年10月21日(火)

マドリッド地下鉄、故障で30分不通

昨日午後7時ごろマドリッド地下鉄9番線で、コロンビア駅付近を走行中の列車がバッテリーの不具合により停止した。
これにより電気系統は全て停止、照明は非常灯が機能したものの、薄暗い車内はエアコンも停止、窓も開閉できないシステムとなっており、乗り合わせた利用者はなんの情報もないままに30分近く閉じ込められた。
その後となりの線路に到着した列車に誘導された乗客はクルス・デル・ラジョ駅まで搬送された。
同地下鉄の広報担当者は、バッテリーが故障すると全てが停止、乗客に状況を説明したくても、車内放送も電気がないと作動しないので、どうしようもなかったと釈明している。

テレサさんにメダル授与の署名運動広がる

エボラ熱に感染したが、回復の兆しを見せている看護師のテレサ・ロメロさんに対し、その勇気ある行動と貢献に対する功労賞を与えるよう労働大臣に嘆願する署名運動が広がっている。
この運動を主宰しているのはバルセロナの公立病院に勤務するハイメ・ロサノ医師で、すでに3千人分の署名が集まっているという。
ロサノ医師は、エボラ治療に携わった医療関係者は誰でもこのメダルを受けるに値する、だが彼女の場合は特に、感染しまた当初は上層部より無知、無能であるかのような不当な扱いを受けており、誰よりもふさわしい人物であると強調した。
また、マドリッドでも保健省に対し、医療に関する功労賞を授与するよう署名運動が始まっており、こちらは現在800人程度集まっているという。

カハ・マドリッドの元頭取、保証金の支払いを保険会社に請求

国立裁判所のアンドレウ判事は先日、カハ・マドリッド(現バンキア)を巡る一連のカード不正使用事件に関して、ミゲル・ブレサ元頭取に対し1600万ユーロの保証金の支払いを命じた。
これに対し同氏の弁護団は、支払いについてカハ・マドリッドが契約していた保険会社に要求するよう求めたが、判事はこれを拒否し、今週水曜日までに支払いがなければ、ブレサ氏の財産の差し押さえ手続きに入ると通達した。
一方、やはりこの事件で渦中の人物となったロドリゴ・ラト元経済大臣は、所属する与党民衆党(PP)に対し、党活動の一時的休止を申請したが、自分の行動についてはすべて法の範囲内であったと強調している。


2014年10月20日(月)

エボラ治療中のテレサさん、1回目検査は陰性

勤務中にエボラ熱に感染し、マドリッド市内の病院で治療を受けている看護師のテレサ・ロメロさんの容態について、昨日政府が発表を行った。
それによると、昨日受けた検査ではウィルスの反応は陰性であった。
ただし、最終的な回復を判断するには24〜48時間以内に行われる2度目の検査が必要となる。
陰性となれば、これまでのように普通の生活が送られるようになるが、ウィルスによりかなり体力を消耗しており、当分入院生活は続く見込み。
テレサさんの家族代表によると、健康状態はかなり良くなっており、ほぼなんでも食べられるようになったという。
また、大事をとって隔離されている夫のハビエル・リモンさんのビデオを公開、その中でリモンさんは妻の名誉のために法的手段に訴える構えであるとコメントしている。

8県で最高気温30度超

ここ数日各地で春のような陽気と高気温が続いているが、気象局によると本日も8県で最高気温30度以上が予測される。
特にアンダルシアのグラナダで33度と最も高い気温が予測されているほか、コルドバとセビージャで32度、アルメリア31度、ウエルバ30度となっている。
またラ・マンチャのシウダ・レアルで31度、ムルシアで30度、さらにガリシアのオレンセでも32度の予報。
一方、最高気温が最も低い地域でも20度以下はなく、比較的気温が低いソリアでも2お度となる見込み。
先週末は陽気に誘われた家族連れなどが、南東部の海岸地域を訪れ、多くの人でにぎわった。
尚、この陽気は明日も続く見込み。

DGT、街道の交通警備を強化

総合交通局(DGT)は本日より主に地方の小都市などを結ぶ街道の交通警備特別キャンペーンを開始する。
DGTによると、死亡事故の70〜80%がこれらの街道で起きており、昨年の死亡者数も増加しているため、さらなる取り締まり強化に乗り出した。
特に村同士を結ぶ中・短距離の道路では、慣れや距離の短さから、飲酒や危険運転などの違反行為が後を絶たない。
そのため、取締りの他ラジオなどで特別のキャンペーンCMを放送して安全運転を市民に呼びかける。
このキャンペーンは日曜日まで行われる。


2014年10月16日(木)

エボラ感染者の住居周辺にある美容院、閑古鳥

エボラに感染した女性、テレサ・ロメロさんが、感染発覚前、 9月30日に美容センターへ脱毛に行ったとの報道が 10月8日、正午ごろに行なわれたが、その直後より、 彼女の住居周辺にある美容院、エステティックセンターなどの キャンセルが相次いでおり、幾つかの店が営業不能状態に 陥っている。
実際にテレサさんが利用したたサロンは、本人のエボラ感染が 発覚した時点で、閉鎖されているにも関わらず、周囲にある 多くのサロンが未だ、その影響を受け閑古鳥が鳴いているとのこと。

テレサ・ロメロさん、僅かながらも回復の兆し

エボラに感染し入院しているテレサ・ロメロさんが依然、重体では あるが、ベッドから起き上がり、椅子に腰かけ、口から水分を取る事も 出来るようになったとの発表があった。
また、本人の要望により、病室の電話を通じて、夫のハビエル・リモンさんと 約10分間、会話を交わした模様。
彼女の友人であるテレサ・メサさんによると、彼女は未だ、愛犬が 犠牲にされた事については知らされておらず、また、記憶が不鮮明で 覚えていない事も多いとのこと。
しかしながら、これまでに二人のエボラ患者のアシストをしたことは 覚えており、自分が回復したら、今後もまたエボラに苦しむ人の看病に 戻る意思を表明しているとのこと。


2014年10月14日(火)

カタルーニャ州政府、11月9日の住民投票中止を発表

カタルーニャ州政府は昨日、独立推進派野党と協議の結果、来月9日に行うとしていた州独立についての住民投票を中止すると発表した。
この住民投票は、司法裁判所によって違法と判断されており、また予定日まで1ヶ月を切っており、現状では実施は困難と見なされた模様。
しかしながら、推進派各党は決して投票そのものを諦めたわけではないとし、なんらかの形で州民にその是非を問う構えであるとコメントした。

入院中の看護師の夫、州保健大臣の辞任を要求

エボラ熱に感染して治療中の看護師の夫で、自らも同じ病院内に隔離されているハビエル・リモンさんが昨日、声明文を発表した。
それによると、リモンさんは妻の感染後マドリッド州保健担当大臣ハビエル・ロドリゲス氏のいくつかのコメントに言及し、同氏の辞任を求めた。
特に、「防護服の着脱には修士課程は必要ない」と述べて、感染は看護師の無知や不用意が原因であるような発言について、「確かに私の妻は修士課程などしていない。着脱の講義は同僚から30分教わっただけだった。それでも貴方が持ち合わせていない強い意志と献身的な態度で治療チームに参加した。」と述べた。
また、休暇をとったり美容院にいった事を同大臣が批判した事については、「あなたも、誰もそのような事はしてはいけないと言わなかった。」と規定に対する行政の対処に言及。
私はしがない溶接工であるが、きちんとした規定が定められ、遵守されていれば、妻も生死の境をさまよわず、私も隔離されることなく、(殺処分された飼い犬の)エクスカリバーも死なずに済んだであろう事は想像できる、と訴えた。
尚、リモンさんを初め、大事を取って隔離されている人々は現在の所誰も発症は確認されていない。

スペイン国内で富豪の数が増加

スイス系信託銀行の調査によると、今年上半期に国内で資産家(50万ドル以上の資産)の数が24%増加、総数は46万5000人となった。
また、この数値は昨年の増加率と比較して約2倍近いものとなっている。
スペインでの増加率は他の国の平均より高いものとなっている。
一方で、貧富の差については全体の約10%が国内の全資産の55.6%を所有しており、この数値は世界平均とほぼ同じである。
しかしながらこの14年間でその10%の富裕層の資産は徐々に増加しているという。


2014年10月13日(月)

ほぼ全国的に悪天候の見込み

気象局によると、本日はイベリア半島南東部を除き、ほぼ全国的に悪天候となり、特に西部と大西洋岸では激しく降る地域もある模様。
同局によると、エクストレマドゥーラ州の7県とアンダルシア西部、カスティージャ・イ・レオンとラ・マンチャでは強風大雨注意報が発令されている。
また、バレアレス、ムルシア、アルメリア、ア・コルーニャとポンテベドラには高波などの海上注意報が発令されている。
火曜日も引き続き悪天候が予測されているが、水曜日にはガリシア以外では好天となる見込み。

フェリペ6世、即位後初のイスパニア・デーパレード

フェリペ6世国王とレティシア王妃は昨日、即位後初めてとなるイスパニア・デーのパレードに出席した。
国王夫妻は今回が初めての出席となる長女のレオノール王女と妹のソフィア内親王を伴い、特に王妃は時々王女らに公の場での立ち居振る舞いを指導していた。
国王一家の他、マリアノ・ラホイ首相を初めとした政府閣僚、各自治州知事らも参加したが、カタルーニャ、パイス・バスコとアストゥリアス知事は今年も出席しなかった。
カタルーニャとパイス・バスコ知事はその理由を明らかにしていないが、アストゥリアス知事はスケジュールの都合としている。
尚、今回のパレードは新たに就任したラファエル・カタラ法務大臣、イサベル・ガルシア農務大臣や社労党代表のペドロ・サンチェス氏にとっても初の式典となった。

モトGP,マルケスが最年少2連覇

昨日、栃木県で行われたオートバイの世界選手権、最高峰のモトGPクラスで、2位となったスペイン出身のマルク・マルケスが3レースを残して総合優勝を決めた。
昨年の優勝は最年少という記録を残したが、今回も最年少で2連覇となるなどいくつかの記録を達成た。
尚、モト3ではマルクの弟であるアレックス・マルケスが優勝している。


2014年10月10日(金)

PP、ロドリゲス氏に節度ある発言を要請

与党民衆党(PP)の広報担当官は本日、マドリッド自治州保健担当大臣ハビエル・ロドリゲス氏の一連の発言に対し、節度を持って対応するよう要請した。
広報官は、個人的には様々な意見があってもよいが、保健大臣という立場上、医療従事者に対して敬意と責任ある発言を行うべきである、とした。 また、議員やマスコミに対して慎重な対応を呼びかける一方で当事者が不謹慎な発言を行うのは問題であるとした。
ロドリゲス氏はエボラ熱に感染して入院中の女性看護師に対し、いくつかのメディアでコメントしたが、感染はすべて本人の責任である旨の発言をしている。
なかでも、「防護服の着脱は、修士課程を取得していない人間でもできるはずだ。」「彼女は嘘をついた」などと言った発言をしている。
またこの看護師を診察した医師が、支給された防護服の袖が短かすぎたことをマスコミに訴えた件についても、「この医者は身長が2メートル近くあるから」などと不備は医師側にあるかのような発言を行っている。
これらの発言に対しては医療関係労組、野党、一般市民だけでなく所属するPP内からも批判の声がでている。

一般家庭の水消費量、年々減少

マドリッド経済学者会の調べによると、大都市を中心に家庭での水の消費が減少傾向にあるという。
それによると、2007年から13年の間には約12%減少している。
この理由について同会では、様々な要素を挙げているが、特に国民の間で節水に対する意識が向上したこと、技術の進化により家電などの消費が抑えられてるようになったこと、また核家族化など生活習慣の変化を挙げている。
同会では、一度変化が起きると、すぐに戻る可能性は少ないため、減少傾向はさらに続くものと見ている。

マドリッド地下鉄、大雨のため一部路線で徐行運転

今朝未明マドリッドで降った激しいにわか雨のため、地下鉄路線が一部徐行運転を行っている。
同地下鉄によると、最も影響を受けたのは1、6、10番線であるという。
また、5番線のオポルト駅、6番線のシウダ・ウニベルシタリア駅と1番線のシエラ・デ・グアダルーペ駅では水が流れ込んだため一部の出入り口を封鎖しているが、他の入り口から出入りすることは可能。
また3番線のエンバハドーレス駅では雨漏りのためバケツを置いて対処している。


2014年10月9日(木)

マドリッド州保健大臣、「辞職しても困らない」

マドリッド州政府のハビエル・ロドリゲス保健担当大臣は昨日、一連のエボラ感染問題についてラジオ番組でコメントした。
同大臣は、感染した女性看護師に不備があった旨の発言を先日行っており、特に医療関係者からの抗議を受けていた。
これを受けてイグナシオ・ゴンサレス同州知事は、大臣の発言が誤解を招く不適切なものであったと指摘した。
しかしながらこの番組のインタビューでロドリゲス氏は、理由はわからないがこの看護師は本当の事を言わず、エボラ患者を担当したことを隠していたなどと発言、医療従事者の不祥事のたびに大臣が辞任していたら、毎日のように交替しなければならない、と自らの責任を回避するようなコメントをした。
一方で、自分は医者であり今後の生活にも全く問題はないので、この職に全く執着はなく、辞任はいとわないと述べた。

飼い犬殺処分反対で住民と警官隊が衝突

エボラに感染した看護師とその夫の飼い犬エクスカリバーが、感染の可能性もあるとして昨日殺処分された。
この夫婦の自宅マンション周辺には処分を阻止しようと近所の住民や動物愛護団体のメンバーらが集まった。
駆けつけた人々と家の周囲の警備にあたっていた警官隊との間で一時衝突がおき、2名の怪我人がでた。
エクスカリバーの処分については、大事を取って隔離されている夫が、殺処分を行わないようネットを通じて訴えて大きな反響を呼び、インターネットで助命嘆願運動が起こっていた。
犬が感染するか、またそこからヒトにも染つるか否かは解明されておらず、専門家の意見も分かれている。
飼い主と同様隔離して様子を見るべきという意見やこれを機に犬で研究する可能性を挙げた専門家もいたが、現在スペイン国内ではそのような施設は存在しないという。

第2四半期の住宅価格、0.8%上昇

ユーロスタットの調査によると、今年第2四半期、スペイン国内の住宅価格は前年同期比0.8%増加した。
また、第1四半期と比較しても1.7%上昇した。
その他のEU諸国のなかでは、最も値上がりしたのはアイルランドで6.8%、これにリトアニア、デンマークと英国が続く。
逆に最も下がったのはスロベニアで9.8%、2位はイタリア、3位はルーマニアだった。


2014年10月7日(火)

EU、エボラ感染についてスペインに説明を要求

リベリアでエボラ熱に感染しスペインに搬送された2名の宣教師の治療に携わっていた看護師の女性が感染したと昨日発表されたが、これについて欧州連合はスペイン政府に説明を求めている。
政府の発表によるとこの看護師は2人目の患者が亡くなったあと休暇を取っており、その時点では特に問題はなかったが、その後発熱などの不調を訴えて病院で検査を受けていた。
ソラジャ・サエンス・デ・サンタマリア副大臣は記者会見を開き、事態の説明を行った。
また議会でも緊急に閣議が開かれ、野党各党は、現状の説明を政府に求め、また感染者を帰国させたことの是非や病院での感染防止策に問題がなかったか、などを質疑している。

企業の10社に6社が昨年の賃上げ凍結

就職斡旋会社の調査によると、昨年給与の引き上げを見合わせた企業は全体の60%に上った。
これに対し25%が引き上げを行い、9%が引き下げた。
また、これらの企業のうち昨年の給与の支払いが競合社とほぼ同じと回答したのは49%、それ以上としたのは17%、それ以下と答えたのは15%だった。
一方、60%の企業が今年の収益は昨年を上回ると予測、20%がほぼ同じと見ており、下がると答えたのはわずか9%だった。

国内で最も高齢者が多いのはオレンセ

EUの調査機関ユーロスタットによると、EU28カ国で65歳以上の高齢者が最も多い地域の第3位はガリシアのオレンセで、その割合は29.6%だった。
1、2位はポルトガルとギリシャの地域が占めた。
また、カスティージャ・イ・レオンのサモラは全体では5位で28.8%だった。
国内の地域でこの次に多いのはやはりガリシアのルーゴで28.2%、全体では8位につけている。
逆に年少者(0〜14歳)が最も多いのはメリージャで24.4%、全体でも5位となっている。
尚、年少者が最も多かったのはフランス領土デ主に南方の離島などだった。


2014年10月6日(月)

カハ・マドリッドの裏カード事件、PSOEが税務省に調査を要

先日明らかになった金融機関カハ・マドリッド(現バンキア)の裏カード事件について、野党第一党PSOE(社会労働党)は、他の金融機関や企業に対しても調査するよう税務省に訴えた。
また、この件に関わったとされる党関係者については、内部調査を行い、今後の対処を検討するとしている。
このカードはは2003年から2012年にかけて、同行で重役など役員を務めていた86人に支給されていたもので、カードを受け取りながらら利用しなかったのは わずか3名だった。
一般企業でも役員などに経費支払い用にクレジット・カードを支給するが、この場合は利用目的の申告が必要なく、利用者、銀行とも税申告を行っていなかった。
その支出は、多くが高級店での飲食、ブランド品の購入や旅行、果ては現金の引き出しに利用されていた。
役員の顔ぶれは、2大政党、2大労働組合など多岐にわたり、すでに8人が辞任している。
カハ・マドリッドは巨額の損失に国費が充てられたほか、金融の素人にプロの投資家向けの返金不可能な金融商品を売りつけるなどし、その損害額の大きさから社会問題となっていた。

マドリッドの3大美術館赤字

マドリッドにある国立プラド美術館、同レイナ・ソフィア美術館と私立ティッセン・ボルネミサ美術館が昨年の収支を発表した。
それによると、プラドは2012年と比較して約600万ユーロの赤字、入館者数も前年比15%減少した。
またレイナ・ソフィアもダリ特別展で入館者は増加したものの、200万ユーロの損失となった。
一方、ティッセンは520万ユーロの損失、入館者は25%減だった。
プラドの館長は、今以上の予算削減は不可能、赤字に歯止めをかけるには投資が必要で、そのためのスポンサー探しに努めると述べた。
一方で今年の入館者数は、昨年の同時期より10%増加しており、今年は黒字に転換することを期待しているとしている。

今年の軍事パレード、予算増額か

今月12日に行われるイスパニア・デーの恒例軍事パレードについて、昨年よりも予算が増額されると予想されている。
防衛省はまだその予算を発表していないものの、今年は空軍創設75周年を記念して、33機の軍用機がエキシビジョンを行う模様。
また、今回はフェリペ国王にとって即位後初の式典参加となるが、昨年は父であるフアン・カルロス国王が手術後療養中であったため、代理として出席している。


2014年10月3日(金)

カタルーニャ州議会、9−N投票開催姿勢を維持

カタルーニャ州議会の中で11月9日に予定されている住民投票賛成派党 代表等が集まり、その開催実現に向けての会議が本日11時より 3時間半にわたって行われたあと、午後も、また必要とあれば週末も 続けられる模様。
アルトゥール・マス州知事は昨夜、9−N投票に向けて、7名によって構成 される選挙委員会の任命にサインをしており、依然、憲法裁判所による 住民投票中止命令に対し服従する気配は見られない。
 また昨夜、独立派の市民らがバルセロナの中心部にあるカタルーニャ広場に テントをはるなど、広場を占領する形で、中央政府や憲法裁判所に対する 抗議運動を始めつつある中、警官隊により撤去される光景が見られた。

カタルーニャ、全世帯を対称に訪問アンケート

カタルーニャ住民投票をかけた政府レベルでの抗争が続く中、カタルーニャの NGO団体、ANCやOmnium Cultural等が中心となり、同州にある全ての 世帯を直接訪問し、アンケートを取ると言う活動を土曜日から開始する。
土曜日からの本格的な開始に先駆けて、去る水曜日にマルトレル市に おいて試験的に行なわれた。
アンケートは、約3分程度で終わるもので、将来の独立国カタルーニャでは 公用語はどうすべきだと思うか、9−Nには投票に行くか行かないか、 国の方針として各種設備投資と生活環境改善とのどちらにより多くの予算を かけるべきか、 と言ったような内容となっている。
 このアンケート調査をカタルーニャ自治州にある全世帯を対称に実現 するために、約10万人のボランティアの参加が見込まれている。


2014年10月1日(水)

カタルーニャ、憲法裁判所に「住民投票中止令撤回」を要求

カタルーニャ自治州政府が独立の意思を問う住民投票へ向け、公式に 動き出したのに対し、中央政府がその違憲性を憲法裁判所に訴えた ことにより、昨日、憲法裁判所より、カタルーニャ中政府が施行した 住民投票条例と住民投票招集令にストップをかかったが、これに対し、 カタルーニャ州政府は、即刻、中止令を撤回するよう、その判決に対し、 不服申し立てを提出した。
中央政府がその違憲性を訴えたあと、憲法裁判所がその翌日には 中止令を出した事を例に挙げ、カタルーニャ州政府は、「我々の訴えに ついても、同様に敏速な対処がなされるもの理解している」と、憲法裁判所に 対し圧力をかけた。
 バルセロナ市内では、昨夜、19時ごろ、雨にも関わらず、1万数千人の 市民が、憲法裁判所の判決に対する抗議を行うため集結。
特に多かったのはサン・ジャウメ広場で、5000人以上が集まり、憲法裁判所 による住民投票中止令の撤回を求めた。
抗議運動は、21時を過ぎた頃、一部、警官隊との緊張が高まった時も あったが、全体としては平和的に行われた模様。
また、バルセロナだけでなく、ホスピタレ・デ・ジョブレガ、バダロナ、 タラゴナ、ジロナなどの各地でデモが行われた。

ジロナ − フィゲレス間のAVE,回復の目処立たず

日曜日から月曜にかけて降った大雨のため、ジロナーフィゲレス間で 運行不能と陥った新幹線AVEは、未だ、いつになれば運行を再開出来るか どうか、全く目処が立たない状態が続いている。
この区間は、近年になって開通した最新の設備であったが、過去32年間に 例のない大雨は、1uあたり130リットルと言う降水量に達し、トンネルや 駅のフォームは、完全に浸水し、川と化した。


2014年9月30日(火)

憲法裁判所、カタルーニャ住民投票実施の中止を命令

先日カタルーニャの独立を問う住民投票実施を決めた同州議会に対し、中央政府はその違憲性を憲法裁判所に訴えていた。
同裁判所は直ちに審議を行い、昨日午後、全会一致でその停止を命じた。
この停止命令は一時的なもので、今後5ヶ月以内にさらなる審議が行われ、最終決定が下される。
アルトゥール・マス州知事は現在の所この件について発言していないが、発表前に政府及び憲法裁を批判する発言を行っている。
また、一部の投票・独立推進派はこの命令を受けて、抗議デモに参加するよう州民に呼びかけている。

ミゲル・ボジェール元経済相死去

民主化後初の総選挙で発足したフェリペ・ゴンサレス第一次政権で経済大臣を務めたミゲル・ボジェール氏が昨日、マドリッド市内の病院で死去した。
享年75歳。
ボジェール氏は経済相時代、新しい経済の形をもたらしたとして評価された。
しかしながら1996年には社労党を離党して保守の民衆党支持を公言、当時のホセ・マリア・アスナル首相が主宰するファエス財団のメンバーとなった。
さらに、2004年に再び社労党が政権を取ると、再度社労党に近づいたため日和見主義と批判された。
また、1988年に世界的な人気歌手フリオ・イグレシアス氏の元妻で常にゴシップ誌をにぎわせているイサベル・プレイスレルさんと結婚、一女をもうけた。
このためそれ以降は女性週刊誌や芸能番組での登場回数も増加した。

アギーレ前知事を職質した警官らが裁判所に出頭

今年4月に起きたエスペランサ・アギーレ前知事の交通違反事件で、同氏に職務質問などを行ったマドリッド市警察の警官ら7人が昨日、裁判所に出頭した。
およそ3時間近く判事の前で証言を行った警官らは、駆けつけた記者団の質問には答えなかったが、弁護士の1人は、彼らが最初の訴えどおりの証言を行ったと述べた。
この警官らは、交通違反を犯し、免許証などの提示を求められたアギーレ氏がそれを拒否し、許可なくその場を離れたと証言している。
またその際、停めてあった警官のバイクを倒し、軽い怪我を負わせたうえ、後ろから追いかけてくるパトカーを無視して逃げたとしている。
同氏はこれらを全て否定、特にパトカーの追跡については、少なくとも自分は気がつかなかったとしているが、サイレンを鳴らして追いかけていたという目撃証言もある。


2014年9月30日(月)

9月の消費者物価指数、マイナス0.2%

国家統計局(INE)は今月の消費者物価指数の暫定値を発表した。
それによると、数値はマイナス0.2%と予測されている。
この数値は8月と比較すると0.1%、昨年同月比でも0.3ポイント上昇している。
INEでは上昇の理由について、光熱費及び食料品、ノン・アルコール飲料の価格上昇のためと見ている。
また、数値がマイナスとなるのは今年に入って3度目となったが、デフレ傾向にあるわけではないと見ている。
尚、9月の指数の最終結果は来月14日に発表される予定。

全国で中絶法改正撤回を祝う集会

先週政府が発表した人工中絶法改正の撤回を受けて、昨日全国でデモ行進が行われた。
首都マドリッドでは女性を中心に約3000人が集まり、法改正の撤回とそれに伴うアルベルト・ルイス・ガジャルドン法務大臣の辞任を祝った。
行進では「選択するのは私たち。中絶の自由を。」などと書かれた横断幕やプラカードが掲げられ、法務省の前を通りかかった際には「さようならガジャルドン」などと叫ぶ声も聞かれた。
政府は、サパテロ前政権時代に緩やかになった中絶法を再び厳格なものに改正しようと試みたが、一般市民や党内外からも前時代的、独裁政権時に逆戻り、などと批判され、撤回を余儀なくされた。
一方、与党民衆党本部前では撤回発表直後、法改正賛成派のグループによる、抗議のデモが行われた。

マドリッド市、シュワルツェネッガーにメダル授与

マドリッド市役所は先週、元ボディビルダー、ハリウッド俳優で政治家でもあるアーノルド・シュワルツェネッガー氏にメダルを授与した。
このメダルは、市の文化、ビジネス、観光推進に貢献した人物、団体等に贈られるもので、今回が第1回目となる。
メダル授与の理由は、4年前からマドリッドで開催されている同氏主宰のボディビル・フィットネスコンクールによるもの。
同大会は毎年同氏が出席して市内各地で開催、今年も先週末に行われ政界儒から多くの人が参加した。
一方、インターネット上のいくつかの投稿サイトでは、他にもっとふさわしい市民がいたのではという批判が多数出ている。


2014年9月26日(金)

ISISに繋がる9名のメンバーを逮捕

ISIS(自称イスラム国)につながる地方組織に所属すると思われる9名が 今朝、メリージャ(スペイン)とナドル(モロッコ)で逮捕された。
9名の中には、同組織のリーダーの他、戦地へ送るための人員を リクルートする役割を持つ者と、リクルートされた者とが含まれて いたが、現在のところ、戦士となった者が、これからシリアやイラクへ 出発するところだったのか、或はそれらの戦地から戻ったところなのかは 明らかではない。
9名の内、8名がモロッコ国籍、1名はメリージャ在住のスペイン国籍 を有する51歳の男性、ムスタファ・マジャ・アマジャで、同組織の リーダーと思われる。
身体障碍者であるムスタファは、インターネットを通じ、世界各国から 聖戦士、ジーハディスタを募集、人選したあと、ISISなどへ送り届ける 役割を果たしていた。
 同組織はモロッコ、ベルギー、フランス、チュニジア、トルコ、リビア、 マリ、インドネシア、シリアなどにもその支部を持つ模様。

アルトール・マス、住民投票招集令公布によりプジョル事件をうやむやに

カタルーニャ州知事、アルトゥール・マス氏は、明日、土曜日に 11月9日に予定されるカタルーニャ独立の意思を問う住民投票招集令 公布にサインを行う構え。
マス氏は、先週金曜日にカタルーニャ議会の承認を得た時点より サインを行う事が出来たが、その効果を最大限に引き出すための タイミングを検討していたと思われる。
中央政府に反旗を翻し、カタルーニャ独立へ向けての第一歩を 踏み出す事は、マス氏にとっても、その所属する政党CiUにとっても 公約を果たすための最重要ポイントとなるが、いよいよ大詰めに 差しかかったところで、近代カタルーニャの父とも呼ばれ、名誉勲章も 受賞していた元カタルーニャ州知事ジョルディ・プジョル氏とその一族に よる巨額の隠し財産(2千数百億円と推測される)の存在が浮き彫りと なり、その出所についての正式な説明を得るため、プジョル氏の カタルーニャ議会への出頭が求められていた。
プジョル氏の議会出頭によるカタルーニャ社会への影響の大きさと、 現カタルーニャ政権を取る政党が同氏の作り上げてきた政党である事 によって生じる現政権への不満や不信が高まる事は明らかであり、 この出頭がいつになるかが不明であったため、ネガティブな影響を 生むのが確実なプジョル氏の出頭と、住民投票招集令公布のサイン との時期が、不利な形で重ならないよう、サインの時期を慎重に 検討していたと考えられる。
 そう言った中、プジョル氏の議会出頭とその弁明が本日行われる事が 確定したため、マス氏はサインを、その翌日である明日、土曜日に 行なう事を発表。
プジョル氏、そして現カタルーニャ政権への不満が大きく表面化した 直後、その翌日に、多くのカタルーニャ住民が待ち望んでいた 独立住民投票招集令公布のニュースを流す事によって、プジョル事件 がもたらすマイナス効果を最小限に抑えようと言う意図が見られる。
 また、これと並んでサインのタイミングを選ぶのに重要なポイントと なったのが、憲法裁判所の持つスケジュールで、憲法裁判所が 持ち込まれる訴訟に対応するのは毎週、火曜日から木曜日まで。
明日の土曜日にサインを行い、州政府広報で正式発表をした場合、 これに対し、中央政府が違憲行為として憲法裁判所に訴えを 出せるのは最短で週明けの月曜日、そして同テーマを処理出来るのが 火曜日となる。
土曜日のサイン、州政府広報を通じた公布の後、24時間が経過した 時点より住民投票のキャンペーン活動を行う事が可能となるため、 投票キャンペーンは日曜日から、憲法裁判所からの停止命令が 出されると予想される火曜日までの二日間、合法的に続ける事が 可能となる。


2014年9月24日(水)

カタルーニャ、未だ、住民投票招集を公表せず

先週金曜日にカタルーニャ州議会で決議されたあと、即刻、州広報を通じて 11月9日のカタルーニャ独立の意思を問う住民投票開催が発表されるとして 中央政府はその対策を講じて待っているが、カタルーニャのアルトゥール・マス 州知事は、未だ、これを発表せずにいる。
 カタルーニャ州議事堂では、地元テレビのTV−3が、いつ行われるか 判らない正式発表の瞬間を生放送で伝えるべく、そのスタッフ陣が常時 スタンバイ体制を維持しているが、現時点では、発表の時期は不明。
いずれにしても、州広報を通じて正式発表を行ったあと、住民投票を開催 するまでには最低1カ月の期間を置かなければならないため、11月9日の 投票を実現するためには遅くとも10月9日までには発表を行わなければ ならず、その瞬間は、これより2週間以内に訪れるものと考えられる。

マドリッド、シウダ・リネアルの連続少女誘拐犯を逮捕

マドリッドにおける連続少女誘拐事件についての捜査がここ数か月間 に渡って続けられていたが、本日、ホルヘ・フェルナンデス・ディアス内務大臣が その犯人を逮捕したと発表した。
 犯人は42歳のスペイン人男性でボディービルや格闘技を趣味としており、 これまでに誘拐、監禁、強盗などの前科があり、また性的虐待行為により 7年間の服役経歴を有していた。
今回、6歳〜11歳の少女連続誘拐事件として世間を騒がすこととなった 最初の事件は4月10日、マドリッドのシウダ・リネアル付近で起きた。
20時半ごろ行方不明となった少女が約5時間後に誘拐現場から離れた 地下鉄出入り口付近で発見されたが、少女は意識がはっきりしない状態で なんらかの薬品を飲まされていた事が判明。
また、少女の身体は洗われており、犯人追及のためのDNA鑑定が出来ない状態となっていた。
 警察では、これを単発事件として扱っていたが、その後、6月17日になって 2度目の事件が起きた。
東洋系少女が姿を消し、約4時間後に前回同様、薬による影響が顕著で 意識がはっきりしない状態にあり、またその身体は洗われていた。
 この時点で、警察は連続犯としての可能性が大であること、また、2013年 にも、類似した事件があった事から、それについても同一人物による犯行で ある可能性が高いと判断され、大がかりな捜査が開始された。
 そう言った中、8月22日に次なる事件が起きた。
18時ごろ、祖父同伴のもと、公園で遊んでいた少女が姿を消し、今回は 約1時間後に発見された。
 警察が4月の事件で誘拐された9歳の少女の証言にあった「小さな車」に ターゲットを合わせ、その他、地域住民等から寄せられた情報、そして 付近に据え付けられていた防犯カメラに残っていた映像などをもとに、 78000台の小型車を調べ上げた結果、今回の逮捕へと繋がったとの事。
 犯人はマドリッドに住んでいたが、事件が大きく報道され、周囲が騒々しく なって来たため、ほとぼりが冷めるのを待とうと、サンタンデールに住む 親戚の家に身を隠していたところを逮捕された。


2014年9月23日(火)

フェリペ6世、国王として初めて訪米

フェリペ6世国王は、昨日より即位後初の米国訪問を開始した。
今回の訪問の目的はニューヨークで開催される国連の環境会議への出席であるが、本日午後にはバラク・オバマ米大統領との会談も予定されている。
同会議の開催に先立って到着した昨日、フェリペ国王はフルブライト奨学金を受けて現地で研究に励むスペイン人たちとの懇談会に出席、一方レティシア王妃は、ハーレム地区にある小学校を訪れて生徒たちと交流した。

前マドリッド州知事、裁判所に出頭

前マドリッド州知事で民衆党マドリッド支部代表のエスペランサ・アギーレ氏が昨日、市北部のカスティージャ広場にある裁判所に出頭した。
これは今年4月に同氏が起こした交通違反に関して、裁判所より出頭命令がでていたもので、約2時間に渡って質疑に答えた。
裁判所から出てきた同氏を待ち構えていた記者団に対し、判事にきちんと説明ができて大変満足していると述べ、法を侵したことについて再び謝罪した。
この事件は、グラン・ビア通りのバス専用道に車を止めていたため、違反行為で警官の職質を受けていた最中に同氏が車に乗り込み逃亡した容疑がかけられている。
アギーレ氏はその際、停めてあった警察のバイクを倒し、阻止しようとした警官にも軽い怪我を負わせたと訴えられている。
これが立証されれば、違反ではなく犯罪扱いとなり、噂されている次期市長選挙への立候補が困難となる。
裁判所前にはマスコミのほかに同氏を一目見ようと詰め掛けた人々で騒然となったが、中には、恥知らず、泥棒、などと野次る人もいた。

マドリッド市、中心部の自家用車規制拡大を検討

マドリッド市役所は昨日、来年1月より自動車の進入を制限する区域の拡大を調整中であると発表した。
それによると、対象となるのはセントロ地区にあるソルとパラシオと呼ばれる地域で、すでに規制されている同地区のコルテスとエンバハドーレスを含めるとその広さは342ヘクタールに達する。
現職のアナ・ボテージャ市長は次期市長選には不出馬を表明しているが、任期満了までにさらに同地区に所属する若者に人気の繁華街マラサニャとチュエカ(正式名称はウニベルシダ及びフスティシア)にまで拡大する意向。
制限に関しては、歓迎する市民も多いが、区域内の個人商店などは遠方からの客が減少するのではと危惧する声も上がっている。


2014年9月22日(月)

外国人観光客、記録的数値に

産業・エネルギー・観光省の発表によると、今年1月から8月までにスペインを訪れた外国人観光客は7.3%増加した。
また8月だけの数値をみても、前年同月比8.8%増、訪問者数は910万人で、月別の数値としては統計始まって以来最も高いものとなった。
観光客を国籍別でみると、最も多かったのは例によって英国で、全体の22.3%を占めた。
2位はドイツを抑えてフランスが浮上、その増加率は10.4%に上った。
3位以下はドイツ、北欧諸国、イタリアが続くが、オランダやベルギーも際立って増加している。
一方ロシアは通貨ルーブルの切り下げにより一時期よりかなり減少した。
観光客の訪問地別ではカタルーニャが1位で、全体の16.6%を占める。
2位はバレアレス、3位はカナリアスだったが、後者は増加率でトップだった。
一方、首都マドリッドの訪問者は8.8%増加した。

60歳以上の結婚、10年で倍増

国家統計局(INE)によると、昨年結婚したカップルのうち、少なくともどちらかが60歳を超えていたケースは7878件で、10年前の数値(3.721件)の倍となった。
全体的には結婚する人の数が年々減少している点からみても注目すべき事実であるが、専門家は増加の理由のひとつに社会の意識の変化を挙げている。
離婚や再婚に対する抵抗が著しく減少し、2度目を考える人が増加、また平均寿命も大幅に伸び、60歳の人であればこの先まだ20年程余生があり人生があり、この時間を新しいパートナーと過ごすことを決意する人も増えたと見ている。

中国系養女殺害事件から1年、養母が新聞広告で波紋

ガリシアのサンティアゴ・デ・コンポステーラでおきた中国系スペイン人女児アスンタ・パステラさんの殺害事件から1年を迎えた昨日、、 養母が地元メディア2紙に娘を追悼する広告文を掲載した。
スペインでは死亡通知広告の他、このような形で家族が追悼の意を表すことは珍しくないが、この母親は養女殺害容疑で夫とともに拘束中の身であるため、大きな話題となっている。
この事件は昨年9月21日に発生、行方不明となったアスンタさんの捜索願を養父母が出した直後に、遺体が発見された。
警察は翌日になって養母をその後養父を逮捕したが、両容疑者とも犯行を否認している。
この養母ははサンティアゴでも有数の名家の出身で、地元では名の知られた人物であった。
またガリシアで初めて中国系の子供と養子縁組した夫婦としてテレビ出演もしていた。


2014年9月19日(金)

カタルーニャ自治州議会、独立投票開催を本日決議予定

カタルーニャの独立を問う住民投票を行うかどうかについての決定が、 本日の州議会で行われる予定。
カタルーニャ民族主義政党が大多数を占める同議会で、独立投票開催が決まるのは 必至で、その決定が下った後、中央政府は憲法裁判所にその違憲性を訴える準備を 整えているが、そのあと、カタルーニャ自治州政府と中央政府との間で、一刻を争う 時間の勝負が繰り広げられる。
 カタルーニャ自治州は、決定後、最短時間の内にこれを州政府広報に、正式な 決定事項として掲載、公布し、その作業が完了してから24時間経過した時点で 独立投票開催に向けてのキャンペーン活動を行う事が可能となる。
 一方、中央政府は、カタルーニャ自治州政府が、議会で独立投票案を可決したあと すぐに、臨時閣僚会議を開き、同案の違憲性を憲法裁判所へ訴える決定を行い、 カタルーニャが独立投票開催を正式に公布した時点で、憲法裁判所に控訴状を提出。
憲法裁判所による次なる協議が予定されているのは週明け、火曜日であるため、 これによるカタルーニャ州への独立投票開催中止令が出されるのは最短で火曜日と なる。
よって、カタルーニャが同案決定公布後、諸活動を開始するまでに必要な24時間が 経過してから、憲法裁判所による中止令が出るまで、最長で3日間の時間的猶予が 存在する計算となる。
 カタルーニャ州議会は、この3日間の命しか持ちえない独立投票開催に向けての キャンペーン期間を最大限に利用して、カタルーニャ独立の意思を世間に示そうと するものと予測される。
また、これにより、アルトゥール・マス州知事は、「独立投票案を決議する」との選挙時の 公約を果たす事となる。
アルトゥール・マス州知事は、「独立投票決行を決議する事よりも、決定された同案を 中央政府が禁止する事の方が、強い(中央政府にとってネガティブな)インパクトを 残すであろう」とコメント。


2014年9月18日(木)

政府、カタルーニャ議会の動き次第で、週末の臨時閣僚会議を予定

今週の金曜日にカタルーニャ州議会では、カタルーニャ独立投票への 招集をかけるかどうかについての決定を下す予定となっているが、 その決定のあと、それが「イエス」であった場合を想定して、中央政府は その直後に、臨時閣僚会議を開く準備を整えている。
独立投票を行うとの決定があった場合、カタルーニャ州政府は、当日、 或はその翌日にも、州政府広報による発表を行うと予想されるため、 それを確認後、中央政府は即座にその違憲性を憲法裁判所へ訴え、 来週中には憲法裁判所による告訴の受理による州議会での決定の効力停止、そして その無効化へと導く構え。
これらの流れが最大限のスムーズさを伴なうよう、中央政府は全ての 準備が整っているとしているが、実際には、筋書き通り、カタルーニャ州政府が 金曜日に独立投票を可決するのかどうか、また、その後、即座に州政府広報 での発表を行うのかどうかは不明で、成行き次第で臨機応変な対応を 迫られることとなる。
中央政府は、先の流れに乗って、独立投票招集令が、公式な決定としては 僅か数日間の命で終わる事を狙いとしているが、仮に、カタルーニャ州政府の 州政府広報での発表が更に数日、ずれこんだ場合、中央政府は予定通りの 動きを取る事が出来ず、憲法裁判所が違憲判決を下せるのは、1週間以上、 先に伸ばしになる可能性もある。
 いずれにせよ、中央政府としては、アルトゥール・マス カタルーニャ州知事が 11月9日に予定されている独立投票招集案を否決する可能性も高いと しており、全ては、金曜日のカタルーニャ州議会の成り行き次第で対応する としている。

サグラダ・ファミリア周辺住民、ツーリストによる生活エリア占領に抗議

昨日、バルセロナのサグラダ・ファミリア教会の周辺に住む住人約200名が 付近の生活環境が脅かされている事を挙げ、抗議運動を行なった。
同教会は、その規模のわりに、入場者数が多いため、その周辺は、常に ツーリストで溢れかえっており、付近住民は、これにうんざりしている。
入場券を購入するために長蛇の列が歩道を占領し、住民は歩道上を歩く こともままならない状態。
「教会は、固定資産税も納めておらず、工事を行なうにあたって、その許可の 申請もそれに必要な費用も納めていない。
 そのうえ、更に、公道である 歩道を占領するのであれば、せめて、バルが公道にテラス席を出すために 市に納めている税金同様の納税義務を課すべきだ」との声も聞かれた。
また、抗議グループは、同教会に隣接するサルデーニャ通り、マリーナ通り、 プロベンサ通りなどを全て車両通行止めにするよう求めている。


2014年9月17日(水)

輸出増加にも関わらず貿易赤字倍増

今年1月から7月にかけて、スペインの貿易赤字は2倍に増えた。
昨年同時期と比較して、輸出額は1.6%の増加を見せ、1408億5010万 ユーロと、これまでの記録を更新したにも関わらず、貿易赤字が倍増した のは、それ以上に輸入が増加しているため。
年間比較1.6%のプラスを示した輸出に対し、輸入は6.5%増となり、 1545億5920万ユーロに達した。
同時期における近隣国の輸出状況を見ると、フランスでは1.7%のマイナス、 英国では15.1%のマイナスとなった。
また、ユーロ諸国平均は0.9%のプラス、EU諸国平均では0.2%のプラスに留まっており、スペインはこれら 平均値を大きく上回ったが、ドイツのプラス3.3%には及ばなかった。
EU以外では、同時期、米国が3.2%のプラス、日本は3.3%の増加を 示している。

マルガジョ外務大臣、カタルーニャの自治権剥奪の可能性を示唆

マルガジョ外務大臣は昨日の記者会見で、「越えてはならないラインと 言うものがあり、カタルーニャの独立投票を阻止するため、政府は全ての法を、 そして唯一、法のみを行使する」とコメント。
これに対し、記者からの「”全ての法”の中には、”義務遂行を怠った自治州 からの自治権剥奪”の可能性も含まれるのかどうか」 との質問が出たが、 大臣からの回答は「イエス」であった。
 マルガジョ外務大臣のこの発言に対し、カタルーニャ自治州のアルトゥール・ マス知事は、「中央政府がカタルーニャの自治権を停止したところで、 歴史のサイクルは変えられない」と警告。
 また、「法の下において全てが可能であり、法の外では何も出来ない」との 大臣の発言に対し、バスク民族主義党スポークスマンのアイトール・エステバン氏 が、「自治権剥奪の次なるステップは、カタルーニャへ戦車を送る事だろうか?」 と問うたのに対し、大臣は「それは憲法には記されていない」と答えた。


2014年9月16日(火)

8州で大雨の恐れ

気象局は本日、18県に大雨による警報・注意報を発令した。
それによると、アラゴンでは警報が出されており、1時間の降雨量は40立方メートルに達すると予測されている。
またアンダルシアではハエン、カディス、グラナダ、ウエルバとセビージャに注意報が出ている。
ラ・マンチャのアルバセテとクエンカでも降雨量が1時間に15立方メートルとなる見込みで、大雨・強風注意報が出ている。
一方、カタルーニャ、ナバラ、ムルシア、バレンシアとエクストレマドゥーラでも15〜20立方メートルの降雨が予測されている。

マドリッド州、来年の運賃凍結を発表

マドリッド州のイグナシオ・ゴンサレス州知事は本日、2015年の公共交通機関運賃を値上げしないと発表した。
同州知事は、経済が回復傾向にあるのは州民の努力の賜物であり、それに答える形で運賃凍結を決定したと述べ、次期州知事選のキャンペーン活動ではないと主張した。
尚、凍結が適用されるのは地下鉄とバスの運賃で、近郊線は州の管轄外である。

ティッセン美術館、入場者減少で減益

マドリッドのティッセン・ボルネミサ美術館は昨日、昨年の収支状況と入場者数を発表した。
それによると、昨年の収支は525万2千ユーロの減益となった。
同美術館では、主な原因は入場者の減少であるとし、前年比25%減と発表している。
ただし、2012年は同館の20周年記念で特別行事が開催され、アントニオ・ロペスなどの特別展で入場者が大幅に増加した。
また、前年比では減益となったものの、同美術館としては史上4番目に高い数値であるという。
尚、昨年最も入場者が多かった特別展はピサロ展だった。


2014年9月15日(月)

エル・コルテ・イングレスグループ会長死去

百貨店をはじめ、多岐にわたる業務の展開で知られるエル・コルテ・イングレスグループ会長、イシドロ・アルバレス氏が昨日、入院先のマドリッドの病院で死去した。
享年79歳。
アルバレス氏は18歳で同社に入社、当初はテキスタイルの縫製、販売を軸とする企業であったが、やがて百貨店最大手に成長。
1989年8月に叔父で創業者のラモン・アレセス氏の死去に伴い、会長の座についた。
以降、旅行会社、保険業などサービスの拡張に努め、またライバル社の買収などにより店舗も次々と拡大していった。
死去に伴い、政財界の著名人らが次々と弔問に訪れ、一企業だけでなく、スペイン全体の経済発展に貢献した人物と評した。
尚、後継者についてはアルバレス氏の甥にあたる人物が有力視されている。

サンタンデール銀行、新会長が正式決定

エミリオ・ボティン会長の急死を受けて、サンタンデール銀行グループの総会が行われ、アナ・パトリシア・ボティン氏の会長就任が承認された。
同氏はボティン前会長の長女で、同グループの経営に深く関わっており、現在は英国の同行子会社の社長を務めている。
新会長は、この困難な状況で理事会の信用が得られたことに感謝する、これからも同グループの発展に尽力していきたい、とコメントした。

レアルGKカシージャス、ライバルコーチに慰められる

先週土曜日サッカースペインリーグ第3節のレアル・マドリッド対アトレティコ・デ・マドリッド戦が行われ、レアルが本拠地でのマドリッドダービーで1対2で敗れた。 レアルの主将GKイケル・カシージャスに対し、ファンからの罵声が試合中から飛び交い、終了のホイッスルと共にそれが頂点に達した。
打ちひしがれた様子の同選手対し、対戦相手のアトレティコの選手が、次々にカシージャスを慰めた。
特に出場停止処分中でベンチ入りできないディエゴ・シメオネ監督に代わって指揮を務めるヘルマン・ブルゴスコーチはカシージャスを軽くハグして、慰めの言葉をかけた。
ブルゴスコーチは現役時代にキーパーを務めており、失点で最も責任を問われる立場にあるGKの気持ちを汲んでカシージャスをねぎらった模様。


2014年9月11日(木)

バスケットボール・ワールドカップ、スペイン敗退

バスケットボール・スペインワールドカップ2014年の順々決勝戦で 昨夜、開催国のスペイン代表チームが、フランスに敗れた。
優勝候補のスペインであっただけに、65−52の完敗は ブラジルワールドカップであっさりと敗退したサッカーに続いて、 スペインスポーツ界にとっての悲報となった。


2014年9月10日(水)

エミリオ・ボティン氏、急死

サンタンデール銀行会長を務めるエミリオ・ボティン氏(79歳)が昨夜、マドリッドの 自宅で心臓発作により急死した。
同氏は、1934年にサンタンデールで生まれ、58年にサンタンデール銀行に 入社後、6年後に社長となり、86年以来、会長職を務めてきた。
サンタンデール銀行は資本金900億ユーロのスペイン国内最大の銀行で、 会長職の任期が間もなく終了するにあたり、同職を娘のアナ・パトリシア氏へ 譲る準備を進めているところだった。

ジハーディストによるテロ対策強化

イラク、シリアにおける状況の悪化に伴い、イスラム過激派による テロ攻撃の可能性が高まりつつあるとして、欧州各国で警戒が強まって いるが、スペイン政府も、国内における危険度が「低」から「高」に変わった とし、1〜4段階まである警戒レベルを、これまでの1から2に上げた。
これにより、国内の要所における警備が強化されるが、テロの攻撃対象に なり得る要所とされるのは、空港や鉄道駅などの他、行政機関が置かれる 建物、水、食料、エネルギー、化学工場、原子力関連設備、病院、 情報技術関連施設、金融システム関連施設など。


2014年9月9日(火)

7県に大雨注意報

気象局は本日、イベリア半島中央以北内陸部の7県に大雨注意報を発令した。
それによると、ソリア、リオハ、ナバラ、ウエスカ、サラゴサ、テルエルとレリダ北部で、大雨が予測されている。
また、注意報は出されていないものの、ピレネー、イベリア、カンタブリアなどの山岳地帯、ラ・マンチャ東部やバレンシア内陸部でも激しい雨となる可能性がでている。
カタルーニャなどではここ数日の集中豪雨や雹の影響で道路の冠水や家屋の浸水が起きており、各自治体では各地で注意を呼びかけている。

マドリッドでまた街路樹の枝落下による死亡事故

昨夜10時頃マドリッドのバジェカス地区で、散歩中の男性の頭上に街路樹の枝が落下、駆けつけた救急隊員が救命措置を施したが、この男性は頭部などに重傷を負っており、まもなく死亡した。
マドリッドではこの夏、市内各所で街路樹の倒木や枝の落下が相次いでおり、死亡事故はこれで2軒目。
また、人身事故には至らなかったケースも数多くあり、昨日はラティーナ地区でも路上駐車の車に枝が落下する騒ぎがあった。
同市議会の野党各党は、市の削減政策により管理費や人員が減らされていることによると批判している。
アナ・ボテージャ市長は、枝の落下は自然現象であり、天候などにも左右されるとしているが、相次ぐ事故をうけて専門家による調査を開始するとしている。

トレドで新たにエル・グレコ特別展

エル・グレコ没後400年を記念して様々なイベントが行われているトレドで本日より新たに特別展が開催される。
サンタ・クルス美術館では、ニューヨークのメトロポリタン美術館を初めとした世界有数の美術館や個人所蔵の作品92点が展示され、中には未公開作品も含まれている。
昨日行われた開会セレモニーには、ラ・マンチャ州のマリア・ドローレス・デ・コスペダル知事らが出席した。
グレコの特別展は、同美術館の他、マドリッドのプラド美術館でも開催され大勢の人が来場した。


2014年9月8日(月)

北部地域で悪天候による注意報

気象局は本日も引き続き、イベリア半島北部地域を中心に大雨などによる注意報を発令している。
注意報が出されているのはウエスカ、テルエル、サラゴサ、ブルゴス、ソリア、バルセロナ、ジローナ、レリダ、ナバラ、カステジョン、バレンシアとリオハ。
また同局では本日の気温について、最高気温はサン・セバスティアンの21度からムルシアの34度、最低気温は12度(ビトリア)〜23度(アリカンテ)と予測している。

8月最も利用客が多かったのはプラット空港

スペイン空港公社(AENA)の発表によると8月にスペインの空港を利用した旅行者は、前年同月比6.2%増加した。
AENAによると、このうち外国人利用者は16.6%で、前年比6.5%増加している。
空港別でみると、バルセロナのプラット空港が最も利用客が多く、前年比8.5%増加している。
これに次ぐのがマドリッドのアドルフォ・スアレス・バラハス空港で、5%増加した。
3位はマジョルカ空港だが、アリカンテ空港やマラガ空港も数値を伸ばしている。

アギーレ前知事、違法行為で起訴なら市長選出馬は不可

今年4月にマドリッドのグラン・ビア通りで交通違反を犯した上に逃亡したと訴えられていたエスペランサ・アギーレ前知事。
この事件に関して同州地方裁判所は、違法行為にあたる可能性があるとして、同氏に出廷を命じた。
アギーレ氏は自身のツイッターでこの件について触れ、「一市民として進んで出頭命令に応じる」としている。
しかしながら今回の件が「違反」でなく「違法行為」と見なされた場合、噂されている次期市長選への出馬は法律上許されない。
同州議会の野党各党からは、法はすべての市民に対して平等であるべきだ、と特別扱いをけん制する声や、違法行為との判決が下れば第一線への復帰は難しいとする意見が上がっている。


2014年9月5日(金)

マス州知事、ラホイ首相に理解を求める

バルセロナ商工会議所を通じて行われた250名の企業家達との昼食会で カタルーニャ州知事のアルトゥール・マス氏は、ラホイ首相に対し、 次のようなメッセージを送った。
「カタルーニャ独立についての意思を問う住民投票は、あくまでも住民の意思を 確認するためのものであって、仮に、独立賛成票が多かったとしても、それが そのまま独立を意味するものでは無く、カタルーニャにおける今後の方向性を 得るための一つの目安となるだけである。 
よって、中央政府は、これに反対を するのをやめ、また、カタルーニャ州が、住民投票を招集する事、そしてこれを 行う事についての違憲性を憲法裁判所へ訴えるような事はしないで欲しい。」
 11月9日にカタルーニャで予定されている住民投票を2か月後に控えているにも 関わらず、州知事と首相との間で同問題についての歩み寄りが全く見られずにいる中、 マス州知事は、攻撃的なトーンをやや和らげる形でのメッセージを送ったと見られる。

レティロ公園、枝の落下事故続く

昨日午前11時ごろ、マドリッド市内にあるレティロ公園の東側、メネンデス・ペラージョ通り に近いエリアで、大きな枝が落下した。
落下したのは高さ30〜40メートル程度、直径70センチの松の木の枝。
レティロ公園内での落下事故はここ数か月の間、続いており、一度は死亡事故を 引き起こしている。
これだけの歴史を持つ公園内で、今になって次々に木の枝が落下するには、それなりの 理由があるとして、マドリッド自治州政府はその解明を急いでいる。

マリア・テレサ・ゴメス・リモン女史、PPを脱退

マドリッド自治州のPP所属、マリア・テレサ・ゴメス・リモン議員がPP党を脱退する旨、 党首であり、首相であるマリアーノ・ラホイ氏に告げた。
同議員は、次々と表面化する政府要人等による汚職について、自身が所属する政党が あまりにも秘密主義で、事実を明確にしない事をその一番の理由として挙げている。
政府主要人物が多額のブラックマネーを受け取っていると言う疑惑に対し、 PP総書記長を務めるマリア・ドローレス・デ・コスペダル女史は「それぞれのポールが それぞれの帆を支えれば良い」と発言し、副首相ソラージャ・サエンス・デ・サンタマリア女史は、 「私を調べるなら調べれば良い」、そして、マリアーノ・ラホイ首相は、「私は別に手が震えて もいない」と、発言しただけで、誰一人として、身の潔白を断言するものは無かったとし、 これら党内主要人物の「いい加減さ」を指摘。
 更に、マリア・テレサ・ゴメス・リモン女史は、サンティアゴ行の特急アルビアが事故を 起こした際、同列車に乗っていた生存者の一人であり、事故以来、スペイン国鉄関係者、 スペイン鉄道事業団の関係者、そして政府の責任を問い続けてきた。
ところが、責任のありどころを糺そうとする彼女に対し、PP政府はあからさまに背を向ける ようになり、議会に出席しても、マドリッド州知事を筆頭に、その党員は誰も彼女に 挨拶すらしなくなったと言う。
また、去る7月末、アルビア特急事故から1年を迎えて、犠牲者と、事故当時に 現場で献身的に働いた英雄達に対する名誉賞授与式が行われた際、犠牲者である 彼女は、会場へ入れなかっただけでなく、警備をしていた機動隊から「テロリストのごとく」 扱われ、現場から遠ざけられたと指摘。
 同女史は、PP脱退のあとも、無所属として州議会議員は続けると発表。


2014年9月3日(水)

バスク自治州政府、スコットランドの独立住民投票を視察

バスク自治州政府は、9月18日にスコットランドで予定されている独立の賛否を問う住民投票に合わせ、視察団を派遣する事を決定。
スコットランドでは、同投票で430万人の住人が「スコットランドは独立すべきか?」と言う問いに対し、イエスかノーのいずれかの回答を選択することになる。
バスク州知事のウルクジュ氏は先週、バスクが参考にすべきは、今、カタルーニャで行われようとしている住民投票ではなく、スコットランドでの住民投票であると、英国政府との間に一定の同意に漕ぎつけた同投票について評価した。
 しかしながらウルクジュ氏は、間もなく予定されているマリアノ・ラホイ首相との会見において、バスクにおける独立を問う住民投票の開催のついて今、取り上げるつもりは無く、それよりもバスクにおける自治権の更なる充実について話し合うつもりであるとコメント。

夏のバカンス、交通事故死者数、過去最少を記録

7月、8月の二か月間にスペイン国内における交通事故で死亡した人の数は223名となり、1960年に統計がとられ始めて以来の最小値を記録した。
統計がとられ始めた1960年には、今とは比較にならない程に車の数が少なかったにも関わらず、死亡者数は279名に達した。
また、昨年夏の死亡者数は233名で、すでに過去最良記録となっていたが、今年は更にそれを更新するに至った。


2014年9月2日(火)

8月の失業者数、8070人増加

雇用・社会保険省の発表によると、8月の失業者数は、8070人増加し、その総数は 442万7930人となった。
これで6ヶ月連続の減少傾向に歯止めがかかる形となった。
8月はもともとバケーションシーズンの終わりとともに失業者数が増加する傾向にあるが、昨年はわずかに減少していた。
これらの数値を業種別でみると、もっとも増加したのは工業で1.27%増、これに続くのがサービス業と建設業だった。
逆に農業は3.1%減少している。
男女別では男性の増加率が9.26%で女性の0.11%をわずかに上回った。
自治州別でみると、8州で下がっているが、特にガリシア、カスティージャ・イ・レオンとカナリアスで下がっている。
一方、バレンシア、ムルシアとカタルーニャでは増加している。

住宅価格、6年ぶりの上昇

登記簿協会の発表によると、今年の第2四半期の住宅価格は前年同期比1%上昇した。
これで2008年以来6年ぶりの上昇となった。
また、第1四半期と比較しても1.5%値上がりしている。
一方、第2四半期の住宅売買数は7万8500件で、前四半期より5.5%減少している。
また、住宅売買件数が最も多かったのはアンダルシアで1万5583件、これにカタルーニャ、バレンシアとマドリッドが続く。

各地で真夏日続く

9月に入っても、まだ暑い日が続いているが、市民保護課は本日も引き続き熱中症などの注意を呼びかけている。
気象局によると、イベリア半島西部、中央部と南部を中心に本日も気温が上昇し、最高気温は37〜39度に達する地域もある見込み。
特にガリシアのルーゴ、オレンセとポンテベドラでは注意が必要という。
市民保護課では例によって、日中の活動や運動の制限、消化のよい食べ物の摂取や 色の薄い服の着用など暑さ対策の指導を行っている。
また、高気温と乾燥により、山火事の危険性も倍増しており、こちらに関しても十分注意するよう呼びかけている。


2014年9月1日(月)

空軍の公用機、また故障

アジア、オセアニアを外遊中のホセ・マヌエル・ガルシア・マルガジョ外務大臣を乗せた空軍所有の公用機が、滞在中のバリ島で再び故障した。 この航空機は2日前にもアブダビで故障がみつかり、バリ滞在中の二日間で修理を試みたが、右モーターの不具合が確認されたため、離陸を断念した。
政府は改めてバリに航空機を送り、同外相は予定より24時間遅れてオセアニアに向かった。
専用機はこの1年足らずで7回故障しており、これまでマリアノ・ラホイ首相やフェリペ皇太子(当時)、フアン・カルロス1世らの旅程に支障をきたしている。

人種差別的奉仕活動に住民が抗議デモ

外国人移民が多く居住するマドリッドのテトゥアン地区で、人種差別的な姿勢で社会奉仕活動を行っているとされる団体への抗議デモが行われた。
この団体はこの地区にある空き家を占拠し、経済的な困窮者を援助する活動を行っている。
しかしながら、援助の対象をスペイン人に限定しており、またこの団体が所属しているのは極右のネオナチ政党であるとされる。
このため付近の住民が急遽呼びかけ、集まった500人ほどの参加者がこの建物の前で抗議した。
一部の参加者らは建物への侵入を試みたが、警備の機動隊に阻止された。
参加した人々は口々に、この地区は反人種差別、反ファシズムだ、このような差別行為は許されない、などと叫んだ。
付近を通りかかった移民の1人は、このような差別行為があるのは残念だが、スペイン人の住民が抗議行動を起こしてくれたことに感謝する、と述べた。

Uターンラッシュ、大きな混乱なく終了

夏休みのUターンラッシュのピークを迎えた昨日、一部の都市で一時的な渋滞が起きた以外はスムーズに流れ、大きな混乱なく終了した。
午後2時ごろにはマドリッド近辺の国道やセビリア周辺で軽い渋滞が起きた。
午後からはバルセロナ近辺で交通事故による渋滞があったが、それ以外はほぼスムーズだった。
総合交通局によると8月最後の週末の交通事故による死者は4人だった。


2014年8月28日(木)

第2四半期の経済成長率0.6%

今年第2四半期におけるスペイン経済は0.6%のプラスを示した。
これは昨年同時期と比較すると1.2%のプラスとなっており、 特に内需の伸び率が1.9%と目立った。
 雇用についても昨年同時期比較0.8%のプラスとなっており、 約127000件の雇用増加となった。

6月の住宅ローン契約数19%増加

今年6月に交わされた住宅担保ローンの契約数は17137件で、 昨年同時期と比べると19%の増加となった。
4月には13.4%のマイナス、5月には3.4%のマイナスと、 2ヶ月連続で減少を見せたあとの増加で、その契約金額は平均98582ユーロ と、前年度同時期より1.3%増となった。
最も多く契約が行われたのがマドリッドで3481件。
これにアンダルシアの2900件、カタルーニャの2435件が続いた。


2014年8月27日(水)

カタルーニャ独立を巡る住民投票のB案は?

カタルーニャ州知事、アルトゥール・マス氏は、11月9日に 予定されているカタルーニャ独立を巡る住民投票について、これを 憲法裁判所が違法と断定した場合にどう言った対応をするのか、 未だに沈黙を続けている。
憲法裁判所が同件について違法判決を出す事はほぼ確実と見られており、 その場合、これに逆らってでも住民投票を決行するのか、或いは、中止 するのか、また、中止とする場合、その後のB案は用意されているのかが 注目の的となっているが、州知事が住民投票の取りやめと言う判断に 傾きつつあるのでは無いかとの見方が強まりつつある。
そう言った中、州政府内でアルトゥール・マス氏率いるCiU連合と 共に政権を支えるERC党の党首オリオル・ジュンケラス氏は、 「11月9日には予定通り投票は行われなければならず、それ以外のプランは 存在し得ない。もしも投票を中止するようなことがあれば、我が党は CiU連合との協力体制を解除する。」とマス氏に対し通告。

7月、外国人ツーリストによる収入4.5%増加

今年7月にスペインを訪れた外国人ツーリストによる消費額は昨年同時期と 比べて4.5%の増加を示した。
しかしながら、これは訪問者数の増加によるもので、一人当たりの消費額が 増えたためでは無いとのこと。
調べによると、外国人ツーリスト一人当たりの一日の平均消費額は 104ユーロで前年度比0.2%のマイナス、また、一人当たりの 平均消費総額は983ユーロでこれも前年比1.3%のマイナスとなっており、 その理由として平均滞在日数が減った事が挙げられる。


2014年8月26日(火)

独首相への抗議デモで負傷者

ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、サンティアゴ・デ。コンポステーラ訪問2日目だった昨日、大聖堂を訪れた。
今回の訪問を受けて、EUの削減政策などに反対するデモが、オブラドイロ広場で召集されたが、警備上の理由から警官隊が参加者の進入を阻止した。
この際、両者の間で押し合いなどの小競り合いが起き、数名が負傷したが、いずれも軽傷だった。
デモに参加した野党代表らは、警察の行動は行き過ぎであると批判した。
一方で州政府側は、今回のデモは無認可で違法であったと発表している。

各地で気温上昇による警報・注意報

気象局は本日、南部や地中海沿岸部において高気温による警報・注意報を発令している。
それによると、バレンシアには警報がでており、最高気温は39度に達する見込み。
また、アリカンテ、ムルシア、コルドバ、セビージャ、ハエン、グラナダとマジョルカには注意報が出ており、最高気温は37〜38度程度となる模様。
一方、バレアレス諸島では各地で高波注意報が出ている。
さらに高気温と乾燥により、イベリア半島中央部や南部を中心に森林火災の危険性が非常に高まっており、各自治体が注意を呼びかけている。

シメオネ監督、計8試合の出場停止

スペインサッカー協会は昨日、スペインスーパーカップのセカンド・レグで退場処分となったアトレティコ・デ・マドリッドのディエゴ・シメオネ監督について、8試合の出場停止を言い渡した。
このうちリーグ戦での処分は4試合だが、昨日行われた試合の出場停止は、前節のイエローカードが累積した結果の処分であるため、次の試合からカウントされる。
また、残りの4試合はスーパーカップに出場できた場合の処分となる。
同カップは、前節のリーグと国王杯の優勝チーム間で戦われ、1度に2試合しかないため、2回分の処分とみなされる。
尚、アトレティコ側はこの処分を不服とし、上告する構え。


2014年8月25日(月)

ラホイ首相、独首相をサンティアゴ巡礼に案内

ドイツのアンゲラ・メルケル首相は昨日、ガリシアのサンティアゴ・コンポステーラに到着した。
マリアノ・ラホイ首相が空港で出迎え、その約30分後にサンティアゴ巡礼道を案内した。
両首相が歩いたのはサンティアゴに到着するまでの最後の6キロほどの道のりで、目的地であるオブラドイロ広場は厳重な警備体制がしかれた。
広場に集まった多くの人は、メルケル首相に対して野次を飛ばし、「削減反対」 「スペインから出て行け」などと叫ぶ声が上がった。
中には「我々スペイン人の道は、あなたが今通ってきた道よりずっと厳しいものなのよ」と訴えかける女性もいた。
メルケル首相は本日、ラホイ首相との首脳会談や、ガリシア州知事らに伴われ、大聖堂を訪問する予定。

インドネシア観光船、生存者2名がスペイン帰国

先日インドネシアで起きた観光船の沈没事故で、十数時間後に救助されたスペイン人2名が昨日、帰国した。
この2人はEFE通信社のジャーナリストラファエル・マルティネスさんとそのパートナーの女性で、マドリッドのバラハス空港で家族や関係者に迎えられ、ほっとした様子であった。
駆けつけたマスコミの質問に答えたマルティネスさんは、同乗していた行方不明者のスペイン人男性2人について、自分たちと同じように島を目指して泳いでいたので、どこかの無人島にたどり着いたのではないか、と述べた。
また、彼らが発見されるまでは我々の旅も終わらない、とコメントした。
現地当局は先日、捜索の打ち切りを発表したが、スペイン外務省は継続を要請している。

シメオネ監督、今季第一戦出場停止

先週行われたサッカーのスペインスーパーカップでは、アトレティコ・デ・マドリッドが優勝を決めたが、この試合でディエゴ・シメオネ監督が退場処分となった。
これにより、少なくとも本日行われるリーグ初戦での出場停止が決まっている。
しかしながら、処分を受けた試合では、審判の首を軽くはたくなとし、退場を宣告されると、会場のファンに抗議を煽るように両手を降るなどして、ジャッジへの不服をあらわした。
また、規定ではロッカールームに下がらなければならない所を観客席の最前列に立ち、コーチ陣らに指示をだしていた。
これらの行為を規定と照らし合わせると、最高8試合の出場停止となる可能性がある。 ただし、同監督はこの試合終了後に会見で謝罪しているため、多少軽減される可能性もあるという。


2014年8月22日(金)

バレアレス諸島、7月の観光客数、記録更新

今年7月にバレアレス諸島を訪れた観光客の数は2.442.948人で 昨年度同時期比較4.8%増となり、これまでの最高記録となった。
今年1月から7月末までに同地を訪れた観光客は約750万人でこれも前年度比較、 1.4%の増加となっている。
また、7月にやってきた2.442.948名のツーリストのうち、外国人ツーリストの占める割合が大きく、その数は2.068.845名に達した。
バレアレス諸島の全ての島において、その訪問者数は増加しており、 ラス・ピトゥサスでは昨年比較12.96%、メノルカでは2.8%、 マジョルカでは2.57%の増加となった。

カタルーニャ、大雨注意報

気象局はカタルーニャ全土に対し、大雨の可能性があるとして住民に 注意を呼びかけている。
本日午前4時ごろには Baix Penedes, Garraf, Cunit などで30分間に 44.9リットル/uの雨量が観測され、6時半ごろには最も強い集中豪雨は 海へ移動したが、Valles、Bages、Osona i Solsones などでも豪雨となった。
今日一日、カタルーニャ全土において大雨による川の氾濫や集落部への浸水、 建築物への被害などがある可能性が続くとしてカタルーニャ気象局では 各種注意報・警報を発令している。


2014年8月21日(木)

7月の外国人観光、好調

産業・エネルギー・観光省大臣、ホセ・マヌエル・ソリア氏は本日、 スペインを訪れる外国人観光客の推移について発表した。
これによると、今年7月にスペインを訪れた外国人観光客の数は 800万人以上となり、統計が取られ始めて以来、2番目の好成績となった。
これまでに今年7月を上回ったのは昨年、2013年の7月だけで、8300万人 を記録している。
今年に入ってから7月末までにスペインを訪れた外国人観光客の数は 3660万人に達しており、当時、記録更新となった前年度同時期の3400万人 と比べても大きく増加しているのが判る。
 今年、最もその増加が目立ったのはフランス人ツーリストで12.1%増と なった。
また、英国籍のツーリストも4.6%の増加を見せたが、 ドイツ人ツーリストについては1.1%のマイナスとなった。
地域的に最も増加率が高かったのがカナリアス諸島で8.8%の伸びを示した。


2014年8月20日(水)

アンダルシアでマグニチュード4.4の地震

昨日15:38分に起きた地震がアンダルシアの4県で体感された。
震源地はセビージャのモンテジャノ市あたりで、セビージャ県、カディス県、 ウエルバ県、マラガ県などの4県で計50件以上の通報が緊急電話112番に 寄せられた。
これらの通報の内、最も震源地から遠かったのはマラガ県のフエンヒロラで 震源地から100キロ以上離れた所でも揺れが体感されたのが判る。
モンテジャノ市のフランシスコ・セラノ市長は、「揺れたのは僅か3〜4秒 ぐらいだったが、これまでに無い強い揺れとして感じた」とコメント。

ガリシアの赤潮被害拡大

ガリシアの海における赤潮の被害が更に広がりつつあり、ビゴ湾では 筏を使った養殖されている貝類だけでなく、アサリやベルベレチョス、 マテ貝など、砂地に住む貝類についてもその漁が禁止となるゾーンが増えつつ ある。
ポンテベドラでもすでにほとんどの漁が禁止されており、アロウサ付近も 筏による養殖物はほぼ全滅で、カンバードス、オ・グロベあたりの牡蠣漁だけが かろうじて許可されている状態となっている。


2014年8月19日(火)

7月の消費者物価指数、0.3%下落

国家統計局(INE)によると、先月の消費者物価指数は前年同月比0.7%下落、2009年10月以来の下げ率となった。
また、6月と比較しても0.9%下がっている。
INEでは主な理由として、運送費、住宅と食料品の価格の下落を挙げている。
一方、7月の指数は全ての自治州で下がったが、ナバラで最も下落、これにラ・マンチャ、カスティージャ・イ・レオンとパイス・バスコが続く。

7月の自動車価格、0.4%上昇

国家統計局(INE)によると、7月の自動車価格は、前の月より0.4%上昇した。
一方、前年同月比では0.1%下がったものの、この7ヶ月間の平均値は0.6%を維持している。

ナダル、USオープンを欠場

マジョルカ島出身でテニスの世界ランキング2位のラファエル・ナダルは昨日、 今月25日から開催されるUSオープンへの欠場を表明した。
ナダルは自身のツイッターで、7月に痛めた右手首が完全に回復していないことを 告白、この大会では前回を含めて2度優勝しており、非常に辛い決断であると述べた。
また、回復に全力を尽くし、復帰時には最高の状態で試合に挑めるよう努力するとしている。
ナダル選手はこの負傷によりカナダとシンシナティのマスターズも欠場している。


2014年8月18日(月)

上半期の貿易赤字、最大値に

経済省の発表によると、今年上半期の貿易赤字は昨年同時期の数値の2倍となり、統計始まって以来最大値となった。
この理由について同省では、輸入が5.3%増加したのに対し、輸出の伸びが0.5%に留まったためとしている。
ただし、EU内での数値の比較では、輸出額はドイツに次いで高いものとなっている。
また、EU内への輸出額は、2.6%、ユーロ通貨圏では3%それぞれ増加している。
一方、EU以外の国への輸出は全般的には減少したものの、韓国、日本、メキシコや米国への増加が際立っている。

インドネシアの船沈没、2名のスペイン人乗客が不明か

先週末にインドネシア南東部で起きた小型船の沈没事故で、スペイン国籍の行方不明者が2名いると、同国の当局筋が発表した。
それによると不明者はいずれも男性で、名前はホセとビクトルだが苗字は不明という。
しかしながら、これらの情報はツイッター上で流されており、スペイン外務省は、現在の所、インドネシアからの正式発表は受けていないとしている。
この船には他にすでに救助されたスペイン人観光客2名が乗船していたが、そのうちの1人は、船は非常に古く、安全面に問題があったとしている。

連休中の事故死者、13人

総合交通局(DGT)によると、聖母被昇天の祝日で連休となった先週末、交通事故で亡くなった人は13人だった。
最も死亡事故が多かったのは金曜日で、7人が亡くなり5人が重傷を負っている。
一方、昨日のUターンラッシュは大きな混乱もなく比較的穏やかであったが、マドリッドへの入り口付近では一時渋滞が起きた。
DGTでは今週スピード違反の取締りキャンペーンを実施して、さらなる事故の減少に勤める。


2014年8月15日(金)は、聖母被昇天の祝日にあたるためニュースはお休みさせて頂きます。


2014年8月14日(木)

ガリシアの貝養殖、赤潮の影響で大打撃

ガリシアの海に赤潮が広がっており、閉鎖を余儀なくされる 貝類養殖場が相次いでいる。
アロウサ、ア・ポブラ、オ・グロベ、カンバードスなど、計51箇所に ある養殖場のうち、すでに37箇所が一時閉鎖されており、実に 全体の70%以上がその機能を停止している。
昨年もガリシアでは赤潮による大きな被害を受けており、2012年の 生産量が22万7千トンであったの対し、昨年は18万3千トンと、 前年度比較20%減となった。

8月バカンス、後半の大移動

明日、8月15日が聖母被昇天の祝日にあたるため、8月後半にバカンスを 予定している人々の大移動が本日、木曜日の午後から始る。
総合交通局では、この週末に約580万台の車の移動を予測しており、 本日15時から日曜日が終わる深夜24時までの間、特別取り締まり体制が 布かれる予定。


2014年8月12日(火)

他州への出稼ぎ者が最も多いのはラ・マンチャ

職業斡旋会社の調査によると、上半期に他の州へ出稼ぎに出た労働者が最も多かったのはラ・マンチャ州だった。
これに続くのがカスティージャ・イ・レオン、アラゴン、リオハ、ガリシア、カンタブリアとバレンシアだった。
逆に出稼ぎ者の受け入れが多い州は1位がマドリッド、2位以降はアンダルシア、ムルシア、パイス・バスコ、バレアレスとナバラだった。
一方、出稼ぎの年齢層で最も多かったのは25〜34歳、これに次ぐのが35〜44歳だった。

エボラ感染のスペイン人宣教師が死亡

今日午前9時20分ごろ、リベリアでエボラ熱に感染したミゲル・パハレス神父が治療を受けていたマドリッドの病院で死去した。
この神父は感染発覚後スペインに搬送され、アメリカで開発中でまだ動物実験の段階にある治療薬の投与が開始された所だった。
神父の帰国は、他者への感染の危惧や多額の搬送費用がかかる事から、疑問視する声があがっていた。
エボラによるヨーロッパ人の死者はこれが初めてとなる。

マドリッドで航空券詐欺の容疑者を逮捕

国家警察はマドリッドで起きた一連の航空券詐欺事件の容疑者3人を逮捕したと発表した。
同市のシウダ・リネアル地区でおきたこの事件は、同地区にある旅行会社で航空券を販売後、その予約を取り消して客が支払った料金を着服していたもので、経営者2人と社員1人が逮捕された。
被害者の多くは空港でのチェックイン時に、予約が取り消されている事に初めて気づき、この旅行社に駆けつけたものの、店は閉まっており、関係者との連絡も取れなかったという。
この旅行社は2010年に開業し、これまでは普通に営業し、顧客の信頼を得ていた。


2014年8月11日(月)

中古住宅の価格、7.5%下落

住宅情報サイトの調査によると、7月の中古住宅の全国平均価格は、1平米あたり 1596ユーロで、前年同月比7.5%下落した。
また、前の月と比較しても0.6%下がっている。
これらの数値を地域別にみると、最も下がったのはトレドでマイナス1.3%、これに続くのがレリダ、カステジョン、グアダラハラとウエルバだった。
逆に上昇したのはアルメリア、ア・コルーニャ、ビスカヤとポンテベドラだった。
また首都マドリッドと第2の都市バルセロナでは0.5%と0.2%、それぞれ上昇している。

6月の列車利用、7.5%増加

国家統計局(INE)の調査によると、スペイン国内の移動において、6月にAVEを含む長距離列車を利用した人は、前年同月比7.5%、飛行機は4%、それぞれ増加した。
ただし利用者の総数では飛行機が270万人で、列車の240万人を上回った。
一方、都市間を結ぶ長・中距離バス及び、一部の都市で運行されている地下鉄の利用は減少したが、市内を走る路線バスは増加している。

48時間で85人の不法移民が到着

スペインの沿岸警備隊などの発表によると、アリカンテやアンダルシアのアルメリア、グラナダ、カディスの海岸や沖合で、48時間足らずの間に計85人の不法移民が保護された。
この中には妊婦を含む女性や年少者が数人いたが、持病の治療で病院に搬送された年少者1人以外は健康状態に問題はないという。
当局関係者はスペイン南部では穏やかな気候が続いているため、密入国が多発していると見ている。


2014年8月7日(木)

マドリッドーバルセロナ間、機関車発火で遅延

高速列車AVEが通行するマドリッドーバルセロナ間で昨夜、走行中の寝台車から出火した。
これを受けて列車は停車し、ディーゼル車が最寄駅まで牽引した。
乗客はそこからバスでサラゴサまで移動後、列車の旅を再開した。
これにより一部区間で通行止めとなり、他の列車の乗客約500人にも影響が出た。
マドリッドーバルセロナ間では本日も平均15分の遅延がでている。
スペイン国鉄レンフェでは、事故の原因について現在調査中という。

マドリッドでまた街路樹の枝落下

昨日午後6時過ぎ、マドリッド中心部にあるモンテラ通りで街路樹の枝が折れ、飲食店のテラス席に落下した。
この席に座っていた数人が負傷し、駆けつけた救急隊員によって手当てを受けたが、いずれも軽傷という。
同市内では数ヶ月前から同様の事故が続出しているが、特に6月21日にレティーロ公園でおきた事故では死亡者がでている。
野党や市民団体は、市の削減政策により、庭園や街路樹などの整備費が削られたためにこのような事故が起きていると批判しているが、市側はこれを否定している。

ルーゴのゴミ収集スト、労使が仮合意

1ヶ月以上続くルーゴ市のゴミ収集ストライキ問題で、昨日午後から深夜にかけて、14回目の交渉が行われた。
今回の交渉では、11人の労働者の解雇を取り消す代わりに、スト違反の罰則を受け入れるなどの合意が得られた模様。
この交渉については、本日正午頃に記者会見が行われる予定。


2014年8月6日(水)

フェリペ国王、即位後初の夏休み

フェリペ6世国王は昨日、家族と共に、マジョルカ島のマリベン宮入りした。
国王一家は毎年夏にはこの宮殿で過ごしているが、即位してからは初めてとなる。
レティシア王妃や娘たちと共に記念写真の撮影を受けた後、国王は記者団からの質問に応じた。
これからも毎夏ここに滞在するのか、という質問に対しては、未来の話をするのは困難だが、せひそうしたい、この美しい島に滞在できることを心より嬉しく思う、と答えた。
また、ヨットでセーリングをするのかとの問いには、まだわからないとし、レオノール王女を島のヨットスクールに通わせるのかという質問には、すでにコースが始まっているので編入は難しいと思う、とした。
国王は夏休みに入ったものの、マリアノ・ラホイ首相との会談など前国王が行っていたのと同様にいくつかの公務を続ける。

政府、イスラエルへの武器輸出を一部停止

スペイン政府は、イスラエルのガザ攻撃に抗議する形で、同国への武器輸出を一部停止すると発表した。
この停止は期間限定で、9月には状況をみて延長するかどうか検討するという。
この措置はイスラエルのガザ攻撃が始まってから1ヶ月近くたってからの決定となったが、スペインは主に爆弾、ロケット弾や手榴弾などを輸出しており、その輸出額は年々増加している。

7月のマドリッド、この10年で2番目に低い気温

マドリッド州の調査によると、先月の同州の平均気温は24.9度で、2007年の24.7度に次ぐ低い気温となった。
最も高い気温となったのは16及び17日で、南部のアランフェスでは39.5度に達した。
逆に最も低かったのは山間部のナバセラーダで4.3度だった。
また、都市部では降雨量が少なく乾燥した月であったが、山間部など一部の地域では雹や局地的豪雨に見舞われた所もあった。


2014年8月5日(火)

世論調査、新党ポデモスが第3勢力に

社会学研究所(CIS)が行った世論調査によると、政治学者のパブロ・イグレシアス氏率いる新党ポデモスが、2大政党について第3勢力に躍り出た。
一方で与党民衆党(PP)は2位の社労党(PSOE)との差を8.8ポイント拡大した。
PSOEの支持率は前回の調査より5ポイント減少して21.2%だった。
さらに、今選挙が行われた場合、誰に投票するかという質問については、ポデモスに入れると答えた人がPSOEを上回っている。
ただしこの調査は、PSOE新党首選出前に行われたものであり、同党ではその後改革は起きており、支持率は回復しつつあると強調している。
一方、各党党首や閣僚に対する評価では、合格者は誰もおらず、最も評価の高かったソラジャ・サエンス・デ・サンタマリア副大臣でも10点中2.75、最下位はイグナシオ・ベール教育大臣だった。
またマリアノ・ラホイ首相の評価はPSOEのアルフレド・ペレス・ルバルカバ党首(調査当時)よりも低かった。

国民が最も懸念しているのは失業問題

社会学研究所が上述の記事と同時期に行った調査によると、77%の国民が失業問題を懸念しており、先月の調査より0.2ポイント上昇した。
これに次ぐのが汚職問題で41.5%で3ポイント上昇しているが、この調査はカタルーニャのジョルディ・プジョル元知事の資産隠し問題の発覚前に行われている。
これらに続くのが、経済と政治問題だった。
一方で王室に関しての懸念は、0.4%と先月の調査より0.7ポイント下がっており、フェリペ6世の即位がイメージ改善に繋がったと見られる。

スーペルコパ第1戦の開始は午後11時から

サッカースペインリーグと国王杯の勝者が対戦するスーペルコパの第1戦は、今月19日午後11時開始となる模様。
、 第1戦は国王杯王者のレアル・マドリッド本拠地のサンティアゴ・ベルナベウで行われる。
また第2戦はリーグ王者のアトレティコ・デ・マドリッドのホーム、ビセンテ・カルデロンにて22日午後10時半から行われる見込み。
これはアトレティコがホームページで発表したもので、スペインサッカー協会はまだ正式発表していないが、この日はチャンピオンズ・リーグのプレー・オフが行われ、規定でUEFAの公式戦と重なることができないため、この時間帯となる模様。


2014年8月4日(月)

7月の失業者数、2万9841人減少

雇用・社会保険省の発表によると、先月の失業者数は2万9841人減少、6月と比較すると0.6%、前年同月比では5.94%減少した。
これで失業者総数は、441万9860人となった。
これらの数値を業種別でみると、サービス業が最も減少、これに建設業と工業が続くが、一方で農業では増加が見られる。
自治州別でみると、14州で下がったが、特にガリシア、カスティージャ・イ・レオンとアンダルシアの数値が顕著である。
逆にアラゴン、ムルシアとマドリッドでは増加した。
また、25歳以下の若者や外国人の失業者数も減少している。

アルヘシラス港の交通ピーク

モロッコのタンジェと結ぶフェリーが発着するカディスのアルヘシラス港では、 昨日各地から集まった車両数がピークに達した。
夏のバケーションシーズンには、欧州各地に住む北アフリカ諸国の移民がスペインを縦断して同港に向かうが、特にこの週末は休みを終えて各国に戻る人たちも大勢集まるため、車両数は大幅に増加、待ち時間は最高で9時間にも及んだ。
同市の港湾警察や治安警備隊は、車の駐車スペースなどを拡大して対処しているが、フェリーの切符売り場にも長蛇の列ができているため、事前に買い求めるよう呼びかけている。

マドリッド在住外国人、ルーマニアがエクアドルを抜いて1位に

マドリッド市の調査によると、同市在住の外国人で最も多いのはルーマニア人で4万8516人、これまで1位だったエクアドル(3万9128人)を今回初めて超えた。
同市ではこの理由について、エクアドル人の間で経済危機により職を失ったため本国に戻った人とスペイン国籍を取得し、外国人として計算されなくなった人が増加したことによるとしている。
尚、3位は中国人で3万860人、これに続くのはモロッコ、ペルー、コロンビア、ドミニカ共和国、パラグアイとイタリア。


2014年7月31日(木)

ラホイ首相、カタルーニャ州知事と会見

溝が深まる一方であったマリアノ・ラホイ首相とカタルーニャ州知事、アルトゥール・マス氏との会見が、政・経済界各方面からの プレッシャーの元に昨日の朝、実現した。
マス氏は、経済面、インフラ面での23事項に及ぶ要求書を持参し、 首相はこれらについて細かく検討する事を約束。
しかしながら、今回の会見の主要争点となる「カタルーニャ独立についての州民投票」 については、両者間に何等、歩み寄りや新たなる 提案は見られなかった。
マス州知事は「州民投票は違法であるため許可出来ない、と言う 一方的な否定だけではなく、何らかの提案を期待していたが首相 から、それ以外の言葉を聞くことは無かった。中央政府が許可 しようがしまいが、いずれにしても投票は11月9日に実施される」 とコメント。

マラガ、地下鉄の運行開始

昨日、マラガ市の地下鉄が当初の予定より5年遅れで、その運行を 開始した。
しかしながら、地下鉄工事は完了した訳ではなく、まだ全体の 19%が残されており、全てが完成し全サービスを利用出来るように なるのは、2017年ごろになる見込み。
スペイン国内で地下鉄を持つ町は、マドリッド、バルセロナ、 バレンシア、ビルバオ、パルマ、セビージャで、この度、 マラガが7番目の町となる。

スペイン国鉄、46時間スト開始

スペイン国鉄は本日の早朝1時にストライキを開始した。
ストは明日、8月1日の夜23時まで続けられる。
7月31日、8月1日の二日間にわたる今回のストは、ちょうど 7月にバカンスを取った人々の帰宅ラッシュと、8月にバカンスへ 出かける人々の出発に合わせた形となっている。
国鉄は長距離列車のミニマムサービスを77%、中距離列車に ついては65%と定めているが、46時間の間にキャンセルとなる 長・中距離列車は513便に及ぶ見込み。


2014年7月29日(火)

フェリペ国王、開かれた王室を実行へ

フェリペ6世即位から1ヶ月と10日ほどとなった昨日、王室広報は、いくつかの規範に対する改正を発表した。
それによると、国王一家、すなわち国王夫妻と王女たち及び国王の両親である前国王夫妻は、認められた公務以外の職種に就くことはできない、とし、なんらかの理由で私的業務に携わる場合は、王室から明確な説明が行われる。
また、来年からは王室の収支について、第三者による会計監査が行われる。
これらの改正は、即位時に行われた演説の、「開かれた王室」を目指し、近年広がっている国民との距離を縮めることを目的としている。
王族の私的業務については、国王の姉であるクリスティーナ王女が、夫の経営する会社に名を連ね、一連の汚職疑惑の関与を取り沙汰されている状況を踏まえてのものとみられるが、王室側はこの関連性を否定している。

元カタルーニャ州知事、特権放棄を発表

カタルーニャ州のアルトゥール・マス知事は本日緊急会見を行い、ジョルディ・プジョル氏が、元知事としてのいくつかの特権を放棄し、また所属するCiU党などの名誉党首も辞任すると発表した。
プジョル氏は数日前、自身の父親からの遺産を海外の銀行口座に隠し持ち、34年間申告しなかったことを告白し、カタルーニャの政界のみならず、全国から激しい批判を浴びている。
同氏が放棄する特権とは、終身年金のほか、公的事務所の所有や運転手付公用車の利用など。
同州議会の野党からはこの件について、調査機関を設けて追及するべきとの声があがっているが、マス知事はこの可能性を否定している。

勧業省、鉄道ストのミニマム・サービスを設定

勧業省は、明日と明後日に行われる予定の国鉄レンフェのストライキについて、法律で定められているミニマム・サービスの設定を発表した。
それによると、高速列車AVEと長距離列車は最低でも通常の77%の運行が義務付けられる。
また、中距離列車は65%、主に大都市の周辺で運行している近郊線は50%に設定された。
これらのサービスが遵守されない場合は、責任者に法的措置が適用される。
今回のストは2大労組のひとつ、UGTが不参加を発表したが、CCOOやその他の中小労組の票により行われる事となった。
ストが行われるこの2日間は、夏休みの旅行やUターンのピークであるため、全国の主要駅ではかなりの混乱が予想される。


2014年7月28日(月)

労組UGT、レンフェのスト回避

2大労働組合の一つであるUGTは、スペイン国鉄レンフェと先週末協議を行い、今週水曜と木曜に予定されていたストライキを中止すると発表した。
今回のストは労働状況の改善や人手不足解消のための新規雇用の要求などであったが、レンフェ側が提示した提案をUGTが受け入れ、合意に至った。
しかしながらもうひとつの労組CCOOは未だ検討中としており、ストが完全に回避されるかどうかは現在のところ不明。
決行されれば、7月31日午前1時から8月1日の午後11時にかけて行われ、夏休みの旅行客に多大な影響を及ぼすことになる。

外国人観光客の消費額、7.8%増加

今年上半期にスペインを訪れた外国人旅行者の平均消費額は、昨年同期比より7.8%増加、その総額は集計始まって以来最も高い数値となった。
このデータを訪問者の国籍別でみると、最も消費額が増加したのは英国からの訪問者で10.2%、これに続くドイツは9.4%、3位は北欧諸国で7.1%それぞれ増加している。
外国人が訪問した目的地別でみると、カナリアスが最も増加しており13.9%、カタルーニャが2位で3.9%、アンダルシアは3位につけている。

マラガーアリカンテ間のAVE、期間限定で運航開始

コスタデル・ソルのマラガとコスタ・ブランカのアリカンテを結ぶ高速列車AVE が、期間限定で昨日より運行を開始した。
地中海のリゾート地を5時間以内で結び、途中アンテケラ、プエンテ・ヘニル、クエンカ、アルバセテ、ビジェナに停車する。
運行日は火、金、日曜日で片道1便ずつ、マラガ発は午前8時40分、アリカンテ発は午後4時となっている。
尚、この列車の運行は8月31日に終了する。


2014年7月24日(木)

特急アルビア脱線事故から1年

2013年7月24日にマドリッドを出発した特急アルビアが サンティアゴ・デ・コンポステーラの手前、アングロイス付近で 脱線事故を起こしてから今日で1年を迎えた。
同事故は79名の死者と140名の怪我人を出し、スペイン の鉄道事故としては、過去40年間における最悪のものとなった。
 これまでの調査と判決では、スピード違反を行った運転手に 100%の責任があるとされており、人為的ミスを招いた状況や ミスがあった場合にそれをカバーするセキュリティーシステムの 適正や性能などについての言及、そしてこれら高速鉄道システム全体を 管理する組織やスペイン国鉄の責任についての言及が何等行われておらず 事故の被害者や被害者遺族等の怒りは未だ静まるところを知らない。
 ガリシア自治州政府は、被害者や、救助活動にあたった人達への 名誉勲章の授与式を本日、行うとしているが、何等、事故の責任追及が 進んでいない中、メダルの授与式を、しかも多くの人々の命日である この日に行なうという事に対し、反感を抱く人も多く、授与式への 参列を拒否する者も多い。
 一方、これまでの調査で、事故の責任を100%科せられている 運転手、フランシスコ・ホセ・ガルソン・アモ氏は、被害者とその遺族に 対し、「仮に自分が発する言葉が誰かの心を傷つける可能性があるとしても 私は私に出来る限りの謝罪とお悔やみの言葉を告げずにはいられない。 この1年間、常に心の中で謝り続けてきたが、1年を迎える今日、自分の 気持ちを皆さんにお伝えしたい」と言った内容の書簡を送った。

アンダルシア、外科手術待ち患者数3100名増加

アンダルシア自治州が運営する病院で何等かの外科手術を受けるために ウェイティングリストにその名を連ねる患者数は前年度同時期に比べ 3156名(5%)の増加となっている。
2013年6月には、57185名が順番待ちとなっていたが、 今年6月には60341名がウェイティングとなっており、 平均待ち時間は、57日。
しかしながら、この平均待ち時間はスペインの他地方と比べると 短い方で、カンタブリア、カタルーニャ、エクストレマドゥーラ、 マドリッドなどの100日に比べるとその半分近くであると、 アンダルシア自治州政府は自州の社会保険サービスのクオリティーを フォローしている。


2014年7月23日(水)

レティロ公園で落枝、倒木事故多発

マドリッド市内にあるレティロ公園でここ1ヶ月ばかりの間に 3回、大木の枝が落ちたり、木が倒れる事故が続いている。
去る6月21日には400キロもある枝が落ちてきて、付近で 子供達と遊んでいた父親(38歳)が死亡。
今月19日、土曜日には松の木が倒れたが幸いにも怪我人は無かった。
また、その翌日の日曜日には高さ20メートルの杉の木が倒れ、 付近で遊んでいた7歳の女児が軽症を負った。
 マドリッド市では、これら緑地帯の管理には充分な管理体制が 整っているとはしつつも、こう言った事故が繰り返されないよう、 レティロ公園内にある25000本の樹木についてその状態を確認する 調査委員会の設置を決定。

スペイン、5人に一人以上がコンピューターを使った事が無い

欧州統計局調べによると、スペインでは5人に一人以上、住民の22%が これまでに一度もコンピューターを使った事が無い。
2009年には31%に達していたものが、2013年統計では22%に 減少しているが、欧州連合の平均値は19%で、スペインのコンピューター 使用率はまだ平均に達していない。
 この数値は国によって実に3%から42%と、大きな開きが見られる。
最もコンピューターユーザー人口が多いのは、デンマークやスエーデンで、 使った事の無い人の比率は僅か3%。
これに次いで、ノーユーザー率が少ないのは、ルクセンブルグや オランダの4%、そしてフィンランドの5%、英国の6%が続く。
 逆に、一度も使った事の無い人の率が高い国としては、ルーマニアの 42%を筆頭に、ブルガリアの40%、ギリシャの35%、イタリアの 34%、キプロス、ポーランドの31%、ポルトガルの29%、 リトアニアの28%が続く。


2014年7月22日(火)

上半期の外国人観光客、7.8%増

産業・エネルギー・観光省の発表によると、今年上半期にスペインを訪れた外国人観光客は7.8%増加した。
6月だけの数値をみても、660万人のツーリストが訪問しており、前年比4.5%の増加、またこの月としては集計始まって以来最も高い数値となった。
訪問者を国籍別で見ると、最も増加したのは例によって英国で前年比5.8%増、 これに続くのがドイツとフランスだった。
また、北欧諸国、イタリアとオランダもそれぞれ数値を伸ばしているが、ロシアの数値は4.5%下がっている。
訪問先では、カタルーニャがトップで6.7%増加、その他の自治州でもバレアレスを除いて全ての州で増加した。
今回の調査では、68.3%が個人旅行で、昨年より3.6%増加、パッケージツアーも16.3%増えている。

ヌエボス・ミニステリオス駅にショッピング・モール

マドリッド州の交通・インフラ担当官は昨日、地下鉄ヌエボス・ミニステリオス駅の空きスペースにショッピング・モールを建設する構想があると発表した。
このスペースでは、2002年〜2006年にかけてバラハス空港利用者が事前にチェックインできるサービスを行っていた。
しかしながら需要が伸び悩み、一方でアメリカの同時多発テロ以降荷物検査などの基準を満たすためには多大な投資が必要となったためサービスを停止した。
同担当官によると、2500平米のスペースにレストランや小売店と共に、200台余りを収容する駐車スペースの建設が検討されている。
10月ごろまでに入札が行われ、年末までにはサービスが開始される見通し。
同担当官は、スペースを有効利用することにより、利益が上がり、地下鉄運賃の凍結、雇用の促進や経済活動の活発化などに繋がるとしている。

ルーゴのゴミ収集スト、42日目に突入

ガリシア州のルーゴで続いている清掃サービスのストライキは、昨日で42日目に突入した。
請負会社と労働組合間でこの週末再度話し合いが行われたが、8時間に及んだ会合は物別れに終わった。
現在労組側は、これまでのスト期間中にミニマムサービスが行われなかったことに対する制裁措置を不服としており、これが解除されない限り今後もストを続ける意向であるとした。
また、現在の所あらたな話し合いの予定は組まれていない。
ルーゴでは時折市に雇われた他業者が、最低限の収集を行っているが、気温の上昇もあり、市民はゴミや悪臭、害虫に悩まされている。


2014年7月21日(月)

ディ・ステファノ氏の名前がマドリッドの通リや公共施設に

マドリッド市の芸術・スポーツ・観光委員会は本日、サッカーレアル・マドリッドの名誉会長であった故アルフレド・ディ・ステファノ氏の名前を市内の通りや公共施設などに冠することを決定した。
この懸案については、各党とも賛成しており、討論なして全会一致の決定となった。
アナ・ボテージャ市長は、レアルの選手としてだけでなく、マドリッドを世界的に広めることに大きく貢献した人物であると評した。
どの通り、または施設に名前がつけられるかは未定だが、レアル本拠地のサンティアゴ・ベルナベウサッカー場付近を検討しているという。

皇太子の公務、前国王が引き継ぎ

政府は、来月初めに行われるコロンビア大統領の就任式に、フアン・カルロス前国王の出席を検討していると発表した。
旧植民地である中南米諸国の国家元首の就任式には1996年以降、フェリペ皇太子が出席していたが、国王即位に伴い、憲法上この職務を行えなくなった。
国王即位後の今月1日に行われたパナマ大統領の就任式にはマリアノ・ラホイ首相が臨時で出席したが、本来の公務で多忙な首相は、常にこれらの式典に出席するのは困難である。
このため、元宗主国と植民地という関係上最もふさわしい人物として前国王の名前が挙げられた。
この提案は来月1日の閣議で承認される見通しだが、前国王が今後もこの職務を行うかは未定という。

レアル、W杯で活躍のハメス獲得へ

サッカー1部リーグのレアル・マドリッドが、先のワールド・カップで大会最多ゴールを記録したハメス・ロドリゲス選手の獲得交渉中と主要スポーツ紙が伝えている。
コロンビア代表の同選手は現在モナコに所属しており、レアルGKのディエゴ・ロペス選手とのトレードも噂されている。
ハメス獲得が実現すれば、先日入団したW杯優勝国ドイツ代表のトニー・クロスに続いて、同大会で活躍した選手の入団となる。


2014年7月17日(木)

財政赤字、記録を更新

スペイン銀行発表によると、5月の財政赤字は141億9700万ユーロの 増加を示し、総額9969億8300万ユーロと、一兆ユーロまであと 僅か30億1700万ユーロとなった。
これは、国内総生産の97.4%に相当するもので過去100年間で 最悪の数値。
赤字額は今年1月から5月までの5ヶ月間で360億ユーロ増加しており 政府は年内に1兆ユーロを超えると見ている。

サンティアゴでの鉄道事故から1年

昨年7月24日に、マドリッドから発車した特急Alviaが サンティアゴ・デ・コンポステーラの手前、アングロイス付近で脱線事故を 起こしてから間も無く1年が経とうとしている今も、被害者やその遺族等は 行政の対応に全く満足していない。
 同事故では227名を乗せた鉄道が脱線し79名が死亡、140名の 怪我人を出したが、これについて、政府は調査を行った結果として、 全ての責任は列車の運転手にあるとし、同路線が開通した時の与党にも、 現政府にも、またスペイン国鉄にも、スペイン国鉄事業団にも何等落ち度は 無かったとしている。
 被害者協会は、これを政府ぐるみの隠蔽と受け取っており、事故から1年 になる7月24日にあわせ、被害者、被害者遺族、そして事故現場で 人命救助のために尽力した人々に対し、ガリシア政府が「名誉のメダル」の 授与を発表したのに対し、これを拒否する姿勢を示している。
被害者達がこれを受け取らないのであれば、「我々も受け取らない」と 事故現場となったアングロイスの英雄達は同様にメダル授与を拒否する旨を 表明している。


2014年7月15日(火)

5月の住宅売買上昇も、価格は下落

公証審議会の調査によると、5月の住宅売買は2万9966件で、前年同月比1.4%増加した。
このうち、新築住宅の数値は13.5%下がっているが、 中古物件については0.5%増加した。
一方、5月に売買された住宅の平均価格は1平米あたり1200ユーロで、昨年同月比4.5%下がっている。
同審議会では売買増加の理由について、2012年に住宅購入による税金控除が終了後売買数が極端に落ち込んだが、それが落ち着いて回復しつつ あるものと見ている。

本日も引き続き各地で猛暑

気象局によると、昨日に引き続きイベリア半島中央部や西部を中心に高気温が予測されている。
アンダルシア、マドリッド、エクストレマドゥーラ、ラ・マンチャでは再び真夏日となるが、特にアンダルシアのコルドバとラ・マンチャのトレドでは警報が発令されており、最高気温は40度に達する見込み。
また、カディス、ハエン、セビージャ、シウダ・レアル、クエンカ、グアダラハラの他、カスティージャ・イ・レオンのアビラ、サラマンカでも気温の上昇が予測されている。
同局では、特に日中の行動には十分気をつけるよう呼びかけている。

フェリペ国王夫妻、モロッコを訪問

フェリペ国王夫妻は昨日、隣国モロッコを公式訪問した。
首都ラバトの空港に降り立ったフェリペ6世夫妻をモハメッド6世夫妻とその兄弟たちが出迎え、王宮まで案内した。
途中の沿道には多くの人が詰め掛け、両国の国旗を振って新しいスペインの国王を歓迎した。
両国王は宮殿で会談後、夕食を共にした。
モロッコでは現在ラマダン(断食)の最中で、モハメッド6世がこの時期に外国かの元首を迎えることは珍しいが、スペイン王室との強い友好関係を示したものと見られる。


2014年7月14日(月)

PSOE党首選、ペドロ・サンチェス氏が当選

野党第一党である社会労働党(PSOE)の党首選挙が昨日行われ、ペドロ・サンチェス氏が他の2候補を大きく引き離して当選した。
サンチェス氏はマドリッド出身の42歳、同市会議員を経て現在は国会議員。
最近まで党外はもとより、党員の間でも知名度は低かったが、ルバルカバ党首が辞任を表明し、アンダルシア州のスサーナ・ディアス知事が辞退した結果、党首選立候補を表明し、にわかに知名度が上がった。
サンチェス氏は全体のほぼ50%の票を獲得、特に党員数が最も多いアンダルシア州では60%以上獲得している。
またバスク、マドリッド、バレンシアなどでも高い得票率だった。

9県で熱波による注意報

気象局は本日、アフリカからの熱波による影響で9県で高気温による注意報を発令した。
それいによると、マドリッド、シウダ・レアル、トレド、バダホス、ウエルバ、セビージャでは最高気温が38度に達する見込み。
またコルドバでは同じく39度、ハエンでは35度となっている。
それ以外にも17県で30度超えが予想されている。
一方、夜間の気温も高めで、19県で20度かそれ以上の気温となる模様。
逆に全国で最も夜間の気温が低いと予想されるのはソリアとブルゴスで、それぞれ11度程度となる見込み。
尚、この熱波は少なくとも水曜日まで続くと予測されている。

マドリッドのマヨール広場、改修工事開始

ソル広場とならんで、マドリッドで最も観光客が多く訪れるモニュメントのひとつであるマヨール広場の改修工事が、昨日より開始された。
この工事は3段階に分けて行われるが、今回の工事では主に老朽化した建物の改修で、塗り替えや清掃なども行われる。
第一段階の終了は来年の上半期が予定されているが、最終段階は、2017年に完了予定で、同広場建設400周年の行事までに終了するという。


2014年7月11日(金)

ラホイ、マス、共に第一歩を踏み出さず

カタルーニャ独立についての対話を持つことについて、マリアノ・ラホイ首相と カタルーニャのアルトゥール・マス州知事の両者間の距離は一向に縮まる気配を 見せない。
 去る水曜日にラホイ首相は「政府はいつでも対談に応じる姿勢を維持しており、 マス州知事は、正式に書類による申請を行う必要すらなく、ただ電話をすれば 良いだけである。 電話一本あれば、その翌日には対話が実現する。」との発言を行なった。
これに対し、その翌日の木曜日に、マス州知事は「対話の依頼はすでに 出されており、これが実現しないとすれば、それは首相がそれを拒んでいる からである。」と返した。
 両氏間のこれらのやりとりは、直接対話では行われておらず、常に スポークスマンを通じて行われており、マス州知事が「対談要請はすでに 伝えてある事なので、今更、あらためて公式な申請など行うつもりは無い」と するなら、ラホイ首相は「話がしたければ電話でも良いからその旨を伝える のは当たり前の事であり、誰もがそのようにしている」と返答。
両者間に対話実現に向けての積極的姿勢は見られない。

カタルーニャ州、スペイン語による教育費を負担?

カタルーニャには、スペイン語による義務教育を受ける権利が保証されていない 子供達が多数存在しており、これが大きな社会問題となっている。
スペイン政府は、全ての子供達にはスペイン語による教育を受ける権利があると しており、これをカタルーニャ自治州政府に対し、保証するよう指導しているが 状況は一向に改善される事が無いため、本日の閣僚会議で新法案が可決される 見込み。
これによると、カタルーニャ州政府が、スペイン語で授業を受けたいと言う 子供達にその環境を提供出来ない場合、中央政府はその家族に対し、 私立学校へ通わせるための授業料、昼食費、交通費などを支給するようにし、 その経費を全てカタルーニャ州に充てられた予算から差し引く事となる。
 カタルーニャ州は、この情報に対し、「無視する構え」を示しているが、 中央政府は、これは「徴収するもの」ではなく、支給される予算から 「差し引かれるもの」であるため、カタルーニャ州政府はこれに応じざるを 得ないとしている。


2014年7月10日(木)

スリ常習犯 未成年者グループ

主に東ヨーロッパからの移住者によるスリ被害が首都マドリッドで 多発しているが、警察が把握しているところによると毎日、約50名の 未成年者グループがマドリッド市内中心部で日課としてのスリ業を 働いている。
マドリッド郊外に住む彼等の日々の行動パターンとしては、午前10時頃に 車でマドリッド市内中心部に連れて来られ、一日の仕事の開始となる。
主にツーリストを狙ってスリを働く訳だが、昨年まで、最も主流と なっていたルートとしては、アトーチャ駅から歩き始め、プラド美術館の 前を通ってアルカラ通りまで北上したあと、カナレハス広場や サンタ・アナ広場、マジョール広場などへ向かい、王宮付近で終了と なっていた。
これらのルートを辿りつつ、主にバルやカフェテリアのテラス席に 座っているツーリストをターゲットにスリを働くわけである。
通常、数人でグループを組み、ツーリストに近寄り金銭の施しを求めつつ これに気を取られている被害者のバッグやポケットに数人の子供達の手が 入ると言うグループ犯行の形が取られる。
ところが今年になって彼等の行動ルートが大きく変わり、 アロンソ・マルティネス広場やグラン・ビア周辺が主要ルートと なりつつあるとのこと。
相変わらず、バルやカフェのテラス席が主要ターゲットとなっているが 特にパンズ・アンド・カンパニーやスターバックスなど、常に沢山の 客で賑わっている店を好んで活動している。
 これら約50名の子供達はすでに幾度となく捕まっており、警察では 全てのメンバーの顔を把握しているが、未成年者であるため、 すぐに釈放となり、未だ解決策を見出せずにいる。
 昨年までは、子供達にスリ行為を指導し、まとめる役の成人がいたため、 これを捕らえ、法で裁くことも可能であったが、今年になって、 リーダー役として、17歳以下の未成年者を使うようになったとのこと。

ルゴ、清掃サービス・ストライキ、1ヶ月に。

ガリシアのルゴ市で続いている清掃・ゴミ回収サービスのストライキは 先月の9日に開始され、すでに1ヶ月が経過し、街中には300トンもの ゴミが溢れかえっている。
これまでにガリシアで行われた同サービスのストライキの中でも 長期に渡るものの一つとなりつつある。
過去において最も長く続いたのはア・コルーニャ市で行われたストで 87日間続いた。
害虫駆除企業協会は、この状況を見て、ねずみやゴキブリなどの 大発生の危険性を警告している。


2014年7月8日(火)

国王夫妻、ポルトガルを公式訪問

フェリペ6世国王夫妻は昨日、即位後初めて隣国ポルトガルを公式訪問した。
アニバル・カバコ大統領らと会談後、演説を行った国王は、ポルトガルとは地理的、歴史的に緊密な関係であり、これからもその関係を継続していく必要性を強調した。
国王夫妻は今月14日にモロッコを、22日にはフランスを訪問する予定で、近隣諸国との関係強化を図っている。

マドリッド、GOWEX社との契約を停止

WIFIを無料で提供するサービスを世界中に展開していたGOWEX社の最高経営責任者が、4年間収益を改ざんしていたことを認め、辞任した問題について、 マドリッドのイグナシオ・ゴンサレス知事が説明を行った。
同州及び市では、この会社のサービスにより市バスなどで無料WIFIサービスを行っていた。 同知事は、契約は破棄したが、これによる経済的損失はないとし、他にこのサービスを継続できる企業を早急に探すとしている。
また、アナ・ボテージャ市長も、同社が請け負う予定だった地下鉄駅内でのサービスなども他の業者へ移行する考えであるとしている。

レアルの名誉会長、ディ・ステファノ氏が死去

スペインサッカーリーグ1部のレアル・マドリッド名誉会長で、伝説的スター選手だったアルフレド・ディ・ステファノ氏が昨日、マドリッド市内の病院で死去、88歳だった。
同氏は土曜午後心臓発作を起こし、グレゴリオ・マラニョン病院に収容されたが、重篤な状態が続いていた。
同氏はクラブのリーグ8連覇など、黄金時代を築き上げ、レアルが現在のようなビッグクラブになる原型を作った人物である。
フロレンティーノ・ペレス会長は、ご家族、ご友人にお悔やみと深い哀悼の意を捧げます、レアルはもとよりサッカー界全般に貢献した人物であった、と述べた。
尚、本拠地であるサンティアゴ・ベルナベウサッカー場には同氏の遺体安置所が設置され、一般の弔問を受け付ける。


2014年7月7日(月)

AVEのサイレンス・カーサービス、本日より開始

スペイン高速列車AVEでは、本日よりマドリッドーセビージャ間で一部車両でサイレンス・カーのサービスを開始する。
これらの車両は、照明を落とし、車内放送も緊急時などをのぞいて一切行われない。
一方、利用者は車内での携帯電話使用禁止、会話は小声で、あまり長話をしない、音楽やビデオを鑑賞する場合はヘッドフォンを利用するなど、回りの人に迷惑をかけない行為が義務付けられる。
この車両の料金は通常のツーリストクラスと全く同じであるが、14歳以下の子供やペット連れ、また団体旅行者などは、利用できない。
スペイン国鉄レンフェでは、旅の間は静かに休んだり、仕事をしたいという要望が高まっており、サービスの導入に踏み切ったとしており、これからも新しい旅の形を追求していきたいとしている。
尚、このサービスは今月13日以降、マドリッドからバルセロナ、アリカンテ、マラガ方面への列車にも導入される。

マドリッドの3大美術館、入場者増加はプラドだけ

今年上半期、マドリッドの3大美術館であるプラド、レイナ・ソフィアとティッセン・ボルネミサの総入場者数は316万5902人で昨年同時期より約20万人近い減少となった。
この中でプラド美術館だけは昨年より6%増加している。
レイナ・ソフィアでは、昨年同期比30万人減と大幅に減少している。
ただし、これは昨年の上半期のうち5から6月にかけてサルバドール・ダリの特別展が開催され、記録的な入場者数となったことが影響している。
一方、ティッセンの入場者は3万8千人減となっている。
尚、レイナ・ソフィア、ティッセン共、今夏の特別展はポップアートをテーマにしている。

バカンスシーズン最初の週末、各地で渋滞

夏休みシーズン開始以来初めての週末となった先週金曜から昨日夜にかけて、大都市を中心に渋滞が起きた。
特にマドリッド、バルセロナ、バレンシアとセビージャでは昼過ぎ以降渋滞が発生し始め、最大8キロに達する所もあった。
一方、多くの人々の目的地である海沿いのリゾート地ではほとんど混乱は見られなかった。
しかしながら、今週末は全国で8人が交通事故により死亡しており、交通局では旅の長短に関わらず、運転には十分注意するよう呼びかけている。


2014年7月4日(金)

AVE アリカンテーアルバセテ間の運行復旧

昨日の豪雨により線路上の石が全て流されてしまい、運行不能となっていた 超特急AVEのアリカンテーアルバセテ間の運行が今朝7時より復旧した。
問題が起きたのは369キロ地点で、大雨による洪水が線路を覆い 線路に敷き詰められた石が全て流されてしまったため、線路の一部が 地面に沈み込み、昨日14時半ごろより通行不能となっていた。

アンダルシアのゴルフツーリズム、年間5億ユーロ

2013年にゴルフを主目的としてアンダルシアを訪れたツーリストの 数は前年度比5.4%の増加で452000人にのぼり、 彼等が落として行った費用総額は5億ユーロに達した。
アンダルシアには108のゴルフ場がありスペイン国内にあるゴルフ場の 21.7%を占める。
これに大きく離されて続くのがカタルーニャで全体の9.9%、 次にカスティージャ・イ・レオンの9.7%が続く。


2014年7月3日(木)

豪雨によりマドリッドーアリカンテ間のAVE,停止

昨日、マドリッドーアリカンテ間を結ぶ超特急AVEが豪雨のため 運行不能に陥った。
220名を乗せたAVEがアルバセテのアルペラ市付近で安全の ため運転を停止し、全ての乗客は列車から降り、その他の 交通手段によって旅を続ける事となった。
 現場付近では昨日、豪雨があり、その影響で線路に敷き詰められた石 のほとんどが流されてしまい、線路そのものが不安定な状態となった。
 悪天候の影響による超特急の運転停止は2009年の夏にも マドリッド ー セビージャ間の路線で見られた。

マドリッド、雹により混乱

本日午後3時ごろ、マドリッドのサン・ブラス、テトゥアン、 チャマルティン、バラハス、ビカルバロなど、北東部を中心に 約10分間、大量の雹が降り、一気に町を白く染めた。
これにより、M−40やM−11などの高速道路は大渋滞となり、 アドルフォ・スアレス・マドリッド・バラハス国際空港に着陸 する予定であったフライト4便がアリカンテ、バレンシア、 バジャドリなどの空港への着陸を余儀なくされた。
また、地下鉄7番線は、浸水により約2時間、運行停止となった模様。
 天候は全国的に不安定となっており、マドリッドを含め、21県に おいて強風や豪雨、落雷などの注意報や警報が出されている。


2014年7月1日(火)

国王夫妻、バチカンを訪問

フェリペ6世国王夫妻は、即位後初めての外遊先であるバチカンを訪れ、フランシスコ教皇に謁見した。
フェリペ6世は黒いスーツに青いネクタイ姿、レティシア王妃は、カトリック女王の称号を持つものだけに許される白いドレスで謁見した。
夫妻は教皇の私的図書室に招かれ、約40分会談した。
国王は、先日の即位式が滞りなく行われた事を報告し、その後プレゼントの交換を行った。
最後に国王は、来年スペインでお会いできる事を願っています、と教皇をスペインに招待した。

AENA、1万5573便の運航を予測

昨日の月曜日から夏のバカンスを開始した人が多い中、空港運営公社AENAは、 バカンス・シーズンの第一フェーズにあたる水曜までの3日間の全国運航数は、1万5573便に上ると発表した。
特に首都マドリッドのアドルフォ・スアレス・バラハス空港では、3日間で3106便が発着、すなわち50万人近い人の利用が見込まれる。
これに続くのがバルセロナのプラット空港で、1990便が運航する。
第3位はパルマ空港で1990便が発着する。

U.D.ラス・パルマスに18万ユーロの罰金

スペインサッカー協会は、リーグ2部のU.D.ラス・パルマスに対して計18万ユーロの罰金を命じた。
これは、先日行われた対コルドバ戦で、興奮した一部のサポーターがピッチに物を投げ入れたり、終了間際に乱入したことによるもの。
また、スタジアムには収容人数以上のファンが入場しており、こちらについても管理体制の甘さが、処罰の対象となっている。
この試合ではファンの乱入により試合終了間際に中断、その後コルドバがゴールを決めたため、ラス・パルマスはほとんど掌中にあった1部昇格を逃している。


過去のニュ−ス
JAN-JUN2013 JUL-DIC2013 JAN-JUN2014
JAN-JUN2009 JUL-DIC2009 JAN-JUN2010 JUL-DIC2010 JAN-JUN2011 JUL-DIC2011 JAN-JUN2012 JUL-DIC2012
JAN2008 FEB2008 MAR2008 ABR2008 MAY2008 JUN2008 JUL2008 AGO2008 SEP2008 OCT2008 NOV2008 DIC2008
JAN2007 FEB2007 MAR2007 ABR2007 MAY2007 JUN2007 JUL2007 AGO2007 SEP2007 OCT2007 NOV2007 DIC2007
JAN2006 FEB2006 MAR2006 ABR2006 MAY2006 JUN2006 JUL2006 AGO2006 SEP2006 OCT2006 NOV2006 DIC2006
JAN2005 FEB2005 MAR2005 ABR2005 MAY2005 JUN2005 JUL2005 AGO2005 SEP2005 OCT2005 NOV2005 DIC2005
JAN2004 FEB2004 MAR2004 ABR2004 MAY2004 JUN2004 JUL2004 AGO2004 SEP2004 OCT2004 NOV2004 DEC2004
JAN2003 FEB2003 MAR2003 APR2003 MAY2003 JUN2003 JUL2003 AGO2003 SEP2003 OCT2003 NOV2003 DEC2003
JAN2002 FEB2002 MAR2002 APR2002 MAY2002 JUN2002 JUL2002 AGO2002 SEP2002 OCT2002 NOV2002 DEC2002
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