スペインニュース・コムがお届する
スペインのニュース

現地のメディアよりスペインのニュースを毎日更新でお伝えします
土日、祝日はお休みです。


次回のニュースは2016年1月4日からの再開とさせていただきます。 良い年をお迎えください!


2015年12月30日(水)

ソル広場、カウントダウンのリハーサル

本日21時にマドリッドの中心、ソル広場から一旦、全ての人々が広場外への 立ち退きを命じられる。
そしてその30分後より改めて広場内への入場が許可されるが、入場出来るのは マジョール通り、アレナル通り、サン・ヘロニモ通り、アルカラ通りからの4か所 のみに絞られ、危険物が持ち込まれるのを防ぐためと、入場者数のコントロール を行なうためのチェックが行われる。
持ち込みが禁止されるものとしては爆竹、発煙筒、飲料のボトルなどの ガラス製の容器、そして棒類や旗などトラブルの元となるもの。
広場に到着するおよそ100メートル手前にセキュリティーチェックポイントがあり、 そのあと、人数を確認するチェックポイントが設けられるとのこと。
また、同広場にある地下鉄、国鉄近郊線の駅へのアクセスも21時に閉鎖となる。
これらは全て明日、31日の夜の行われるカウントダウンに向けてのリハーサルであり、 明日の本番においても同様のコントロールが行われる。

今年11月までにスペインを訪れた外人ツーリスト数6460万人

今年11月までの11か月間にスペインを訪れた外人観光客の数は 6460万人に達し、前年度同時期に比べ4.8%の増加となった。
国別で最も多かったのが英国人の1500万人で前年度比4.1%増。
これにフランス人の1090万人(8.9%増)、ドイツ人の990万人(0.8%減)が 続いた。
12月の残り1カ月間でおよそ300万人の訪問が予想されており、1年間の 合計としては6800万人近くに達する見込み。


2015年12月29日(火)

PSOE、内部でサンチェス氏批判拡大

先日の総選挙で2位を維持したものの、大量に議席を落とした社労党(PSOE)のペドロ・サンチェス氏への批判が党内部で高まっている。
なかには党首選を早めるべきだとの声も上がっているが、政権樹立の件が落ち着くまで延期すべきとの意見もあり、内部での対立が伺える。
同党は、政権を執るためには新進左派のポデモスとの連立が必要となる、しかしながら同党はカタルーニャ独立の州民投票を支持するなどPSOEとは相容れない点も多い。
また、ポデモスとだけでは議席が過半数に達せず、一方で保守の与党民衆党との連立も微妙な問題であるなど厳しい立場に立たされている。
今後の動向によってはサンチェス氏の立場もかなり危ういものとなる可能性が高い。

マドリッド久しぶりの雨で大気汚染やや緩和

今月14日に40日ぶりの雨が降ったマドリッドで、昨日も小雨模様ながら降雨があり、市中心を覆っていた大気汚染がやや緩和した。
今後も大雨の期待はあまりできないものの、大晦日、元旦及びその後数日間は弱い雨の予報がでている。

ネイマール、ライバルチームに移籍?

スポーツ紙スポルトの報道によると、サッカースペインリーグFCバルセロナのネイマール選手に対して、最大のライバルであるレアル・マドリッドのペレス会長がラブコールを送っているという。
それによると、バルサがネイマールを獲得した際、レアルも彼に接近してしたが失敗したという経緯があり、ペレス会長はいまだにそれを悔やんでいるという。
もし実現すればポルトガル出身のフィーゴ以来のバルサ→レアル間の大物移籍となるが、その際はフィーゴが経営していたバルセロナのレストランが焼かれるという騒ぎが起きている。


2015年12月28日(月)

カタルーニャ州知事候補擁立にまた失敗

反資本主義を唱えるカタルーニャのCUPは、昨日アルトゥール・マス暫定州知事の再任を支持するかどうかの投票を党内で行なった。
これで同州選挙後3度目となったが、結果は賛成・反対それぞれ1515票の引き分けに終わり、次回の会合は来月2日で、決定は来年に持ち越された。
同党内部の分裂の深刻さが改めて浮き彫りにされたが、反対派は、マス氏が率いる政党がさらなる反資本主義政策を公約するようにプレッシャーをかけており、それが実現しなければ次回の交渉もまだ難航するものと見られる。

国王のクリスマスメッセージ視聴率落ちる

毎年12月24日夜にテレビで放送され、演説の内容などが取り沙汰される国王のクリスマス演説。
フェリペ6世となってからは2回目となる今年の放送は、昨年より視聴率が下がった。
その理由のひとつは、民放クアトロが今年は放送を取りやめたこと、またこの日のこの時間帯のテレビ視聴者数自体が減少したことなどなどによる。
今回は初めてマドリッド市内にある王宮で撮影が行われ、より国民に近い王室のイメージが強調されていたが、一方で演説の内容は具体性に乏しいとの批判も出た。

ツーリストが鮫に襲われ軽傷、カナリアス

カナリアス諸島のグラン・カナリア島で休暇を楽しんでいた女性が、遊泳中に鮫に噛まれ軽傷を負った。
この女性はマドリッド在住で家族と共に滞在していた。
事故が起きたのはアリナガ海岸から約20メートル沖で、小型の鮫に二の腕を噛まれた。
この女性は病院で治療を受け数針縫ったものの軽傷で、むしろマスコミの騒ぎに驚いている様子だった。
女性は、この海岸はこれまで何度も訪れており、決して危険ではない、包帯さえ巻いていなければ明日にでも泳ぎたいくらいです、と語った。


2015年12月24日、25日はクリスマスのためニュースはお休みさせていただきますので次回は28日となります。


2015年12月23日(水)

本人の意思による中絶、3年連続で減少

昨日、火曜日に保健省がそのWEBページ上にて行った発表によると、 2014年に本人の意思で行なわれた中絶手術の数は94796件となり、 3年連続での減少となった。
2011年に118319件と言う最高値に達したあと、年々減少しており、 2014年には2005年当時(91664件)とほぼ同レベルまで下がったとのこと。
これは過去9年間での最低値で、前年度と比較して12.8%のマイナスと なっている。

プエルタ・デル・ソル広場でのカウントダウン、入場制限25000人

毎年、大晦日の夜、マドリッドのソル広場は年明けのカウントダウンに向けて 身動きが取れないほどの大混雑となるが、対テロ警戒態勢が高まる中、 今年初めて、同広場への入場制限が行われる事となり、その詳細が発表された。
それによると、ソル広場への出入りが可能となるのは、アレナル通り、 マジョール通り、アルカラ通り、サン・ヘロニモ通りの4か所だけで、広場内の 人数が25000人に達した時点で、通行止めとなる。
これは人口密度にすると1平米につき2.6名。
当日、600名の警官が同広場の警備にあたるとのこと。


2015年12月22日(火)

クリスマス宝くじ販売、4.52%増

クリスマスの風物詩であり、国民的行事であるクリスマス宝くじの抽選会が本日行なわれているが、調査によると今年の販売額は昨年より4.52%増加したという。
これで2年連続の増加となるが、昨年までは6年間の減少傾向にあった。
販売状況を自治州別でみると、人口あたりの販売額が最も多かったのはカスティージャ・イ・レオンだった。
特にソリア県での金額が高く、一人当たりの平均購入額は207.12ユーロだった。
一方、販売総額ではマドリッドが1位だった。

宿泊施設の滞在日数、5.1%増

国家統計局(INE)の発表によると、先月スペイン国内でホテルなどの宿泊施設の利用日数は前年同月比5.1%増加した。
INEによると、増加の理由は非居住者の利用が増加したためで、居住者の利用は減少したという。
一方、部屋ごとの平均宿泊日数は2.2%減少した。
宿泊日数が最も多かった自治州はアンダルシア、マドリッド、カタルーニャとバレンシアだが、非居住者の間で最も多かったのはカナリアスで、これにカタルーニャとアンダルシアが続く。

マドリッド市、6ヶ月以内に30箇所の地名を変更

マドリッド市は本日の閣議で、市内30箇所の通りや広場などの地名変更を6ヶ月以内に行なうことを決定した。
これらの地名はいずれもフランコ独裁政権時代に命名され、フランコ軍やその軍人に敬意を表したもので、詳細については識者と協議していくという。
尚、地名には現在も軍人らの名前のほか、アリーバ・エスパーニャ(スペインばんざい、フランコ軍側の挨拶であった)などが残されている。


2015年12月21日(月)

総選挙、与党勝利も政権継続は不透明

昨日即日投開票が行われたスペイン総選挙において、マリアノ・ラホイ首相が党首を勤める与党民衆党(PP)が123議席を獲得し、勝利した。
しかしながら、前回より議席を大幅に落とし、過半数にあたる176議席には遠く及ばなかったため、単独統治は不可能となった。
また野党第一党の社労党(PSOE)も2位につけたものの、前回より議席を落としている。
一方、新進の左派ポデモスは69議席で3位につけ、連立政権のカギを握る政党となった。
また下馬評では、PPをおさえて1位になるとの予想もあった新進中道右派のシウダダノスは40議席に留まった。
これにより2大政党時代は崩壊したといえるが、いずれにせよひとつの党と組むだけでは過半数に届かないため、これから各党がどのような調整を行なっていくかが注目される。

アトレティコの選手、投票所の係員補欠に

サッカースペインリーグのアトレティコ・デ・マドリッドに所属するガビ選手は、地元の投票所の係員第2の補欠に選出されており、昨日早朝、この投票所に駆けつけた。
この地域はマドリッド北西部の高級住宅地として知られ、主要な政治家もここで投票するため、複数のメディアが集まるなか、予想外のガビの登場に 一時騒然となった。
ガビはメインの係員が不測の事態で出席できない場合の予備の予備として会場に現れたが、欠席者はいなかったため、お役ご免となった。
アトレティコはこの日マラガで試合があったため、同選手はただちにAVEに乗り込み現地でチームメイトらと合流した。
この日の試合でガビはスタメンではなくベンチ入りが予想されていたため、投票所でも試合でも予備ですね、との記者からの呼びかけに苦笑していた。

北部地域で森林火災相次ぐ

この時期としては異例の高気温と好天が続くイベリア半島北部地域では先週末から森林火災が相次いで発生している。
普段は比較的降雨量が多いこれらの地域で晴天が続き、気温も高いことなどが火災の原因とされているが、当局では一部は放火や人的災害もあるとみて、調べている。
特にアストゥリアスの山地では60ヘクタールに渡って延焼したが、数箇所から発生した可能性があるため調査を続けている。


2015年12月18日(金)

ラホイ首相への暴行犯、少年院へ

先日、選挙運動の一環としてポンテベドラを訪問中のラホイ首相に 突然殴り掛かった男性(17歳)は少年院へ送られる事となった。
収容期間は最大で6カ月とされているが、本人の今後の状況次第で 延長の可能性もある。
尚、同少年の母親はラホイ首相夫人の従妹とのこと。

大晦日、ソル広場への入場可能人数は?

テロ警戒レベルが高まっている今、緊急時に速やかな対応が可能となるよう、 大晦日のソル広場へのアクセスがそのルート、そして人数制限によって コントロールされる事となる。
約10957平方メートルの面積をもつこの広場が収容出来る人数は 71100名程度とされるが、緊急時の避難行動の事を考えると 33000人から最大で66000人程度が限度との見方が強い。
これは1平米あたり3〜6名程度の密度となる。
最終的に最大人数を何名とするかは来週の決定となる模様。
また、ソル広場へのアクセスはマジョール通り、アレナル通り、アルカラ通り、 サン・ヘロニモ通りの4本の路からのみ可能となり、その他の通りは緊急時 における広場からの離脱用のみに充てられるとのこと。


2015年12月17日(木)

17歳男性、ラホイ首相に暴行

昨日、現首相であり、12月20日に行われる総選挙に向けてのPP党首相候補 であるマリアーノ・ラホイ氏がガリシアのポンテベドラ市を訪問中、突然、男性から 殴られると言うハプニングがあった。
現場に言わせた人々の証言によると、沢山の人々に囲まれるラホイ氏に 徐々に近づいた若者が、ラホイ氏の前に立って一緒に写真を撮ったその直後、 突然、氏に殴り掛かったとのこと。
これによりラホイ首相の眼鏡が壊れ、顔左側が赤く腫れあがったが、氏は そのまま選挙訪問を続行。
暴行を働いたのは未成年(17歳)の男性で、警察の取り調べに対し、 「満足している」と発言。

エル・コルテ・イングレス、通販で2時間以内に配達

大手通販として知られるアマゾンが14時45分までに注文をすれば 同日の配達サービスを行なっているが、これに対抗して、エル・コルテ・イングレスは 注文後2時間以内の配達サービスを開始した。
アマゾンもマドリッド、バルセロナの2都市に限り、2時間以内の配達サービスを 行なっているが、エル・コルテ・イングレスはこれをマドリッド、バルセロナ、 バレンシア、マラガ、セビージャ、ビルバオで開始し、更に他都市へと徐々に 広げていくとのこと。


2015年12月16日(水)

プエルタ・デル・ソル広場、大晦日の夜に入場制限

マヌエラ・カルメラ市長率いるマドリッド市行政は大晦日の夜に 街の中心であるプエルタ・デル・ソル広場へ集まる人々の数をコントロールし、 入場制限を行なう模様。
毎年、年越しのカウントダウンが行われる際、プエルタ・デル・ソル広場にある マドリッド州政府が置かれる歴史的建造物、レアル・カサ・デ・コレオスの 時計台の鐘の音を聴きながら「年越しのブドウ」を食べる人が多いが、 昨年も広場に入りきれないほどの人が押し寄せ、広場内から外へ出る事が 出来ないと助けを求める電話が警察に相次いだ。
こう言った状況を避けるため、今年は同広場への入場者数の制限が 行なわれるとのこと。

スペイン、メルルーサの漁獲量削減を大幅に抑制

EU諸国間での2016年度漁獲量割り当てにおいて、スペインが捕獲しても良い メルルーサの量を60.5%減らすと言う大幅なカットが予定されていたが、 28か国による長い協議の末、25%カットでの合意に達した。
また、ガリシア南部の海やポルトガル沖、カディス湾などにおける シガラ(ヨーロッパアカザエビ)やカタクチイワシの割当の増量を達成。


2015年12月15日(火)

ラホイ 対 サンチェス 討論対決番組、今年最高の視聴率を記録

今月20日の総選挙を目前に、昨夜、22時より現首相のマリアーノ・ラホイ氏と 最大野党PSOEの党首であるペドロ・サンチェス氏の両名による討論一騎打ち の番組がLa Sexta, Antena 3, La 1, 13TVなど、複数のテレビ局によって 報道されたが、この番組の視聴者数は9,728.000人に達し、今年1年の テレビ番組の中で最も高い視聴率となった。
尚、去る12月7日に行われた4党の首相候補等による討論番組の視聴者数は 9.200.000人だった。

モンセラ・カバジェ氏、6カ月の懲役と24万ユーロの罰金

オペラ歌手として有名なモンセラ・カバジェ氏は2010年に50万ユーロの 脱税を行なったことを認め、これにより6か月間の懲役と24万ユーロの罰金を 支払う事に承諾。
2010年、同氏はスペイン、ドイツ、スイス、イタリア、リトアニア、チェコ、 ロシア、ウクライナなどで行なったコンサートによりおよそ200万ユーロの 収入を得ているが、実際にはバルセロナ在住であるにも関わらず、 アンドラに住んでいると偽ってスペインにおける納税を逃れていたとのこと。
尚、6カ月の懲役刑については、これまでに前科が無いため免除となる模様。


2015年12月14日(月)

マドリッド、40日間、雨降らず

マドリッド市では11月3日に2.8リットル/uの弱い雨が降って以来、すでに 40日間ものあいだ、雨が降っていない。
正確には11月4日に0.4リットル/u、 そして5日に0.1リットル/uと言う 極少量の雨が記録されてはいるが、雨と呼べものでは無く、一年の内で 最も雨量の多いはずの時期に長い旱魃が続いている。
旱魃は全国的なもので、今年のスペイン全体の降雨量は1980年以来の 統計による平均雨量に比べて40%マイナスとなっている。

バルセロナ市、2800名以上が路上生活者

路上生活者アテンドネットワークが行った調査によると、バルセロナ市で 住居が無く、路上生活を送っている人の数は少なくとも2799名で、2014年調査時の 2700名より約100名の増加となっている。
ただし、これは街頭調査で把握出来た人数に過ぎないため、実際の路上生活者総数は もっと多いとのこと。


2015年12月11日(金)

在カブル スペイン大使館でテロ

本日、現地時間の18時ごろ、アフガニスタンのカブルにあるスペイン大使館で テロがあった模様。
各国大使館や政府関係の建物が集まるエリアにスペイン大使館があるが、 すぐ傍で車爆弾が爆発し、少なくとも2名の死者、そしてスペイン人警官1名が 負傷したとのことで、詳細は不明。

バルセロナでアルカイダのメンバーを逮捕

テロ組織アルカイダのメンバー、アリ(Ali Charaf Damache)、50歳が 昨日、バルセロナ市内のホテルで逮捕された。
アリはムハンマドの絵を描いたスウェーデン人のラーシュ・ビルクス氏が 襲われた事件に直接関与していた可能性があるとされる人物で、2011年の 7月7日よりアメリカ合衆国で逮捕令が出されていた。
アリはアイルランドで5年の懲役を終えたあと、米国へ引き渡されることなく、 今年5月に釈放されていた。


2015年12月10日(木)

闘牛支援予算の3分の1が異性間暴力対策予算へ

マドリッドの州知事、クリスティーナ・シフエンテス氏は、闘牛文化支援予算と して計上してあった1.329.593ユーロの3分の1に当たる414.000ユーロを 断念せざるを得なくなった。
ポデモス党を中心とする野党からの圧力により、闘牛用に組まれていた予算の 一部を異性間暴力対策予算に充てる事が確定となり、この414.000ユーロは 異性間暴力問題のアテンドに携わる人員の養成、通訳や精神科医などに 要する費用に充てられる事となる。
闘牛業界や闘牛ファンらの間で州知事に対する不満が高まる中、 クリスティーナ・シフエンテス氏は、予算の見直しを行ない、闘牛予算から 削られた分の埋め合わせを行なうと自身のTwitterでコメント。

不動産価格、上向き傾向を維持

経済危機が始まって以来、落ち続けていた不動産価格が徐々に上昇傾向を 示しつつある。
今年第3・四半期には前年度同時期比較4.5%の上昇となり、7.5%の 高騰を示した2007年以来、最大のプラス値となった。
また、前年度比較4%プラスとなった今年第2・四半期と比べても上昇率が 高まっている。
今回の上昇により、6四半期連続での高騰となり、不動産価格が上向き傾向を 取り戻しつつあるのが判る。
地方別に見ると、今年第3・四半期に最も高騰したのはバレアレス州で プラス8.4%。
これにマドリッドの6.9%、カタルーニャの6.1%が続いた。

ユニクロ、スペイン進出はマドリッドから?

スペインのZARAと並んで世界に広がりつつある衣料ブランド、ユニクロは スペインへの進出をバルセロナから開始すべくその店舗選びを進めていたが、 日々、複雑化しつつあるカタルーニャ独立問題を前に、その第1歩を 首都マドリッドに変更する可能性が高まりつつあるとのこと。
エル・ムンド紙によると、現時点で候補にあがっているのがマドリッドの中心部、 グランビアの35番地にある、1926年建築で同市のエンブレム的建造物、 パラシオ・デ・ラ・ムシカとのこと。
ユニクロに限らず、カタルーニャからそのセンターをマドリッドへ移す企業は 増える一方で、今年前半だけですでに400社が同じ決断を下している。


2015年12月9日(水)

バレンシアで柿革命

オレンジなど、柑橘類の産地として有名なバレンシアで近年、大きな変化が 生じている。
柑橘類農家がより高い利潤を求めて、従来のオレンジ栽培から離れ、 別の作物栽培への移行を考える時に脚光を浴び始めたのが柿栽培で、 まさにバレンシアでは柿革命が進行しつつある。
2000年ごろまでバレンシアで柿の木を目にするのは極稀な事であったが 2014年にはオレンジやミカン類の畑が98000ヘクタールまで減少する中、 柿畑は15000ヘクタールにまで増加した。
柿はヨーロッパにおいてまだまだ知名度の低いフルーツでEU圏では 住人一人当たりの平均販売量が柑橘類の場合で3.5キロ、リンゴが7キロ であるのに対して、柿は僅か0.8キロと、まだまだこれから伸びる産業として 柿栽培が注目を浴びている。

ガリシア牛の精子、アジアへ輸出

ガリシア牛は、出産数が多い、成長が早いなどの特徴をもつため、自国の種との 混血を行なうため、その精子を輸入する国が増えている。
これまでポーランド、リトアニア、メキシコ、ウルグアイ、トルコ、米国、ブラジルなどが ガリシア牛との混血を行なってきたが、2002年から試験的に開始したブラジル での成果を見たインドネシアがガリシア牛の精子輸入を決定。
ブラジルでは、仔牛を食肉として販売するまで出産後20カ月を要していたが、 ガリシア牛との混血を行なってからは9カ月で可能となっている。

ソル広場のベレン、設置完了

昨日よりマドリッドの中心、ソル広場にある時計台のある建物、カサ・デ・コレオス内 において、巨大なベレン(イエスの誕生を表すクリスマスの飾りつけ)の一般公開が 行なわれている。
これはマドリッド・ベレン協会によって作れられ、設置されたもので、広さにして 150平方メートル、重さ3トン、含まれる人形の数が500体と言う規模。
50人がかりで11カ月かけて作り上げたもので、これをカサ・デ・コレオス内部に 組み立てるのに30人がかりで3日間を要したとのこと。
1月6日まで展示が続くが、入場時間は10時〜21時。
ただし、12月24日、31日は18時までで、元旦は閉館。


2015年12月6日(憲法記念日)、8日(無原罪の御宿り)は祝日のため、ニュースは8日までお休みさせていただきます。


2015年12月4日(金)

スペイン人の移民数、記録更新

今年上半期に外国へ移住したスペイン人の数は50.844名となり、 同時期に外国からスペインへ戻った人口23.078名を大きく上回った。
祖国を後にするスペイン人の数は経済危機が始まってから増加を続けており 今年上半期における移住者数は、2010年の1年間に移住した人の数、40.157名を上回った。
一方で、今年上半期にスペインへやって来た外国人移民は134.143名で、 同時期にスペインを去って行った外国人移民の113.762名と比べ、20380名の プラスとなり、スペイン人の人口減少を補う形となった。

連休中、570万台の大移動

12月6日が憲法記念日の祝日、そして12月8日が無原罪の御宿りの祝日と なっているが、今年は6日が日曜日と重なるため、アンダルシア、アラゴン、 アストゥリアス、バレアレス、カスティージャ・ラ・マンチャ、カスティージャ・イ・レオン、 バレンシア、エクストレマドゥーラ、ムルシア、ラ・リオハなどの各州で7日、月曜日が 代休となっている。
そのため、多くの地域で土曜日から火曜日までの4連休となり、更には好天が 続いていることもあって、交通局ではこの連休中に570万台の車両による 大移動があると予測し、本日15時から8日、火曜日の24時までの間、 特別取り締まり体制が布かれる。

マドリッド市内駐禁、本日も継続

マドリッドの大気汚染は今日になっても高レベルを維持しているため、 昨日に続いて、本日も環状線M30の内側エリアでの路上駐車は禁止。
禁止となるのは本日9時から21時までで、明日も同措置が継続となるかどうかは 今後の大気汚染レベルの状況次第。


2015年12月3日(木)

本日、マドリッド市内の路上駐車禁止

マドリッド市では火曜日から大気汚染レベルが上がっており、車の排気ガスに よる汚染を減らすため、環状線を走る車の速度制限が時速90キロから70キロに 下げられている。
が、依然、高い汚染レベルが続いているため、本日、午前9時から午後9時までの 間、環状線M30に取り囲まれるエリアにおける一般車の路上駐車を禁止し、 市内の交通量と排気ガス汚染の軽減を図る模様。
尚、それぞれの地域の住民である登録証明を付けた車両、営業中のタクシーで 車内に運転手がいる車両、身障者向けサービスを行なっている車両、 商業・産業目的の配送を行なう車としての登録を済ませている車両、 電気カーなど二酸化窒素を排出しない車両、自転車、自動二輪車などは 路上駐車禁止の対象外となる。
この駐車禁止措置によって大気汚染レベルの軽減が得られない場合は、 各車両のナンバープレートの偶数、奇数によって2グループに分けれられ、 市内中心部に出入り出来る車両数が半分に減らされる事となる。

レアル・マドリッド、国王杯失格?

昨夜行われたスペインサッカー国王杯でカディス対レアル・マドリッドの試合が あり、結果は1-3でマドリッドの勝利と終わったが、試合の途中で大きな問題が 持ちあがった。
レアル・マドリッドの先発メンバーの中に、同チームの選手として国王杯デビュー となったデニス・チェリシェフ選手が含まれており、試合開始後僅か3分で 同選手が先制ゴールを決めた。
ところが、チェリシェフ選手は今年の夏にビジャレアルからレアル・マドリッドへ 移ったものの、ビジャレアル時代のイエローカードがたまっており、1試合出場権の 取り消しと言うペナルティーを受けていたことが発覚。
このペナルティーは所属チームが変わっても継承されるため、同選手は昨夜の 試合に出る資格を有していなかった事となる。
試合開始当時、レアル・マドリッドのチーム側は勿論、誰もこれに気付いていなかったが、 試合の途中でラジオ局Copeがこれに触れたため、出場資格を持たない選手を 出場させた事が万人に知れる事となった。
サッカーの規定では、出場資格を持たない選手を出場させた場合、試合結果が どうであれ、3-0(またはそれ以上) で相手側チームの勝利となり、また、 相手側チームが訴えた場合は、その大会における出場権の取り消し処分を受ける 事となる。
カディスがレアル・マドリッドを訴えるタイムリミットは本日の14時。


2015年12月2日(水)

11月、失業者数27071名減

例年、11月はバカンスなど、特に大きな要因が無い事もあり、 失業者数は増えることが多いが、今年は予想外の結果となった。
ここ3カ月間、連続で増加を続けていた失業者数が27071名減り、 失業者総数は4.149.298名となった。
過去8年間を例にとると、11月には平均52.340名の増加となっており、 今回の減少は記録的なもの。
過去1年間の動きを見ると、失業者数は362.818名減少、 また、マリアーノ・ラホイ氏が首相となった頃に比べると273.061名の減少と なっており、総選挙を目前にした今、現政府にとっては大きなアピールの 材料となりそう。
しかしながら、失業者数とは別に、就業者数を比較した場合、2011年の 首相就任当時が17.229.922名であったのに対し、現在は17.223.086名と、 まだ7000人近くのマイナスとなっている。

死亡者数、出生数を上回る

今年1月から6月までの6か月間におけるスペインの出生数は206.656名 であったのに対し、同期間の死亡者数が225.924名となっており、 自然人口推移はマイナス19.268名となった。
半期間の人口推移が自然減少を示したのは1999年以来、初めてのこと。


2015年12月1日(火)

憲法裁判所、木曜日までにカタルーニャ独立案決議の無効判決

憲法裁判所での本日の議題の中に11月11日にカタルーニャ州議会で 可決されたスペインからの独立案の無効化についての審議が含まれており、 関係筋によると、正式な審議が始まる前より、同裁判所のメンバーの間では 非公式な会話として無効化についての同意は得られているとのこと。
よって、今週木曜日までには判決が出されると予想される。

スペインの空港利用者数、2億人以上に

2015年にスペインの空港を利用した人の数は10月までに1億8千万人に 達しており、更に11月には1300万人が利用。
12月は例年、利用者数が増える時期であるため、今年の利用者数合計は 2011年以来、初めて200万人を超える予想。
スペイン空港事業団が持つ統計記録によると、これまでに利用者数が 最も多かったのは2007年の2億1千万人。


2015年11月30日(月)

マドリッドの貯水率60.24%

マドリッド自治州にある14か所の貯水池の平均貯水率は60.24%と なっているが、エル・エスコリアル、コルメナレホ、ガラパガル、バルデモリージョに またがる755ヘクタールの面積を持つバルマジョール貯水池ではその 貯水率が45.5%と、前年度同時期と比べると14.5%少ない状態と なっている。
そしてこの水位の低下により、普段は水面下にあって全く見る事が出来ない 18世紀建築のテルシオ橋が完全にその姿を現し、これを使って貯水池を 渡る事が可能となっている。
この普通とは言い難い風景に地元の人々は水不足を心配しているが 気象局では、昨年に比べれば水位が低いと言うだけで、今から雨の多い 季節に突入するので現時点では特に心配する必要は無いと呼びかけている。

スペイン全国で2200万キロの食糧を寄付

去る週末、27、28日にスペイン全国で122750名のボランティアが スーパーマーケットなど、10100箇所において食糧の寄付を募ったところ、 計2200万キロの食糧の調達に成功。
これは貧困により食糧難にある人々へ分け与えるための活動で、 今年に入って3度目となるが、前回に比べて収集率は5%の増加となった。
他のEU諸国でも同様の活動が行なわれてはいるが、その収集量では スペインがトップ。
今回、人口あたりの収集率が最も高かった自治州はバスクで、 その中ではアラバ県がトップ、そのあとビスカイア、ギプスコア、ナバーラと 続いた。

スペインを訪れた外人ツーリスト数、10月時点で6千万人を突破

政府筋発表によると今年1月から10月までの間にスペインを訪れた 外国人観光客の数は6080万人に達し、昨年度同時期比較4.4%の増加と なった。
また10月だけで650万人(前年度比9.7%の増加)がスペインを訪れており 国籍別に見た場合に最も多かったのが英国人ツーリストの160万人(25.3%)で、 これにドイツ人の105万人(16.2%)、フランス人の958000人(15%)が続いた。


2015年11月27日(金)

バスク独立賛成派減少

10月13日から19日にかけてバスクにおいて2520人を対象に行われた 世論調査によるとバスクがスペインから独立すべきであると答えた人の割合は 21%と、6カ月前の調査結果よりも4%の減少が見られた。
また、逆にバスクは独立すべきでは無いと答えた人の割合は32%と前回と 同じ割合を維持。


2015年11月26日(木)

フランスへの協力に向けてのプレッシャー増大

フランスの対ジーハディスタ紛争にスペインがどう言った形で協力するのか 具体的な姿勢を示さないラホイ首相に対するプレッシャーが国内外で 増大している。
特に昨日の水曜日、ドイツのアンゲラ・メルケル首相がドイツ兵650名を マリへ派遣し、同地に駐屯しているフランス軍の負担を軽減する旨を発表した ことにより、スペインへのプレッシャーが急速に増す事となった。
ラホイ首相は総選挙を目前に控えている事から「参戦の決断」と評価される 言動を避けているとする解釈が一般的で、国内から「選挙を優先した政治」として 批判の声が上がっている。

Junts Pel Si、CUPに4人の知事制度を提案

9月27日に行われたカタルーニャ州選挙のあと、未だに政権を確立出来ない 独立推進派グループJunts Pel Siは、連立政権を確立するための鍵を握る 同じく独立推進派政党CUPに対し、同党が州知事として推すラウル・ロメバ氏を 加えた計4人の知事からなる、連立知事制度の採用を提案する事を発表。
同案によれば、表向きの正式な州知事は現在、暫定知事の地位に就いている アルトゥール・マス氏とするが、その他に同等の扱いとなる3名の知事を置いて 4人の連立知事体制をとると言うもの。
これまで、アルトゥール・マス氏の知事就任を認めず、Junts Pel Si との協力を 拒み続けて来たCUPであるが、党内部に、スペインからの独立と言う目的を 果たすためにはJunts Pel Si との協力体制もやむおえないと考える派閥が 出来つつあり、今回の提案を受けてCUP内部で分裂が見られる可能性が 高くなりつつある。


2015年11月25日(水)

カタルーニャ議会、憲法裁判所へ申し立て

カタルーニャ議会において11月9日に決議された「スペインからの独立案」 に対し、スペイン中央政府が憲法裁判所へその違憲性を訴え、憲法裁判所は カタルーニャ議会の決議を無効とした。
これを受け、カタルーニャは昨日の議会で憲法裁判所の決定に対し、 独立案はカタルーニャ議会において民主的な多数決によって決議されたもので あるとし、憲法裁判所の決定に不服申し立てを行なう事を決定。

財務・総務省、カタルーニャ州への予算支給を分割

クリストバル・モントロ財務・総務大臣は、カタルーニャ自治州への 予算支給について、分割方式をとる事を発表。
カタルーニャ州は今年末までに中央政府より臨時予算として30億3500万ユーロを ゼロ金利で受け取る事になっていたが、これが数回、または 必要に応じて来年の夏までかけて10回程度に分割しての支給となる。
この措置は、カタルーニャ自治州の財政があまりに不透明で申告漏れの金額が 多すぎるためにとられたもので、ユーロ圏の中で行われているギリシア救済措置 と同様に、支給金額の全額を一度に提供するのではなく、様々な義務を 確実に遂行出来ているかを確認しつつ、その状況に応じて予定された金額を 少しずつ支給して行くと言うもの。
財務・総務省では、これにより、カタルーニャ自治州政府が国から受けた 予算を政治的目的に費やすのではなく、滞っている公共サービスへの支払いに 充てるよう、より直接的な監視を行なう事を目的としている。


2015年11月24日(火)

ラホイ: ”選挙前の軍事的参入は無い”

フランス、パリで起きたテロのあと、フランス政府はEU協定の一つ、 「EU構成国が攻撃を受けた場合、他の全ての構成国はあらゆる手段を講じて その援助に当たらなければならない」と言う第42条-7項の適用を要請し、 これを受けて英国はキプロスにある空軍基地の使用をフランスに許可し、 ベルギーと並んでフランス空母シャルル・ド・ゴールを中心とした部隊に合流。
ドイツはマリに配備された部隊の増強を発表。
そう言った中で、フランス防衛大臣はスペイン政府に対し、「スペインは どう言った対応をしてくれるのだろうか」 と言ったコメントを行なったが、 これに対しラホイ首相は、間もなく12月20日に選挙が予定されており、 軍事介入と言う重要な決定は新たに選ばれた政府が進めるべきことであるため、 選挙以前にスペインが国連やNATOの判断とは別に軍事的参入を行なう事は 無いと発言した。
同時に首相筋のコメントによると、もしも選挙前に、フランス政府より 正式に具体的な軍事参入要請を受けた場合は、全ての政党にその旨を連絡し、 対応策を国会で決議するとのこと。

フランス、選挙前にスペインへ協力を要請

在スペイン・フランス大使は本日、フランス政府が12月20日に行なわれるスペインの 総選挙を待たずにスペイン政府へ協力要請を行なう事を明らかにした。
大使は本日、テレビ局Antena3が行ったインタビューでスペインがすでに フランスに対し惜しみない協力を提供してくれている事、また両国の間には 滞りの無い対話が維持されている事を強調したうえで、選挙前に正式な要請が あるであろうと述べた。
ただし同時にスペインが総選挙を目前に控えている事は十重に承知しており、 他国の政治に余計な波を立てる事が無いよう、充分な配慮を持って行なわれ、 両国の一致協力体制が更に深まるのに役立つはずであるとコメント。

名闘牛士クーロ・ロメロ像に反闘牛派が落書き

セビージャのマエストランサ闘牛場傍に置かれる名闘牛士、クーロ・ロメロの銅像が 今朝、大きな落書きと共にその姿を現した。
銅像の顔の一部と手は血に染まったように赤く塗られ、像の台座には同じく赤文字で 大きく「殺人鬼」と書かれ、更に、像が置かれた花壇の周囲には「拷問・虐待は文化では 無い」 と、これもまた赤文字で大きく書かれていた。
この銅像は、同闘牛士が2000年秋に引退したあと、2001年に置かれたもの。


2015年11月23日(月)

火曜日のカンプ・ノウ、特別警戒態勢

明日、火曜日の夜、バルセロナのカンプ・ノウ・スタジアムで サッカーのヨーロッパチャンピオンズリーグ、バルサ対ローマの試合が 行なわれるが、ジーハディスタによるテロの対象となる可能性も有るとして 特別警戒態勢が布かれる事となった。
州警察を中心に600名を動員しての警戒網が張られ、スタジアム内への 入場は厳重なチェックが行われるため、観客が試合開始時間までに 入場できるよう、試合開始の3時間前から入場開始となる模様。

グラナダでマグニチュード3.7の地震

今朝9時2分ごろ、グラナダ、アルメリアなどの各地で揺れが観測された。
震源地はグラナダ県のアルブニョル市南西部の地下5キロの地点で マグニチュード3.7とのこと。
地震による被害は報告されていない。

ガリシア州公務員の上層部、52%が女性

ガリシア州の公共サービスの上層部を占める男女の割合は 52% 対 48% と、初めて女性が男性の数を上回った。
それぞれの分野での本部を担う女性管理職が52.7%、また、その下での 支部管理職が51.9%と、全体において女性が男性を上回りつつある。
また、州政府の公務員として働く職員全体の数も女性が多く、10名中 7名が女性職員。
更に、これらは限られた分野にのみ見られる現象ではなく、全体に 平均して見られる傾向で、例えば公共医療関連サービス従事者の中で 女性が占める割合は76%、教育関連では70%、法務関連では71%と なっている。


2015年11月20日(金)

スペイン軍、アフリカにおけるフランス軍の代行スタンバイ

マリで起きたテロを受け、スペインのマリアーノ・ラホイ首相は、 フランスからの要請があれば、現在、アフリカに配備されている フランス軍の役割をスペイン軍が代行する準備が出来ていると 発表した。
スペイン軍が代行する事により、アフリカ方面に散らばっている フランス軍をシリア戦線へ、またはフランス本国の防衛に まわせるようにすることが目的。
これに対し、野党PSOEの党首ペドロ・サンチェス氏は軍による介入は 間もなく12月20日に予定されている選挙のあと、新政府が 成立してからその判断を待って行なうべきであるとし、今回の 首相の発表に驚きの意を表明。

寒波到来

11月6日から2週間続いた記録的な暖かさが終わり、週末より いよいよ本格的な寒波に覆われるとの予想。
明日、土曜日から気温が下がり始めるが、特に大きな変化が予想されるのは クエンカ、ハエン、テルエルで明後日、日曜日には今日の気温よりも14度の低下、 ビルバオ、オビエド、パンプロナ、サン・セバスティアンでは13度低下、 アルバセテ、アビラ、サンタンデール、セゴビア、ソリアでは12度の低下、 ジロナ、ログローニョ、ビトリアでは11度、アリカンテ、コルドバ、グアダラハラ、 パルマ・デ・マジョルカ、タラゴナ、バレンシアでは10度の低下となる予想。
明日、土曜日の夜には、テルエル、ソリア、アビラ、ブルゴス、クエンカ、セゴビア などの道路で凍結が始まるとのことで運転には注意が必要。

バルセロナで謎の悪臭

去る水曜日、バルセロナで確認された悪臭は昨日も継続して市内各地、更には 郊外でも報告が相次いだ。
農業用肥料のような臭気が街を覆い、原因が不明なため住民の不安が高まって いるが、行政は大気中に人体に悪影響のあるものは含まれていないので 安心するようにと通達している。
行政は、町中の下水道網や港、近郊にある農業公園、汚水処理場など、原因と なりそうな設備の調査を行なっているが今のところ悪臭の原因を突き止められない模様。


2015年11月19日(木)

プラド美術館、196周年につき入場無料

マドリッドにあるプラド美術館では196周年記念として本日10時より常設展示、 特別展示共に、無料公開が行われる。
また、本日、訪れた14歳以下の子供達については、後日、利用可能な ファミリー優待券がプレゼントされるとのこと。

EU、ALVIA特急事故についての訴えを受理

2013年7月24日、80名の死者と144名の負傷者を出したサンティアゴ・デ・コンポステーラ付近で 起きた特急ALVIAの脱線事故について、去る10月7日、アンドレス・ラゴ判事が フランシスコ・ホセ・ガルソン運転手を唯一の過失者とする判決を下したが、これに対し、 被害者協会は、高速列車の運行に必要な安全システムの欠如他、EUが定める幾つかの 規定を満たしていなかったとして、一昨日の火曜日、ブラッセルへ赴きEU政府へ調査の 依頼を提出した。
被害者協会によると、EUは同訴えを深刻に受け止め、更なる資料の請求を行なった他、 数か月後の再会談の可能性についても触れた模様。

週末のクラシコ、特別警戒態勢

今週末の土曜日にスペインサッカーリーグ、レアル・マドリッド対バルセロナの試合が 予定されているが、この組み合わせは普段より両チームの過激派応援団の衝突の 可能性が高く、「リスク大」のイベントとしての扱いとなり、警備が強化される。
が、今回はそれに加え、カタルーニャの独立運動と言う政治的、民族的な対立感情が 大きく影響する事が予想されるうえに、先日のパリでのジーハディスタによるテロの 直後であるだけに、更に厳重な警戒態勢が布かれる事となる。
具体的な警備内容については、テロリストへ漏れることを警戒して公開されていないが、 試合当日の数日前から、スタジアム周辺の家屋、特に賃貸物件を中心にその住人の 確認などすでに行動は開始されている模様。
また、試合前日には周辺の下水道出入り口にも全て封印が行われるとのこと。
試合当日、警備にあたる警官の数は国家警察が1000人、そしてその他に 市警察やプライベート警備隊員などが合わせて1400人の計2400名が動員される予定。
サンティアゴ・ベルナベウをホームスタジアムとするレアル・マドリッドは、試合当日、 入場するのに厳重なチェックが行われるため、観戦に来る人に対し、試合開始の 3時間ぐらい前にスタジアムに到着するように通達している。
また、リュックやバッグ類を可能な限り持ってこないよう、そしてベビーカーなどの 嵩張るものも持って入れないことについても繰り返し通達している。


2015年11月18日(水)

原発のテロ対策を強化

ジーハディスタによるテロのリスクが大きくなりつつある中、内務省は 国内の原発のセキュリティーを強化するため、現存する警備体制に加え、 治安警備隊による特別警備チームを追加配備した。
更にカタルーニャでは緊急時の避難行動をスムーズに行えるよう州警察を配備。
スペインの原発の警戒態勢は今年1月7日に起きたパリでのテロ以前から レベル4(最大がレベル5)に設定されているが、最近になって一部、 警備会社などによるプライベート警備サービスを追加導入するなど、レベル4を 保ちつつも、やや強化されているとのこと。

国民一人当たり23000ユーロの借金

スペインの「国の借金」は今年9月の時点で国民総生産の99.4%に相当する 1兆624億7200万ユーロと過去最高記録に達した。
これは国民一人当たりにすると23000ユーロの借金に相当する。
10月には国民総生産の100%を超えると予想されるが、100%を超えるのは 1908年以来、初めて。
1908年には、スペインが有していたラテン・アメリカ諸国の独立に伴う闘争による 出費が嵩んだため、「国の借金」は国民総生産の120%にまで達した。


2015年11月17日(火)

スペイン軍、現時点ではシリア空爆の予定無し

ホルヘ・フェルナンデス・ディアス内務大臣はジーハディスタによるテロに対する 戦いにおいてフランスに全面的な協力を行なうが、現時点でのスペイン軍による シリア爆撃の予定は無いことを確認。
また、スペインが行なう軍事行動は国連の名の元で常にEUとして行うものであると コメント。

ベルギー 対 スペイン サッカー代表選、テロを警戒して中止

本日、ブラッセルで予定されていたサッカー代表チームによる、ベルギー対スペイン戦が テロの危険性が高いとして中止となった。
スペイン代表選手団は昨日にブラッセル入りし、空港で飛行機を降りたところから ベルギー警察の護衛の元、ホテルへ直行し外出を控えつつ本日の試合を待つことと なっていたが、本日早朝、0時30分頃、試合中止の決断がなされた模様。


2015年11月16日(月)

パリ同時多発テロ、スペイン人2名の生存を確認

先週金曜日にフランスのパリで起きた同時多発テロで、一時死亡したと報道されたスペイン人2名の生存が確認された。
この2名はいずれも男性で、1人は現地在住、死亡の報道後に自らのフェースブックに投稿し、生存を訴えた。
その中でこの男性は「僕は無事だけれど、皆がこんな素敵なメッセージを捧げてくれるのなら、死んだことにしようかな」と誤報に対してユーモアを交えたコメントをした。
もう1人の男性は観光でパリを訪問中で、スペインの息子にメールで無事である事を知らせていたが、スペイン政府からは家族に死亡の通知が届いた。
政府は、なぜ誤報が起きたのかを確認中としている。
尚、現在の所スペイン人の死亡者はマドリッド出身の男性1名とメキシコ在住で2重国籍を有する女性の2名である。

マドリッド州、元知事自宅警備の契約解消

マドリッド自治州政府の広報官は、エスペランサ・アギーレ元州知事の自宅警備の契約更改を行なわないと発表した。
同州政府の公的建築物の警備費用は、州との契約で内務省が支払っており、元知事の自宅警備もその中に含まれていた。
しかしながら今月末でその契約が切れるため、自宅警備費については更新を行なわないという。
今後、元知事が更新を希望し、認められた場合は内務省が直接支払う形となる模様。
アギーレ氏については先日も、州政府が自宅の光熱費を支払っていると報道された。

子供の2型糖尿病、10年で倍増

スペイン糖尿病患者連盟によると、15歳以下の糖尿病患者は約1万人で、毎年1200人ずつ増加している。
このうち90%は遺伝子の異常などで発症するとみられる1型であるが、生活習慣病による2型が増加、この10年でほぼ倍増しているという。
同連盟ではこの理由について、運動不足や食事など生活習慣の変化を挙げている。
またスペインは児童の肥満率が世界でも上位に位置し、肥満が糖尿病など成人病の問題だけでなく、子供の成長にも影響することが懸念されている。


2015年11月13日(金)

Car2goサービス、Madridで稼働

今週水曜日よりマドリッドでCar2goサービスが開始された。
これは一種のレンタカーサービスで、マドリッドの中心部、環状線M30の内側の エリアで電気カーを利用出来ると言うもの。
市内各所に路上駐車された350台の車は、電力で動くため大気汚染を軽減するのに 役立つとしてマドリッド市行政はこの新サービスに賛同の姿勢を示している。
利用者は、携帯端末などを利用して最寄りの車の位置を知る事が出来、これを 利用したあと、駐車可能なところではれば市内の好きな所へ乗り捨てする事が出来る。
サービスを提供するDaimler-Mercedes Benz社は、各車両のバッテリー残量を常に 監視しており、必要に応じて充電を行なうため、利用者は燃料の心配をする必要は 無いとのこと。
使用料は1分につき0.19ユーロ。
サービス利用には、事前の登録が必要であるが、登録を行なえば、マドリッドだけで なく、ヨーロッパで同サービスを行なっている15都市での利用が可能となる。


2015年11月12日(木)

アルトゥール・マス氏、州政府政権確立に2度目の失敗

カタルーニャ州の暫定知事、アルトゥール・マス氏は、本日の議会で 再度、州政府政権確立に挑んだが、同じく独立推進派であるCUP党の 賛成票を得ることが出来ず、賛成62票 対 反対73票で2度目の失敗に 終った。
賛成票を投じたのはアルトゥール・マス氏が所属するJunts pel Si グループの 議員のみ。
これにより同氏はカタルーニャ州政府政権を確立するための次なる機会を 待つこととなるが、タイムリミットは1月10日で、それまでに確立できない場合は 自動的に再選挙となる。

憲法裁判所よりカタルーニャ州議会へ警告

カタルーニャ独立へ向けての州議会の動きが違憲であり、本来そう言った言動を 阻止するべきである議員が独立を推進したり、今回の違憲判決に背く行為を行なったり した場合には、議員としての職務解任処分が下る可能性があると記した警告書が 本日、カタルーニャ高等裁判所職員よりカタルーニャ議会へ手渡された。
州議会は憲法裁判所からの詳細を記した公式書類が届くのを待ってこれに対応する模様。


2015年11月11日(水)

政府、カタルーニャ独立決議の違憲性を憲法裁判所へ

中央政府の最高評議会はカタルーニャ独立決議が違憲であることと、 同決議の無効化を憲法裁判所に要求する旨を全員一致で承認。
これにより、本日、マリアノ・ラホイ首相はカタルーニャ州議会で行われた 憲法裁判所に決議の無効判決を求めることとなる。
ラホイ首相は、この判決により、カタルーニャ独立の違憲性を明確にし、 独立に向けた全ての動きを憲法服従に背く行為であることを明白にすると共に、 そう言った行為が行われた場合、カタルーニャ州の暫定知事、副知事他、州議会議員等の 任の一時的な停止処分やカタルーニャ州の自治権の一時的な剥奪の可能性についても 警告するとしている。
憲法裁判所の判決は本日午後にも出される模様。

勧業省、チャマルティン駅をバラハス空港ターミナル0に?

アナ・パストール大臣率いる勧業省はマドリッドのチャマルティン駅を バラハス・アドルフォ・スアレス国際空港のターミナルゼロにすると言った案を 持ち出した。
構想としては、チャマルティン駅を北部方面へ伸びる超特急AVEの拠点とし、 この鉄道網の大拠点と空港とを一体化させ、世界初の鉄道ー航空ハブを作ろうと 言うもの。
その実現のためには、チャマルティン駅の近代化が必要となるが、 現在、すでに空港とチャマルティン駅は近距離線列車で結ばれているため、 中間駅で停車しない直行便を設けるだけで空港ー駅間の移動は数分で可能となる。


2015年11月10日(火)

カタルーニャ州議会、独立手続き開始を可決

昨日行われたカタルーニャ州議会において、同州の独立手続き開始に対する投票が行われた。
結果は、賛成72票、反対63票で可決された。
議会では結果が明らかになった直後、、独立推進派は立ち上がって拍手したが、民衆党、社労党カタルーニャ、シウダダノスなど反対派は着席のまま拍手もしなかった。
一方、これを受けたマリアノ・ラホイ首相は、訪問先のサラマンカ県ベハルの市庁舎で緊急会見を行い、この採決の違法性を強調、憲法裁判所に訴えると述べた。
社労党のペドロ・サンチェス代表やシウダダノスのアルベール・リベラ代表もこれを支持すると発表した。

治安警備隊、ワゴン車を載せた自動車の運転手を捜索

サモラ県の地元ニュースを掲載しているウェブページにアップされたビデオが大きな波紋を呼んでいる。
このビデオは一般の自家用車の上に故障したと見られるワゴン車を載せて公道を走る車を反対車線のドライバーが撮影したもので、 ワゴン車は下の車よりかなり大きく、その重さで載っているものの、それ以外は全く固定されていない。
ビデオでは撮影者がすれ違い様に、(こんなことするのは)「サモラ人しかいないよなあ」と叫ぶ声が録音されているが、相手は意に介する様子もなく運転を続けている。
現場は郊外の工業団地で、サモラではなくセゴビアとみられている。
治安警備隊では、すでにこのワゴン車の元所有者を特定し、事情聴取を行なっている模様。
ワゴン車を載せたドライバーの場合は、危険運転で最低でも500ユーロの罰金と免許の点数が6点引かれる。
また撮影者も運転中の撮影とみられるため、罰金が課せられることとなる。

マドリッド市、反ホームレスベンチを撤去か

マドリッド市役所は、ガジャルドン元市長時代(2003−2011年)に主に設置されたベンチを撤去し、公募で選ばれた新しいデザインのベンチを新たに設置すると発表した。
元市長が設置したベンチは俗に反ホームレスベンチと呼ばれ、間にしきりがあったり一人用の椅子になっており、ホームレスが寝ることができないデザインになっている。
設置当時から反社会的であると批判を受けてきたが、アナ・ボテージャ前市長は、そのまま放置していた。
リベラル派の現市長に政権交代して変更案が浮上したが、費用の問題などから野党の反対が出る可能性が高い。


2015年11月9日(月)は「アルムデナの聖母の祝日」にあたるため、ニュースはお休みさせていただきます。


2015年11月6日(金)

アレックス・クルス氏、英国航空の新会長に

イベリア航空、英国航空、ブエリング、エアリンガスからなるIAGグループでは 英国航空の現会長を務めるケイス・ウィリアムズ氏の退職に伴い、新会長として スペイン人のアレックス・クルス氏が任命された。
クルス氏はこれまでブエリング社の会長をを務めていたが、来年4月より 英国航空会長職に就任する予定。

サン・マルティンの夏の戻り、早まる

例年、夏が終わったあと、9月29日(サン・ミゲルの日)と11月11日(サン・マルティンの日)には、暑さが戻ると言われているが、約1週間続いた不安定な天候のあと、全国的に 高気圧に覆われつつあり、今年のサン・マルティンの暑さの戻りは少し早めに訪れる模様。
明日、土曜日にはマドリッドで20度、セビージャやムルシアでは25度、カンタブリア、 バスクでも22度から24度程度まで気温が上がる予想。

45歳以上を対象にした求人は全体の6.2%

就職難が続く中、45歳以上の再就職は非常に厳しい状況となっている。
年齢の上限が35歳までとなっている求人広告が多く、45歳以上が対象と なっているものは全体の僅か6.2%。
逆に最もオファーが多い年齢層は31歳から35歳で求人対象の28%、これに次いで 26歳から30歳の層が25.1%を占めている。


2015年11月5日(木)

マドリッド、クリスマスのイルミネーション、11月27日より点灯

今年のクリスマス電飾の点灯開始時期を例年よりも遅い12月3日に設定したところ、 商店街の売り上げが落ちるとの強い反論があり、マドリッドのマヌエラ・カルメナ市長は 11月27日から開始すると訂正。
イルミネーションは日、月、火、水曜日の18時から23時まで、木、金、土曜日、そして 祝日の前日には18時から24時まで点灯される。
また、12月25日、1月1日、6日は24時まで、12月24日と1月5日は18時から 翌朝3時まで、そして12月31日は18時から翌朝6時までの点灯となる予定。


2015年11月3日(火)

10月の失業者数、2.01%増加

雇用・社会保険省の発表によると、先月の失業者数は、8万2327人、すなわち2.01%増加した。
これにより総数は417万6369人となり、3ヶ月連続で増加している。
これらの数値を業種別でみると、建設業以外の全ての分野で増加しているが、最も多かったのは農業で11.88%、これに工業が続く。
男女別ではどちらも増加しているが、男性の増加率(2.50%)が女性(1.61%)を上回った。
自治州別では17州のうちバレンシアとパイス・バスコ以外全ての州で増加している。
最も増加したのはバレアレスで、これは観光シーズンの終焉が影響しているとみられる。
2位と3位はリオハとラ・マンチャで、こちらはベンディミアの終了と共に失業者が増加した。

悪天候による被害、各地で発生

昨日はほぼ全国的に悪天候に見舞われたが、特にイベリア半島南部と地中海沿岸地域では様々な被害が発生した。
バレンシア州では、大雨や強風により冠水、浸水、街路樹の倒壊などが起こり、消防隊が対処に追われた。
またこれにより道路や港が一時閉鎖された。
さらにアリカンテのトーレビエハでは竜巻も発生したが、人的被害はなかった。
またアンダルシアのマラガでも増水した川に車ごと流された人が救助されるなど、様々な被害が起きた。

バレンシアでピカソの特別展開催中

バレンシアのバンカハ文化センターでは、先週金曜日よりピカソの特別展を開催している。
「ピカソと美術館」と題されたこの展示では、ピカソが他の画家から影響を受けて製作した油彩、デッサン、写真など200点を紹介する。
ピカソは13歳の時に初めてマドリッドのプラド美術館を訪れ、ベラスケスの「ラス・メニーナス」に多大な影響を受け、独自のスタイルで模写した作品を44点残している。
またプラドに展示されているエル・グレコ、スルバラン、ゴヤなどの影響も受けた。
他にパリのルーブル美術館など居住していたフランスの美術館にも通い、ラファエル、ルノワールやドガの作品からインスピレーションを受けた。
この特別展は来年2月28日まで。


2015年11月2日(月)

シウダダノス、世論調査で2位に浮上

エル・パイス紙が行なった世論調査によると、今選挙が行なわれた場合の得票率は、与党民衆党(PP)が15.4%、2位には新進のシウダダノスが13.3%で浮上した。
社労党(PSOE)は僅差ながら3位に転落した。
一方、9ヶ月連続で減少傾向にあったポデモスは、わずかに上昇した。
同紙では、PSOEの票がシウダダノスとポデモスに流れたと見ている。
議席数に関してはPSOEは2位を保っているものの、党内ではシウダダノスの躍進に警戒を強めている。
一方、党首に対する評価では、やはりシウダダノスのアルベール・リベラ氏が1位、2位は左派連合(IU)のアルベルト・ガルソン氏、3位はPSOEのペドロ・サンチェス氏で、マリアノ・ラホイ首相は例によって最下位だった。

各地で悪天候による警報・注意報

気象局は本日、大雨などによる警報・注意報を発令している。
それによると、アリカンテ、カステジョンとバレンシアでは大雨警報がでており、降雨量は50立方メートルに達する見込み。
また、タラゴナとバルセロナにも同警報が、レリダには強風警報がでており、最大風速は100キロとなる模様。
さらにウエスカとジローナにも大雨強風警報がでている。
一方、大雨注意報はカディス、ウエルバとセビージャに、強風注意報はナバラ、リオハ、パイス・バスコなどに発令されている。

マドリッド近郊線、空港線で急行を運行

スペイン国鉄レンフェが運営するマドリッドの近郊線では、本日より空港と市内を結ぶC1で急行便の運行を開始する。
この便は月曜から金曜まで毎日片道2便ずつ運行する。
バラハス空港のT4駅発は午前11時1分と午後8時31分、 プリンシペ・ピオ発は12時4分と午後8時32分。
これら4便は、レコレトス、ヌエボス・ミニステリオスとフエンテ・デ・ラ・モラには停車しない。


2015年10月30日(金)

71%のカタルーニャ人がマス知事の再選に反対

エル・パイス紙の調査によると、カタルーニャ州民の71%がアルトゥール・マス氏の州知事再就任に反対しているという。
また、半分以上の州民が加速する独立問題を批判している。
マス州知事は先の州選挙の結果、単独では過半数に届かず、独立を唱える他政党との連立を余技なくされているうえ、党内外から彼の継続を疑問視する声が上がっている。
一方で、政界の父と仰ぐジョルディ・プジョル元州知事一家の汚職スキャンダルなどもあり、マス氏の選出はさらに危うくなっている。

中国系養女殺人事件、養父母に有罪判決

2年前にア・コルーニャで起きた中国系養女殺人事件の判決が本日朝下された。
裁判員制度による判決では、容疑者である養父母が共謀し計画的に殺害したとして、それぞれに18年の刑が言い渡された。
裁判員は、養母が常用していた睡眠薬を大量に飲まされ、抵抗できない状態であった養女を非情な手段で殺害したと判断し、全員一致の判決となった。
この事件は2013年9月22日にア・コルーニャ郊外で発生。
当時12歳だったアスンタちゃんが、行方不明になった直後に遺体で発見された。
事件は、地元の名士であり、ガリシアで初めて中国人の子供を養子縁組した夫婦としてメディアにも取り上げられた夫婦と聡明な養女の一見理想的な家族に起きた惨事として大きな話題となった。

マドリッドタクシー、初乗り4ユーロに

マドリッド市役所と同タクシー組合は、来年のタクシー初乗り料金の変更について合意に達した。
それによると初乗り料金は平日日中午前7時から午後9時の場合、最初の1.5キロの初乗り料が現在の2.40ユーロから4ユーロに引き上げられる。
夜間及び土日祝日の場合、現在の2.90ユーロからやはり4ユーロとなるが、初乗りの距離は916メートルである。
ただし、これらの料金には最初の1.5キロ(夜間は960メートル)の走行料金が含まれているため、実質的には変わらない。
尚、それ以外の料金は変更されない。
市と組合では他に、大規模なイベント、コンサートやサッカーの試合などの場所で臨時のタクシー乗り場を設けたり、ドライバー用の公衆トイレの設置などについても話し合っていくという。


2015年10月28日(水)

Ciudadans, PP, PSC、3党によりカタルーニャ独立案にブレーキ

カタルーニャ独立派連合グループJunts pel SiとCUP党により公表された カタルーニャ独立案は来週にも州議会にかけられる可能性があったが、 Ciudadans, PP, PSC、3党がこれにかろうじてブレーキをかけた。
CiudadansとPSCの2党が、独立案の議会への提出に反対する依頼書を 個別に提出したため、自動的に独立案は一旦、ブロックされた。
このブロックを解くためには、各当のスポークスマン議員によって構成される スポークスマン委員会を通さねばならないが、去る9月27日にカタルーニャ選挙が 終わったあと、各党が議会における政党グループを構成し、登録を行なう期限が 11月5日までとなっており、PP党はまだこれを行なっていない。
そのため、スポークスマン委員会も出来上がっておらず、招集する事も不可能な 状態にある。
これにより、独立案の審議そのものを避けることは出来ないが、選挙終了後の 新州政府成立の日となるであろう11月9日の前に独立案を可決してしまおうと言う 独立派勢力の計画にブレーキをかけることになった。


2015年10月27日(火)

外国人観光客の消費額、6.3%増加

産業・エネルギー・観光省の調査によると、今年1月〜9月までにスペインを訪れた外国人観光客の消費額は、昨年同期比6.3%増加した。
また、一人当たりの消費額は平均989ユーロで2.4%、一人当たりの1日平均額は112ユーロで3.8%それぞれ増加した。
観光客の国籍別ではアジア諸国、米国、ベルギー、カナダとイタリアの増加が目立っている。
しかしながら、消費額が最も多かったのは英国で、全体の21.4%を占めた。
訪問地別でみると、最も高かったのはカタルーニャで全体の23.2%、これに続くのがバレアレスとカナリアスだった。

8月の住宅ローン契約数、25.8%増

国家統計局(INE)によると、8月の住宅ローン契約数は1万9272件で、昨年同月比25.8%増加した。
これで15ヶ月連続の増加となる。
また、ローンの平均契約額は10万4318ユーロで、こちらも前年同月比0.6%増加した。
自治州別では、最も契約数が多かったのはアンダルシアで3千722件、これにマドリッドとカタルーニャが続く。
一方、増加率が高かったのはリオハ、バレンシアとナバラだった。

レンフェ、WIFIの試験サービス開始

スペイン国鉄レンフェは、本日より高速列車AVEでのWIFIサービスを試験的に開始した。
このサービスはAVEマドリッドーセビージャ間を走行するS100系の一部の車両で行なわれ、来月以降全ての同系列車に備え付けられる予定。
それ以外の列車に完備されるのは2017年ごろと見られる。
また、レンフェでは近郊線の駅でもWIFIサービスを開始、現在の所マドリッドのヘタフェ・セントラル駅とバルセロナのプラサ・デ・カタルーニャ駅で利用可能で、ホールやホームで利用できる。
それ以外の駅での開始時期については明らかにされていない。


2015年10月26日(月)

4日前から不明の軍人、依然安否わからず

先週木曜日、スペイン空軍所属のヘリコプターが大西洋のカナリアス沖で墜落した事故で、搭乗していた3人の軍人の消息が4日たった現在も不明となっている。
このヘリは、この近辺で演習中何らかの理由で墜落、直後にスペインはモロッコ政府からの情報として3人が同国の漁船に救助されたと発表した。
しかしながら、モロッコ側はその後この情報を撤回し、謝罪した。
スペイン軍は周辺地域を捜索し、ヘリの機体は発見されたものの、3人の姿はみられなかった。
スペイン防衛省では、事故後に誘拐された可能性もあるとして捜索を続けている。

マドリッドの地下鉄駅、不審物騒ぎで一時閉鎖

先週金曜日午後9時ごろ、マドリッド中心部にある地下鉄クスコ駅で、持ち主のわからない不審なアタッシュケースが見つかった。
このため警察や救急隊員が出動し、同駅のあるカステジャーナ大通りの奇数番号側の出口を封鎖した。
さらに爆弾処理班によってアタッシュケースの中身が確認されたが、爆発物はなかったため約30分後に閉鎖は解除された。
現場はビジネス・官庁街として知られるが、レアル・マドリッドの本拠地ベルナベウサッカー場にも近い。

モトGP、ロッシの処分にスペインメディアが批判

昨日マレーシアのセパンで行なわれたオートバイの世界選手権のモトGPクラスにおいて、イタリアのヴァレンティーノ・ロッシがスペインのマルク・マルケスを足で蹴って転倒させた。
これに対して主催者側はロッシの総合得点ではなく、選手権の参加免許から3ポイントを減点した。
これにより最終戦となる次戦バレンシアグランプリでは最後尾スタートとなる。
しかしながら昨日のレースの3位入賞は取り消されなかったため、スポーツ紙を中心にスペインのメディアが強く批判している。
一方でイタリアのメディアはロッシの行為を批判しているものの、挑発したのはマルケスであるとしている。
ロッシは現在総合1位で、2位につけているやはりスペイン出身のホルへ・ロレンソとの優勝争いが白熱している。
この件により、ロレンソとマルケスの地元スペインでの最終戦の注目度はさらに高まったが、一部の報道ではロッシが処分を不服として棄権する可能性も挙げられている。


2015年10月23日(金)

アマンシオ・オルテガ氏、世界億万長者ランキングトップに

Forbes誌による世界億万長者ランキングリストによると本日、スペインの アマンシオ・オルテガ氏が700億ユーロの壁を突破してトップに立った。
米ドル換算すると796億ドルとなり、マイクロソフト社の創立者、ビル・ゲイツ氏の 781億ドルを上回った。
アマンシオ・オルテガ氏は衣料ブランドのZARAなどで知られるインディテックス社の 創立者。

今週末より冬時間に突入

今週末、10月24日から25日に変わったあとすぐに夏時間が終わり、 冬時間の適用が始まる。
これにより、24日が終わって25日が始まり、午前3時になった時点で時計を1時間遅らせ、 2時に合わせることとなる。
夏・冬時間のシステムは第1次オイルショックと共に1974年より始まった、 エネルギー節約を目的としたシステムで、70か国程度が足並みを揃える事となったが、 先進国の中でこれが定着しなかったのは日本だけ。
スペインではこれの適用により電力消費量を5%、金額にして3億ユーロの節約が行なわれ ているとのこと。


2015年10月22日(木)

マルカラオ = 最優秀ピンチョ

今回で10回目を迎えたバスク・ピンチョコンクールの最終戦が昨日、開催された。
最終戦では予選を勝ち抜いた10名がその自慢のピンチョを出品し、5人の審査員が その材料、味付け、盛り付けなどの評価を行ない、それらの総合得点で順位が競われた。
その結果、パンプロナにあるレストラン、ラ・コシーナ・デ・アレクス・ムヒカのシェフ、 アレクス・ムヒカ氏が創りだしたピンチョ、マルカラオが第10回目の最優秀ピンチョに輝いた。
マルカラオに含まれる主な食材は鱈とポテトで、伝統的素材と言われるこれら2種の食材を 使ってモダンで、これまでには無かったものに仕上げられているとのこと。
この最優秀賞に輝いたピンチョをパンプロナのレストランへ行けば食べられるのかと言う 問いに対し、アレクス氏は、「コンクールに出すために開発したピンチョであって、まだ 店で提供するかも、値段についても考えていない」とコメント。

今年9月までの観光客数5440万人

産業・エネルギー・観光省付属機関、Frontur調べによると、今年1月から9月までの 9か月間にスペインを訪れた外人観光客の数は5.440万人に達し、これまでの最高記録 となった。
2014年度同時期と比較すると3.8%の伸び、200万人の増加となっている。
また、9月の1カ月間だけで720万人と、前年度同時期比較2.2%の増加となった。
国籍別に最も多かったのが英国からの1270万人とフランスからの920万人。
また、昨年比較で大きな伸びを示したのが中国を中心としたアジア方面からの ツーリストで33.4%のプラス、次いで米国からの来訪が23.1%のプラスとなった。


2015年10月21日(水)

スペイン、ヨーロッパで4番目に電気代が高い国

スペインの各世帯が払っている電気代の内、消費した電力の値段、電力の輸送、供給に かかった費用が占める割合は約半分で、残り半分はカナリアス、セウタ、メリージャなど 電力供給に、より高額の費用がかかる地域の電気代の一部負担分、石炭産業への助成金の 充当、税金などが占めており、一般的家庭で平均を取ると、2か月に1度の電気代の中に、 実際には電気代とは関連の無い費用が約60ユーロも含まれているとのこと。
その結果、スペインはヨーロッパ諸国の中でもデンマーク、ドイツ、アイルランドに次いで 4番目に電気代が高い国となっている。

バレンシア自治州住民の19%が煖房費払えず

調べによると、バレンシア自治州住民の18.8%が冬の間、煖房を点けるだけの 経済的ゆとりが無いとのこと。
また、3.2%が2日に1度の頻度で肉や魚を食べる事は不可能であり、 47,9%が、ぎりぎりの生活をしているため、突発的な出費があった場合には 対応できない状態にあるとのこと。
同州ではこう言った貧困生活を強いられている家庭が増え続けており、 人口にして170万人を越えている。


2015年10月20日(火)

主要空港のWIFI、無制限利用可能に

スペイン国内の主要空港では、昨日よりWIFIの無料サービスを開始した。
これまでは無料で利用できるのは30分間であったが、新しいサービスでは時間制限が廃止された。
ただしこのサービスは広告で賄われるうえ、速度が非常に遅いため、メールの閲覧など利用可能なサービスは非常に限られる。
一方で、有料のプレミアムサービスも設けられ、こちらは3つのカテゴリーに分けられている。
1つは、電子端末1台のみ接続可能で24時間4.9ユーロ、4台まで接続可能なサービスは同9ユーロ、さらに月払いのサービスも提供している。
尚、、現在新サービスが行われているのは、マドリッド、バルセロナ、マジョルカ、マラガ、ビーゴ、サンティアゴ、ラ・コルーニャ、テネリフェ・スール。テネリフェ・ノルテ、フエルテベントゥーラ、ラス・パルマスの12空港のみであるが、今後それ以外の空港やヘリポートにも拡大していくという。

14歳少年、セルフィー撮影中に感電

カタルーニャの警察当局は昨日、14歳の少年がセルフィー撮影中に感電し、病院に搬送されたと発表した。
この事故は先週金曜日午後6時ごろ発生。
少年は携帯などで自分を撮影するセルフィーを撮るため、駅に停車中の電車の屋根に登った所、頭が架線に触れ強力な電圧が流れて感電した。
少年は意識不明の状態でバルセロナの病院に運ばれ、現在も入院中という。
セルフィーは若者を中心に世界中で流行しているが、個性的な写真を撮影するために危険な行為を犯す者も後を絶たず、海外では死亡例も出ている。

マドリッドでカンディンスキー展

マドリッドのセントロ・シベレスでは、本日よりロシア出身の画家、ワシリー・カンディンスキーの特別展を開催する。
この特別展示では、パリのポンピドゥーセンターが所蔵する油彩、版画、デッサンなど100点近い作品が公開される。
またこれらの作品は、モスクワ時代から晩年のパリ時代までを年代順に展示される。
この特別展は来年2月28日まで。


2015年10月19日(月)

政府、米国とパロマレスの除染合意

エル・パイス紙の報道によると、スペイン訪問中のジョン・ケリー米国務長官は、パロマレスで起きた原子爆弾落下事故の処理についての仮合意の署名を行なった。
この事故は1966年1月17日、アルメリア県パロマレスの海岸で発生 米軍の爆撃機が空中で給油機と接触した際、搭載していた4基のミサイルが落下した。
このうち2基は無傷で回収されたが、残り2基からは放射能漏れが起きた。
汚染された土壌の大部分は米国が処理したものの、一部はそのまま放置され、近隣住民の血液検査が定期的に行なわれるに留まっていた。
尚、フランコ独裁政権の当時、安全性をアピールするために情報・観光大臣であった故マヌエル・フラガ氏が水着姿でパロマレスの海に入る映像が繰り返し流された。

スペインの平均寿命は世界7位

世界経済フォーラムの発表によると、スペイン人の平均寿命は82.7歳で、世界で7番目の長寿国であった。
この調査では、スペインの長寿の秘けつとして地中海ダイエットを挙げている。
ヨーロッパ諸国でスペインに続くのはルクセンブルグ、ノルウェーとスウェーデン、スペインを上回ったのはフランス、スイスとアイスランドだった。
尚、1位は香港で平均寿命は83.5歳、日本は2位だった。

マドリッド、雨で地下鉄や道路に被害

昨日夕方マドリッドを襲った集中豪雨により各地で被害が起きた。
地下鉄5番線では、流れ込んだ雨水のためアカシアスーオポルト間が30分以上不通となり、同線全体でも20分以上の遅れがでるなどした。
また道路でも冠水などにより通行止めや渋滞が起きた。
さらにエンバハドーレス通りでは、3台の車両の上に街路樹が倒壊した。
これにより、乗車していた女性1人が軽い怪我を負って病院に運ばれた。


2015年10月15日(木)

アンダルシア、42.3%が貧困生活の危機に

アンダルシアで貧困と社会的疎外の危機にある人の数は減少するどころか 増え続けえおり、2013年度調査時から4%プラスの42.3%に達した。
スペイン国内ではセウタ、ムルシアに次いで3番目に貧しい地域となる。
42.3%は、3.544.175名に相当し、また、その中の51.1%を 子供達が占めている。
経済的に月末を迎えるのが困難である世帯はスペイン全国平均では 16.1%であるのに対し、アンダルシアでは24,3%に達している。
また、59.5%の家庭が年間1週間のバカンスをとるゆとりが無い状況とのこと。

BiciMad関連の裁判、100件以上に

マドリッド市内の移動に利用出来るレンタサイクルサービス、BiciMadは 市内165か所にパーキングを持ち、2000代以上の自転車を完備しているが 2014年6月にサービスを開始してからすでに盗まれたか利用不能になるまで 壊された自転車が1006台、壊されたパーキングシステムが1625基に及ぶ。
中には、ルーマニアで中古自転車として販売されていたものもあった。
これらに関する裁判はすでに100件以上に及び、すでに20件以上の 判決が下されており、その中には4〜6カ月の懲役判決もあれば、300〜1000ユーロ の罰金を科せられたものもあるとのこと。


2015年10月14日(水)

マドリッド市、高レベルの大気汚染下での二輪車の通行を禁止

マドリッド市では数週間以内に新条例による車両通行規制が 開始されるが、市内の大気汚染がハイレベルとなった際に通行規制を受ける 対象車両の中に2輪車を含める決定を行なった。
アナ・ボテージャ前市長は同規制から2輪車を除外する決定を下していたが マヌエラ・カルメナ新市長率いる現行政は、2輪車はガソリンを燃料としている 一般の4輪車と比べて、ほぼ同量か、それ以上の二酸化窒素を排出しており、 規制対象から外すのは理にかなっていないとして2輪車についても規制対処に 追加。
これにより数週間後にはマドリッド市内の大気汚染レベルが高い時には 2輪車についても市内中心部の通行が規制される事となる。
新規制法によると、市内中心部に置かれた測定システムの内、二つが1平米あたり 180マイクログラム以上の二酸化窒素濃度を2時間以上続けて示した場合、 または中心部以外に置かれた計器の一つが同様の状況を示した場合を「注意報」と 判断、そしてこれが200マイクログラム以上の濃度である場合を「警報」、 更に、3時間以上にわたって400マイクログラム以上の濃度が続いた場合を 「特別警報」と判断される。
注意報が出た初日は環状線M30やその他の自動車道での速度制限が時速70キロ まで落とされ、注意報が二日続いた場合、または警報となった初日は同様の速度制限に 加えて市内一般道に設けられた有料駐車スペースの利用が地元住民のみの利用に 制限される。
そして警報レベルが二日続いた場合はこれらの措置に加え、環状線M30に 囲まれた市内中心部の一般車両の通行がナンバープレートの奇数、偶数によって 2分の1の車両数に制限され、空車のタクシーもその制限の対象となる。
更に特別警報が発令された場合はこの通行規制が環状線M30にまで広げられるとのこと。

AVE,無料WIFIサービスを開始

路線バスや旅客機内でのWIFI接続サービスが広がる中、スペインの高速鉄道AVEは 同サービス設置に遅れを取っていたが、ようやくその目処が立った。
サービスは無料接続のベーシックと有料のプレミアムの2レベルに分かれており、 有料サービスはより高速接続が可能となる。
サービスは年内に徐々に開始されるが、全線のAVEに普及するにはまだ2年かかるとのこと。


2015年10月13日(火)

イスパニア・デーの式典、つつがなく終了

イスパニア・デーの式典が昨日、国家元首であるフェリペ6世国王によって執り行われた。
国王夫妻はレオノール王女らを伴い、午前11時過ぎにマドリッドのシベレス広場に到着した。
式典には、マリアノ・ラホイ首相を初めとした全閣僚や野党第一党社労党のペドロ・サンチェス党首、マヌエラ・カルメナマドリッド市長らが出席した。
自治州知事については、ほぼ全国から参加があったが、例年通りカタルーニャとバスクは欠席、またナバラ州知事もスケジュールの都合を理由に欠席した。
式典では国旗を掲揚し、今年国のために命を落とした軍人らに敬意を表した。
その後軍事パレードや航空ショーが行われ、沿道には多くの人が詰め掛けた。

バルセロナ市長、式典を批判

バルセロナ市長のアダ・コラウ氏は、昨日行われたイスパニア・デーの式典を自身のツイッター上で批判した。
コラウ市長は、この日がコロンブスの新大陸発見の日であることから、大虐殺を行なった事を祝うもので、国家の恥である、と酷評した。
さらに、式典で莫大な費用をかけて軍事パレードを行なうのはもってのほか、と述べた。
一方、カディス市長もこの式典について言及、我々はアメリカ発見などしておらず、ただある大陸で神の名の下に大虐殺とその文化の支配を行なっただけ、何もも祝う事などない、と痛烈に批判した。

連休の交通事故死者12人

総合交通局(DGT)によると、連休であった先週金曜午後3時から昨日午前零時までの間に交通事故で亡くなった人は15人だった。
このうち3人がバイクを運転していた。
また、ほかに12人の重軽傷者がでている。
最も死亡事故が多発したのは土曜日で、計8人が命を落としている。
同局によると、これで今年に入ってから昨日までの累計数は877人となった。


2015年10月12日(月)はピラールの祝日にあたるため、ニュースはお休みさせていただきます。


2015年10月9日(金)

RENFE 本日のストを中止

スペイン国鉄RENFEは本日、時間限定の部分ストライキを予定していたが、 昨日のカタルーニャにおけるAVE運行停止事件の直後であるため、相次ぐ混乱を 避けるため、本日のストを中止した。
これはあくまでも連休開始時期である今、利用者のことを考えての措置であって ストそのものを中止した訳ではなく、このあと予定されているストは行なわれるとのこと。
次のストは今月16日と23日に予定されており、両日共に0時〜2時、13時〜15時、 20時〜22時に行なわれる。

不動産売買活性化、24.2%増

国家統計局発表によると今年8月の不動産売買件数は2014年度同時期と比較して 24.2%増の計29369件となった。
これにより12カ月連続でのプラス値となったが、増加を続けているのは中古物件のみで 中古物件が50.5%の増加を示したのに対し、新築物件は26.5%のマイナスとなった。
また、2015年1月から8月までの8か月間での動きとしてみた場合、中古物件が 43.9%のプラス、新築が35.7%のマイナスで総計42%のプラスとなっている。
住民数との相対数比較では最も売買数が多かったのバレンシア州で10万人あたり 110件となった。
また、売買の絶対数比較では8か月間で5984件となったアンダルシアがトップで、 これにバレンシアの4335件、カタルーニャの4286件、マドリッドの4242件が 続いた。


2015年10月8日(木)

AVE、光ファイバー切断により4時間にわたって運行不能

今朝、カタルーニャを走るAVEが4時間にわたって運行不能に陥った。
これにより40便、13000人の足が影響を受けた。
原因は鉄道標識などへの電力供給を担う光ファイバーの切断で、 事件直後は不慣れな犯人が銅線を盗もうとして、誤って光ファイバーを 切断してしまった事による弊害との仮説が立てられたが、すぐにその可能性は 薄いとされた。
切断されたのは2か所で、その間、143メートルの距離があり、2か所ともに 僅かな部分を切り取られただけで、物理的な盗難とは考えにくい。
また、1か所はメイン電力ケーブルで、あとの1か所はサブケーブルであるため、 この2か所を切断する事によって、AVEの運行を完全に停止させる事が可能。
こう言った状況から、今回の事件はAVEの運行システムについて詳しい人物が 行なったAVEの運行を阻止するための意図的な犯行の可能性が高いと見られる。

マドリッドの新築住居物件、9%上昇

不動産コンサルタント、アギーレ・ニューマン社の調査によるとマドリッドの 新築物件の値段は2014年9月から2015年9月までの1年間に8.9%の 上昇を見せた。
これにより、平均的な大きさとされる109平米のマンションの場合、1平米あたりの 価格が2937ユーロで、物件価格は32万ユーロ程度となった。
しかしながら、1平米あたり4657ユーロであった2007年と比べれば 未だに大きな開きがある。
同社によると、平均価格の上昇はマドリッド市内の一部の地域で見られる上昇に 引っ張られたもので、その他の地域では今も現状維持、或は、場合によっては 僅かに下がっているところもあるとのこと。


2015年10月7日(水)

スペイン観光業、過去10年間で最高の夏

スペイン観光業はこの夏、過去10年間で最好景気となった。
今年7月、8月、9月の三カ月間の伸び率が3.7%、また、主要観光業者は 年間伸び率3.6%を維持しており、観光業界におけるスペイン企業のこの夏の 販売量は74.9%増、また、これら観光業に間接的に関わっている業種なども 含めると71.1%プラスと、大幅な増加を見せた。
また、これによりこの夏、観光業によって生じた新たな社会保険加入者数は 72.762名と、雇用促進に貢献する主要業界としての地位を維持した。


2015年10月6日(火)

PP幹部、元首相の発言に反論

与党民衆党(PP)の党役員であるハビエル・マロト氏は昨日、元首相でPP党首でもあったホセ・マリア・アスナル氏の発言に反論した。
この発言はアスナル氏が出席した公開討論会でされたもので、先のカタルーニャ州選挙でPPが大敗したことを批判したもの。
この中で元首相は、大躍進したシウダダノスに12月の総選挙でもPPの票が流れ、中道右派第1党の座を奪われる恐れがあると指摘した。
これに対してマロト氏は、中道右派の最大手はPPであると強調、シウダダノスとは協力していく構えはあるとしつつも、彼らはむしろ中道左派であり、その証拠に社会労働党(PSOE)との協力体制を隠そうとしていない、と述べた。
カタルーニャでの大敗後、アスナル氏は党中央部に対しての批判を繰り返している。

中国系養女殺害事件、証人が養父のアリバイ覆す証言

2年前ガリシアで起きた中国系養女殺害事件の裁判が先週より開始した。
この事件は地元の名士である養父母が唯一の容疑者として起訴されていることなどから、メディアで大きく取り上げられ、裁判の行方も大きな注目を浴びている。
昨日行われた公判では、被害者アスンタ・バステラさん(当時12歳)の元同級生が証言を行なった。
この同級生はアスンタさん失踪当日の午後、サンティアゴ・デ・コンポステーラで父親と共に歩く彼女の姿を目撃したと断言した。
養父は、この日はすでに別居していた妻と養女の3人で自宅で食事をした後は、ずっと独りで家にこもっていたと証言している。
この裁判では84人の証人と60人の専門家が証言する予定。

レアル監督、ラジオ番組掛け持ちで釈明

先週行なわれたサッカースペインリーグのマドリッドダービー、アトレティコ対レアル戦は、引き分けに終わったが、その中で最も批判を浴びたレアル・マドリッドのラファ・ベニテス監督が昨日ラジオのスポーツ番組に出演した。
その中で同監督は、レアルでの采配が防衛重視であるとの批判について反論した。
ベニテス氏は、イタリアのナポリ時代には、攻撃的過ぎると批判を受け、ナポリの年間ゴール数の記録を塗り替えてきたことを強調。
私が守備的であると批判する人は、レアルの今季のシュートとゴール数を他チームと比較して欲しいと訴えた。
また、エースのクリスティアーノ・ロナウドについて、最高のプレーヤーであり、彼とは常に話し合っていると不仲説を否定した。
また、フロレンティーノ・ペレス会長がスタメンについて口出しすることはないとして上層部の圧力も否定した。
尚、ベニテス氏はカデナ・コペとそのライバルであるカデナ・セルの両方に出演してこれらの発言を行なった。


2015年10月5日(月)

早朝の首都、各地で交通混乱

週明けと雨が重なった本日朝のラッシュアワー、首都マドリッドでは各地で渋滞が起きた。
マノテラスジャンクションでは、雨天によるスリップなどで軽度の衝突事故が相次いだ。
また、北部のカスティージャ広場及びカステジャーナ大通り近辺では、車両の故障により一部の車線が通行止めとなった。
これらによって、周辺道路も連鎖的に渋滞したほか、常日頃からラッシュ時には混雑しやすいアメリカ通りやブルゴス街道などでも渋滞が起こり、大混乱となった。

全国で強風注意報

気象局は本日33県に強風による注意報を発令、最大風速は時速90キロに達する見込み。
それによると、アラゴンのウエスカ、テルエル、サラゴサの3県やカンタブリア、アストゥリアス、ラ・マンチャのアルバセテ、クエンカ、グアダラハラ、カスティージャ・イ・レオンのブルゴス、パレンシア、レオン、ソリア、バジャドリ、ブルゴス、さらにナバラ、ルーゴ、リオハなどに発令されている。
またアビラ、サラマンカ、サモラ、カセレスとオレンセには大雨注意報も出ている。

18年前の殺人事件容疑者逮捕、家族が謝意

マドリッド北部のアルヘテで18年前におきた16歳の少女暴行殺人事件の容疑者が、先週木曜フランスで逮捕された。
これを受けて被害者の家族が自宅前でメディアの取材を受けた。
被害者エバ・ブランコさんの父親マヌエルさんは、いつかこの日がやってくると信じていた、娘は戻ってこないという悲しみは消えないが、容疑者逮捕には喜びを感じている、と述べ、また捜査に関わった治安警備隊に感謝の意を表した。
この事件は18年前の4月にアルヘテ近辺の街道沿いでブランコさんの遺体が見つかって以来捜査が続けられ、後1年半ほどで時効となる所だった。
逮捕されたのは現在フランスに在住するモロッコ系スペイン人の男で、事件当時はアルヘテに住んでいたが、その2年後にスペインを出国、フランスで就職し、結婚していた。
逮捕の決め手となったのはDNAで、事件当時よりも進化した検査方法により、人種まで特定できるようになった。
さらに非常に良く似たDNAを持った人物が容疑者の兄弟であったことから、特定された模様。


2015年10月2日(金)

総選挙、12月20日

昨日、テレビ局アンテナ3が行なった番組の中でマリアノ・ラホイ首相は 総選挙の日程を12月20日に決定する旨を告げた。
12月13日か20日かのどちらかになる噂が流れていたが、 13日に行った場合、選挙のあと、新内閣樹立期間がクリスマスシーズに かかるため、20日を選んだとのこと。
この場合、内閣を構成する期限が1月14日までとなり、クリスマス期間に 急いで行なう必要は無くなる。
 また、首相は同インタビューの中で、再選した場合、アルトゥール・マス カタルーニャ州知事にまつわる数々の違法、違憲行為について、これらを 理由に州知事の職務停止処分を強行するつもりは無いが、憲法裁判所が そう言った処分判決を下した場合には勿論、その決定を擁護し順守する つもりであるとコメント。

9月の失業者数、26087名の増加

8月に続いて9月も失業者数は増え続け前月比0.64%プラスの26087名の 増加となった。
これにより失業者総数は4.094.042名となった。
夏のバカンスシーズンが終わったあとの9月は例年、失業者が増加する月では あるが、昨年度同時期が19720名増であったのに対し、今年は26087名と 更に悪い結果となった。
9月の失業者内訳を年齢別に見た場合、96%にあたる24994名が 25歳以下の若者で、また、これを性別で見た場合、22114名が女性と なっており、失業者のほとんどが若者と女性に集中しているのが判る。


2015年10月1日(木)

空港管制塔員スト中止

今週末の土曜日に予定されていたスペインの空港管制塔員等による 12時間ストが中止となった。
ストは2010年に行なわれたストライキが違法であったとして、去る12月に 61名の管制塔員等に対する処罰が発表された事に対し行なわれる予定 であったが、管制塔員組合と勧業省との間で行われていた協議で両者の 同意が得られたため、解除に至った模様。

バレンシア州政府、アフターピルを無料提供

バレンシア州は州が運営するファミリー・プラニフィケーション・センターにおいて アフタービルを無料配布する事を決定。
同薬剤は2009年に公共医療サービスから撤去されていたが、今回、これを 再び導入、しかも無料にて提供される事となる。
これを必要とする場合、18〜22ユーロ程度の費用を支払って薬局で購入することも 出来るが、州運営のセンターへ行けば無料で入手出来るようになる。
12歳以上の女性が対象となるが、12〜16歳については、アフターピルの 使用にあたって、保護者の同意を必要とするかどうかの判断は薬局や センターなど、提供者が判断する事となり、これら未成年者に提供を拒絶する事も可能であるが、 その場合、入手可能な他のセンターの場所を伝える義務が伴うとのこと。


2015年9月29日(火)

副首相、元首相の批判に反論

ソラジャ・サエンス・デ・サンタマリア副首相は本日朝、文化大臣と共に討論会に出席した。
この際、メディアからホセ・マリア・アスナル元首相が先日のカタルーニャ州選挙で民衆党PPが大敗したことについて批判したことについて尋ねられた。
同副首相は、それぞれが経験や立場に応じて意見を述べるのは自由であるとした上で、今回の結果で特筆すべきは、この選挙を州民投票とみなしていた独立派がその点では敗れたことであると述べた。
また、12月の総選挙に向けて一致団結して取り組まなければならないと延べ所属政党を批判するアスナル氏の態度を戒めた。

10%のスペイン人が「孤独」感じる

保険会社などの調査によると、国民の半分がこれまでの人生の中で孤独を感じたことが在ると答え、10%が常に感じていると回答した。
孤独を感じやすい人の特徴は、は独身で職がない女性。
ただし、同調査の責任者によると、単に女性であることで孤独を感じやすいわけではないが、男性に比べると収入や社会的地位などの低さが、孤独感に陥りやすい危険があるとした。
逆に孤独を感じにくい人は既婚者で安定した職業についている場合が多い。
一方で、独り暮らしイコール孤独というわけではなく、自らの意志で独り暮らしをしている人は、余り孤独を感じていないが、誰かと住んでいても孤独を感じている人も多いという。
この調査は1500人あまりを対象に行なわれたデータを元に作成された。

マドリッド地下鉄5番線、6時間不通

本日午前7時ごろ、マドリッド市地下鉄5番線で故障が発生し、エルカルメン駅とシウダ・リネアル間が6時間以上に渡って不通となった。
この間同地下鉄では市バスの38番及び112番を利用するよう勧めたが、中には地下鉄を3回乗り換えて目的地へ向かう乗客もいた。
地下鉄側は現在の所、故障の詳細について発表していないが、利用者によると、プエブロ・ヌエボ駅付近で焦げくさい臭いが充満していたという。


2015年9月28日(月)

カタルーニャ州選挙、独立派が勝利

昨日即日投開票が行われたカタルーニャ州総選挙で同州の独立を提唱する2政党が、過半数を占め勝利した。
しかしながら得票数では50%に達せず、独立推進は困難とみられる。
またアルトゥール・マス州知事が所属する党は単独では過半数に届かず、知事の座について他の独立系政党が、要求してくる可能性も高まった。
これらの状況から、全国紙の多くは今回の選挙について、独立派は 選挙には勝利したが、州民投票には負けた、との見出しをつけた。
それでもマス知事は、今回の勝利を踏まえて、独立推進を続けていくための権利を得たと強気のコメントをしている。
一方、独立派以外の政党ではアルベール・リベラ氏率いるシウダダノスが大躍進、社労党カタルーニャと民衆党(PP)は議席を落としている。

南部で悪天候による注意報発令

気象局は本日、南部アンダルシア州の4県に大雨、強風などによる注意報を発令した。
それによると、アルメリア、グラナダでは山間部を中心に大雨注意報が出ている。
またハエン県のカソルラでも同注意報が出ている。
一方、アルメリア、グラナダの海岸地域、ジブラルタル海峡付近では強風注意報が出ているほか、しけなどの海上注意報も出ている。

個人宅でゴヤの作品盗難

エル・パイス紙の報道によると、マドリッド郊外の住宅地にある個人宅から所蔵していたゴヤの作品2点が盗まれた。
同紙によると、盗難が起きたのは今月1日午後で、犯人はセキュリティ・システムを解除してこれらの作品を盗んだと見られる。
これらの作品の所有者は治安警備隊に通報するとともに、盗難にあった芸術作品の捜索を専門に扱う会社と連絡を取った模様。
2作品のうち1つは油彩で「サン・ホセの夢」と題されたもの。
もう1作品はデッサンで、ともに直径30センチ程度の小さなものであるという。
マドリッド市内から35キロほど離れたビジャヌエバ・デ・ラ・カニャーダの現場は、高級住宅地として知れれるが、付近の住民も隣人が自宅にゴヤ作品を所有していたことに驚きを隠せない様子だった。


2015年9月25日(金)

バレンシア、高気温のため柑橘類の収穫が22.3%減少

柑橘類の生産地として知られるバレンシアだが、今年は例年よりも気温が 高かったため、2015年〜2016年度の収穫は22,3%の減少となる事が 予想されており、これは重量にして300万トンにおよぶと言う。
柑橘類の輸出は2014年にはバレンシア自治州の総輸出量の8%を 占めており、金額にして20億ユーロに達した。

RENFE,空港管制塔員、ストライキ

*スペイン国鉄RENFE ストライキの予定:
  9月25日、10月2日、9日、16日、23日の0時〜2時、13時〜15時、 20時〜22時。

*スペイン国内空港管制塔員によるストライキの予定:
  9月26日、10月3日の6時〜18時。 


2015年9月24日(木)

カディスで1812年憲法ブリッジの開通式

本日、マリアノ・ラホイ首相、スサナ・ディアス アンダルシア州知事などの出席の下、 カディスとプエルト・レアルを結ぶ巨大な橋、1812年憲法橋の開通式が行なわれた。
建設に要した費用は5億1100万ユーロ、工期は当初の予定より4年遅れの8年。
橋全体の長さは5001メートル、内、海の上にかかる距離は3157メートルに達し、 スペイン国内で最長の橋となる。
また、高さは185メートルでスペイン国内では最高の、また世界ではニューヨークの ヴェラザノ・ナローズ・ブリッジに次いで2番目の高さを持つ海上橋となる。

マドリッド市、闘牛学校への補助金を廃止

マヌエラ・カルメナ市長率いるマドリッド市はこれまで数々の名闘牛士を生み出して来た 由緒あるマルシアル・ラランダ闘牛学校への補助金の廃止を決定、2016年度の 市予算からこれまで同目的に充てられていた61000ユーロの予算をカット。
これはマルシアル・ラランダ闘牛学校が受けていた補助金の約半分に相当する。
同校はマドリッド市以外にも、マドリッド州政府から40000ユーロ、企業などから 30000ユーロの補助金を受けている。
マドリッド市は、補助金廃止の理由として、生徒38名の学校に対する補助金としては 他の文化的、またはスポーツ活動へ充てられている補助金と比較して金額が大きすぎる こと、また、行われている活動が動物の権利を侵すものであることを挙げている。


2015年9月23日(水)

ETA幹部3名を逮捕

スペインとフランスの共同捜査が続く中、ETA幹部がスペイン国境付近の フランス領内で会合を開くとの情報を入手。
昨日、Saint Etienne de Baigorry にある民家風宿に集まったところを 逮捕した。
逮捕されたのは4名でその内1名は、フランス国籍の宿のオーナー。
残り3名の内2名はイラチェ・ソルサバル(43歳)、ダビ・プラ(40歳)で 現テロ組織ETAを率いる3名の首脳部の中の2名。
また、残りの1名はかつてETAの国外組織を率いていた幹部、 ラモン・サガルサス(49歳)で、ホルヘ・フェルナンデス・ディアス内務大臣は これら3名の幹部逮捕により、ETAは致命的な打撃を受け、事実上、 機能不能に陥ったとコメント。

スペイン人の45%がリタイヤ後の経済的不安無し

市場調査会社GFK調べによるとスペイン人の45%が老後の生活に ついて経済的な不安は無いと答えている。
同社が19か国において行なった調査によると、この数値を上回った のは中国の48%、米国の46%のみ。
また、老後、経済的に苦しい生活を強いられるであろうと考えている スペイン人は全体の23%。
年齢別に見た場合、老後の心配が無いと答えた人が最も多かったのは 50歳以上で49%に達した。


2015年9月22日(火)

8月の外国人観光客、記録を更新

  産業・エネルギー・観光省の発表によると、先月にスペインを訪れた外国人観光客は920万人で前年同月比1.6%増加、これまでの最高記録を更新した。
訪問者を国籍別でみると、最も増加したのは米国からの旅行者で25%増加した。
逆にロシアは減少し続けており、今回は34.2%減少した。
最も多かったのは例によって英国からの訪問者で、全体の23.3%を占める。
これにフランス、ドイツ、イタリアが続く。
自治州別では、最も増加したのはマドリッドで15%増、これにバレンシアとアンダルシアが続く。
最も減少したのはカタルーニャだったが、こちらは観光客の総数では1位をキープしており、全体の25.4%を占める。

気象局、秋の予報を発表

今週水曜日から暦の上で秋に入るのに伴い、気象局は今秋の予想天気及び気温の概況を発表した。
それによると、今秋の平均気温は15〜16度と予測されており、平年より0.5〜1度高い。
また降雨については北西部で平均60〜70%、それ以外の地域では50〜55%の降水確率となっており、平年より温暖で雨の多い季節となる見込。
一方、猛暑だった今夏の平均気温は24.5度で、この30年ほどの平均気温を1.5度上回った。

マドリッド、ノーマイカーデーでグランビアを一時閉鎖

マドリッド市では欧州ノーマイカーデーにあわせ、本日午前10時から午後2時まで市内の目抜き通りグランビアの一般車両通行を禁止する。
この間、マヌエラ・カルメナ市長自ら自転車に乗り、市内の子供たちと共に中心部を巡るという。
このイベントはEUが提唱する徒歩または自転車による登校をアピールするもので、EU諸国内の子供たち50万人が参加すると見られている。


2015年9月21日(月)

最も評価の高い政党代表は?

エル・パイス紙が行なった世論調査によると、最も評価の高い党代表はシウダダノスのアルベール・リベラ氏だった。
同氏が1位となったのはエル・パイスの調査では初めてで30ポイントを獲得した。
これに続くのは社会労働党(PSOE)のペドロ・サンチェス氏と左派連合(IU)のアルベルト・ガルソン氏であるが、いずれも評価はマイナス点であった。
一方、最も評価が低かったのはマリアノ・ラホイ首相でマイナス41ポイントだったが、前回の調査ではマイナス48ポイントだった。
また一時人気の高かったポデモスのパブロ・イグレシアス氏も最近はマイナス評価が続いており、今回はマイナス28だった。

レアル・マドリッド、難民家族をベルナベウに招待

サッカー1部リーグのレアル・マドリッドは、先日マドリッドに到着したシリア難民のオサマ・アブドゥル・モウセン氏とその2人の息子を本拠地であるサンティアゴ・ベルナベウに招待した。
モウセン一家は、スタジアム内のミュージアムでチーム画獲得した数々のトロフィーを鑑賞したほか、ピッチやロッカールームを訪問した。
さらに息子のサイード君は、大ファンであるクリスティアーノ・ロナウド選手と一緒に写真を撮ったり、試合を観戦したりと大感激の様子だった。
モウセンさんは、戦禍のシリアから逃れ、セルビアとハンガリーの国境付近で息子を抱いて警察から逃げようとした所、女性記者に足払いをされて転倒した場面の映像が世界中を駆け巡った。
その後同氏がシリアのサッカー1部チームの監督であったことを知ったスペインの国立サッカー指導者学校の関係者が、マドリッド州ヘタフェにある同校での職をオファーした。
これを受け入れたモウセンさんは2人の息子とともに数日前にスペインに到着、現在妻や他の子供たちを呼び寄せるための手続きを行なっている。
今回のベルナベウ訪問は「足かけ事件」から10日あまりしかたっておらず、モウセン氏は夢のようだと記者団に語った。

AVEマドリッドーレオン、29日に開通か

勧業省は、スペイン高速鉄道AVEの新路線マドリッドーパレンシアーレオン線の開通を今月29日に予定していると発表した。
開通するとマドリッドーレオン間は2時間となり現在の列車より45分短縮される。
一方マドリッドーパレンシア間は20分短縮されて1時間20分となる。
これでAVEの路線は162.7キロ拡張されることとなる。
同省は、具体的な日にちには触れなかったものの、今後さらにブルゴス、サモラ、カステジョン、ムルシアとグラナダへの路線開通を順次行なっていくとしている。


2015年9月17日(木)

Inditex社、1日あたり27名の新規雇用

50年前にア・コルーニャでアマンシオ・オルテガ氏により創業され 現在、パブロ・イスラ氏によって率いられるInditex社はZara、 Pull&Bear、Stradivarius、Massimo Dutti などのブランドを もって広い販売網を持つが、今年上半期が終わった時点で、 その業績は記録的なものとなった。
同社は過去1年間に1万人の新規雇用を行なっており、これは 1日あたり27人の契約を行なった計算となる。
また、その内、4人に1人はスペイン国内での雇用となっており、 経済危機のあとの就職難が続く中、スペイン経済に大きく貢献している のが判る。

巡礼者殺害事件、37000ユーロの現金とペンダントを発見

サンティアゴ巡礼を行なっていたアメリカ人、デニス・ピッカ・シームさんの 殺害容疑で逮捕された男性、ミゲル・アンヘル(39歳)の所有地から 37000ユーロの現金と、殺されたデニスさんのものと思われる ペンダントが発見された。
容疑者は無収入者であったため、発見された37000ユーロは 複数の巡礼者から盗んだものである可能性が高いとして警察は 捜査を続けている。


2015年9月16日(水)

カステジョン空港、稼働

2011年3月25日に開港式を終えていたカステジョン空港は 運営されることなくすでに4年以上が経過していたが、昨日、ついに 最初のフライトが着陸した。
カステジョン空港に降り立った記念すべき第一便はロンドンを出発した ボーイング737-800で189人の乗客を乗せ、昨日の朝10時25分に 到着。
また同じ機体はその少しあとにカステジョン空港を飛び立つ 最初のフライトとなった。
運行しているのはライアン航空でロンドンーカステジョン間が週に3便、 更に、10月までの期限付きではあるがブリストルーカステジョン間が 週に2便、運行される。

悪天候により33県に各種警報

スペインの北西部を中心に天候が荒れ模様となっており、ポンテベドラ、 ア・コルーニャなどで風速120Mの強風、6Mの高波、140mmの 大雨などが観測されている。
現在、発令されている各種注意報や警報は次のとおり。

強風警報:カンタブリア、ブルゴス、レオン、パレンシア、サラマンカ、ソリア、 バジャドリ、サモーラ、ナバーラ、ア・コルーニャ、ルーゴ、オレンセ、 ポンテベドラ、ラ・リオハ、アストゥリアス。

波浪警報:ア・コルーニャ、ルゴ、アストゥリアス。

強風注意報:アルメリア、ウエスカ、サラゴサ、クエンカ、グアダラハラ、 トレド、アビラ、セゴビア、ヘロナ、レリダ、マドリッド、バダホス、カセレス、 アラバ、ビスカヤ、ギプスコア。

大雨注意報:アビラ、レオン、パレンシア、サラマンカ、サモーラ、 カセレス、ルーゴ、オレンセ、ポンテベドラ、アストゥリアス。

波浪注意報:アルメリア、グラナダ、カンタブリア、ヘロナ、ポンテベドラ、 ビスカヤ、ギプスコア、ムルシア。


2015年9月15日(火)

航空管制官、部分ストを再開

全国の航空管制官が所属する労働組合は、今月26日と来月3日に部分ストライキを行なうと発表した。
それによると、ストの時間帯は午前6時から午後6時まで。
今回は、これまで数回にわたってストを行なってきたにも関わらず、空港運営会社が労組の訴えに対して話し合う姿勢をみせない事への抗議とされる。
尚、これまでのストは2010年に起きた管制官ストの後に受けた一部社員の解雇や減給処分を無効とするよう訴えたものだが、運航にめだった支障はでていない。

8月の空港利用者数、記録的数値

政府の発表によると、先月の全国の空港利用者数は2400万1019人で、昨年同月比4.7%増加した。
また8月の数値としては記録的数値となった。
このうち国内便利用者数は7%、国際便は3.9%それぞれ増加している。
空港別でみると最も利用者が多かったのはマドリッドのアドルフォ・スアレス・バラハス空港で455万487人だった。
これに続くのがバルセロナのプラット空港で539万9719人、以下マラガ、アリカンテ、バレアレスの3空港の順となっている。 一方、国内の移動手段として航空機を利用した人の数は、2ヶ月連続で鉄道やバスの利用者を上回った。

巡礼者殺人容疑者、供述を2転3転か

巡礼中に行方不明となった米国人女性に対する殺人容疑で先週金曜日に逮捕されたミゲル・アンヘル・ムニョス容疑者は、本日よりレオン県アストルガの刑務所に仮収監された。
一部の報道によると、同容疑者は当初犯行を認め、自ら遺体遺棄現場に警官らを誘導したが、その後判事に対する供述で犯行を否認したという。
同容疑者は、自分の所有地内で遺体を発見、嫌疑がかかるのを恐れて遺体を処分したと供述した。
しかしながらあらたな取り調べでは再び犯行を認めているという。
尚、逮捕の決め手は1000ドル以上の現金をユーロに両替したことによるが、当局では金銭目当ての犯行である可能性は薄いと見ている。


2015年9月14日(月)

行方不明の巡礼者と見られる遺体発見、容疑者逮捕

サンティアゴ巡礼中の今年4月5日に行方不明となったアメリカ国籍の女性と見られる遺体が発見され、その直前に容疑者の男が逮捕された。
現場は容疑者が居住していた家屋の付近で、容疑者自らが現場に警官らを誘導した。
この男はマドリッド出身の39歳で、数年前からこの地域に居住していたが、近隣の村人との交流はほとんどなかったと見られる。
関係筋によると、この男は当初から容疑者の一人とみられていたが、被害者の失踪直後に近隣の村の銀行で高額のドルをユーロに変えており、調査の結果、この紙幣の番号が女性が米国出国前に引き出したものと一致した。
当局では動機などの解明を急ぐほか、近辺で起きたやはり巡礼女性への暴行未遂事件への関与も追及する。
尚、容疑者は数日前にアストゥリアスに逃亡し、現地で逮捕された。

フェリペ国王夫妻、米国を公式訪問

フェリペ6世とレティシア王妃は、本日よりアメリカ合衆国を公式訪問する。
滞在は5日間で、ホワイトハウスでバラック・オバマ大統領を訪問、ジョージタウン大学でスペイン人研究者らと会合するなど多忙な日程が控えている。
フェリペ国王は、即位後すでにオバマ大統領と会談しているが、国賓としてホワイトハウスに迎えられるのは今回が初めて。

週末の交通事故死者10人

総合交通局(DGT)によると、先週金曜午後3時から昨日午前零時までに交通事故で亡くなった人は10人、負傷者は11人だった。
このうち2人がバイクを運転し、1人が自転車に乗っていた。
また、事故の殆どが地方の国道などで起きているほか、事故を起こした車両のうち5台が10年以上使用されたものだった。
尚、これで今年に入ってから昨日までの累計数は780人となった。


2015年9月11日(金)

政府、アルトゥール・マス氏によるディアーダの政治的利用を指摘

本日、9月11日はカタルーニャの祝日(ディアーダ)であるが、同時に9月27日に 予定されているカタルーニャ自治州選挙のための選挙運動開始日でもある。
これらの日程が重なるよう、意図的に投票日を決定したアルトゥール・マス州知事は カタルーニャの祝日の祝いに必然的に伴う民族意識、そして独立意識を 利用する形での選挙戦開幕を迎える事に成功。
現在、バルセロナ市内中心部は独立派の人々を中心にした夥しい数の 群衆で埋め尽くされている。
 これに対し、副首相であり政府スポークスマンでもあるソラジャ・サエンス・デ・サンタマリア氏は アルトゥール・マス氏に対し、カタラン人全ての人々にとっての祝日を 政治的意図でもって利用するのではなく、政治的中性を保つよう要請すると 共に、全てのカタラン人のための祝日であったものが、独立派を中心とした 一部の人々だけのための祝日となり、ついには、アルトゥール・マス氏を 中心とした極一部の人々の選挙プロモーションデーに変えてしまったとして、 強く批判。

タクシー業界による大デモ

スペイン全国のタクシードライバーによる大デモが各地で行われたが 特に首都マドリッドのヌエボス・ミニステリオス前、バラハス国際空港などに 多くのタクシーが結集した。
これは勧業省が進めているタクシー以外の同種サービス網改正案に 反対して行われたもの。
タクシー業界によると、VTCと呼ばれる、ハイヤーなど、タクシー以外の 旅客サービスを行なう車両はこれまで、一般的に高級車両に対して 認可されていたものであるが、今後はあらゆるタイプの乗用車が対象と なるため、客層がタクシーと一致するうえに、タクシーについては政府より その料金がコントロールされるのに対し、VTCについては全くの自由競争が 認められているなどの優遇措置を受けているとのこと。
これらの理由から、勧業省が打ち出した地上交通法改正案の撤回を求める 運動が全国に広がっている。


2015年9月10日(木)

行くへ不明の巡礼者捜査、手がかり無し

去る4月5日に単独でサンティアゴ巡礼を行なっていたアジア系アメリカ人の デニス・ピッカ・シームさん(41歳)が行くへ不明となってからすでに5カ月が経つ今、 その消息について何ら手がかりがつかめていない。
デニスさんは3月6日にパンプロナから一人での巡礼を開始したあと、 一カ月弱かけてアストルガまでやって来た。
その間の様子は写真などをまじえ、インターネット上のネットワークに アップされており細かく追う事が出来る。
彼女が最後にキャッシュディスペンサーからユーロを引き出したのは 4月1日でその後、4日にネットを通じて友人と交信が行われている。
また、その日の午後にはアストルガの巡礼宿で巡礼手帳にスタンプを もらっており、その翌日、5日にはアストルガ市内のカフェテリア・ガウディで 朝食をとり、その14キロ先にあるエル・ガンソ村へ向かう予定であった事が 最後のソーシャルメットワーク上に残されたメッセージに見る事が出来るが その後、彼女は消息を絶った。
同捜索について米国よりFBIによる協力のオファーが届いているが 現時点ではスペイン当局単独での約300名を動員し、特にアストルガ周辺 にある100か所の井戸などを中心にした捜査が続けられている。

プラド通りの片車線、日曜日の午前中、車両通行止めに

2003年12月、当時のアルベルト・ルイス・ガジャルドン市長は マドリッドの目抜き通り、グラン・ビアを毎日曜日、車両通行止めにする事を 決定したが、これが長続きする事は無かった。
しかしながら、これによりマドリッドの中心部の交通量を減らすための 一つの試験的政策が行われた事は事実である。
そして昨日、現マドリッド市長のマヌエラ・カルメナ氏はプラド美術館がある プラド通りのシベレス広場からネプトゥーノ広場までの区間(エル・パイス紙)、 シベレス広場からアトーチャ広場までの区間(エル・ムンド紙)の東側の 車線を毎日曜日、午前9時から午後2時までの間、車両通行止めにする事を 発表した。
エル・パイス紙によると通行止めは来週の日曜日から開始されるとのこと。


2015年9月8日(火)

第2四半期の住宅価格、4%増

国家統計局(INE)の調査によると、今年第2四半期の住宅価格は昨年同期比4%増加した。
これは2007年に経済危機が始まって以来最も高い数値だった。
また、今年の第1四半期と比較しても4.2%の増加となった。
これで5四半期連続の増加となる。
このうち新築物件は前年比4.9%、中古物件は同3.8%それぞれ増加している。
これらの数値を自治州別でみると、もっとも増加したのはカンタブリアとバレアレスだった。
逆に増加率が低かったのはエクストレマドゥーラとガリシアだった。

破天荒な企業家、ルイス・マテオス氏死去

カディス出身の著名な企業家ホセ・マリア・ルイス・マテオス氏が、昨日同県のプエルト・デ・サンタマリアの病院で死去した。
84歳だった。
ルイス・マテオ氏はルマサ社を立ち上げ、一時は国内最大の企業グループとなったが、申告漏れや帳簿の改ざんなどが発覚し、実質的に倒産寸前状態である事が明らかになった。
このため、当時の政府は同社の買い上げを行なった。
これに反発したルイス・マテオス氏は当時財務大臣であったミゲル・ボジェール氏にテレビカメラの前で襲い掛かろうとして話題となった。
このときに発した「殴ってやる」という言葉は数多く残されたルイス・マテオス語録のひとつとなった。
一方、2009年には新ルマサ社を設立したがやはり倒産し、多くの個人投資家が損害を受けた。
この際同氏は、これらの借金を返済するまでは死なないと発言していたが、結局数々の訴訟を抱えたままこの世を去った。

8月の乗用車販売24%増加

自動車製造・販売協会の発表によると、先月の乗用車新規登録数は5万5928件で、昨年同月比24%増加した。
これは、8月としては統計開始以来最も高い数値で、これで24ヶ月連続の増加となった。
同協会ではこの理由について、景気の回復により企業の購入が伸びたこと、また政府の自動車購入援助政策が貢献していると見ている。


2015年9月7日(月)

7県で悪天候による注意報

気象局は本日、7県に大雨や嵐による注意報を発令した。
それによると、バレンシアでは1時間に30立方メートルの降雨が予測されている。
また、ムルシアとアンダルシア州のグラナダ及びハエンでも同20立方メートルと予測されている。
それ以外の地域でもにわか雨や局地的豪雨の予報がでている所もあり、同局では注意を呼びかけている。

ア・コルーニャのラリーで史上最悪の事故、7人が死亡

ガリシア州のア・コルーニャで先週土曜日に行なわれていた自動車ラリーで、レースに参加していた車がコントロールを失い、20人ほどの観客に突っ込んだ。
これにより現在のところ7人が死亡、5人の負傷者が入院中という。
死亡者の中には、本日が出産予定日だった妊婦とその夫、小さな子供などが含まれている。
また観客だけでなく事故を起こしたドライバーらも地元の出身で、関係者のショックは大きい。
この事故は国内で行なわれたラリーとしては史上最悪のものとなってしまった。

代表戦の試合中ピケにブーイング

一昨日アストゥリアスのオビエドで行われた2016年のサッカーユーロカップの予選で、スペイン代表はスロバキアに2対0で勝利した。
地元ファンを味方に快勝したスペイン代表だったが、FCバルサ所属のジェラール・ピケ選手に対しては彼がボールにタッチするたびにブーイングが起きた。
レオンで行なわれた試合に続き2度目となるが、この時は現地に到着してバスに乗り込んだり、ホテル入りする際にもブーイングが起きていた。
同選手は、カタルーニャ独立を擁護したり、アンチレアル・マドリッド的な発言をするなどその行動は常に話題となっている。
また、一昨日の試合の場合は前日の夜盛り場に出かけていたことが報道されたため、「酔っ払い」などと罵声を浴びせるものもいた。
チームメイトやビセンテ・デル・ボスケ代表監督は、これらの行為に遺憾の意を示している。


2015年9月3日(木)

複数の都市が戦争難民受け入れの意思通達

戦争を逃れ、ヨーロッパへ続々と難民の波が押し寄せる中、バルセロナの アダ・コラウ市長が難民を受け入れてくれる一般家庭を登録し、全国規模での 難民受け入れファミリーネットワークを作る事を提案したところ、マドリッドの マヌエラ・カルメナ市長がこれに賛同、更にはサラゴサ、パンプロナ、 バレンシア、マラガ、ア・コルーニャなどの都市が賛同の意思を表明。
ただし、どれだけの数の難民を受け入れるのか、また、これを実現、維持 するための経費を補うための予算が出るのかなどについて、中央政府が 明確な情報と方針を示すべきであるとし、政府に早急なる対応を要請。

夏の終わり、黒い月曜日

経済危機が終わり、雇用が安定しつつあると言う政府の発表とは裏腹に 夏のバカンスシーズンが終わる8月の末日、月曜日は「暗黒の月曜日」と して記録される事となった。
夏のバカンスシーズンだけの期間限定雇用契約で働いていた人々が 一斉に解雇され、去る8月31日、月曜日に解雇された人の数は 333.107名にのぼった。
これはこれまでに例を見ない最悪の数値と言える。
2007年に経済危機が始まって以来、8月末日の解雇数が多かった年を ふり返ると、2008年が74.462名、そして2009年が62.268名と なっており、どちらを取っても今年の333.107名には程遠い数字となっている。


2015年9月2日(水)

スペイン、難民受け入れ数を拡大

自称イスラム国による弾圧から逃れ、ヨーロッパへ夥しい数の難民が押し寄せている中、 昨日行われたマリアノ・ラホイ、アンゲラ・メルケル等両首相による共同記者会見で、 ラホイ首相はこれまで打ち出していた1300名と言う難民受け入れ数の 上限を2739名まで引き上げる旨を明らかにした。
また、同時にこの上限については、これが最終的な数字では無く、今後、 欧州諸国間で行われる会議の成行きによって変化する可能性がある事を 示唆した。
メルケル首相は、年内にドイツが対応を迫られるであろう難民の数が 80万人にのぼると見られる中、スペインが承諾した僅か3000人足らずの 上限について苦情めいた発言を行なう事を避け、また、ヨーロッパ諸国間で 責任の擦り付け合いが行われる事を避けるべきであると強調したうえで、 これまで、ヨーロッパへ流れて来る難民をEU諸国間で平等に分けて 受け入れると言う提案に反対の姿勢を見せていたスペインが提案を 受け入れる姿勢を見せたことに満足した模様。

サンティアゴ巡礼者、最も多いのはマドリッド住民

これまでにサンティアゴ巡礼を行なった人の記録を見ると、最も多いのが マドリッドからの巡礼者で全体の10%を占めている事が判った。
そしてこれにアンダルシア(8%)、カタルーニャ(6.7%)、バレンシア(5.7%)、 ガリシアとレオン(4%)が続く。
2010年のサンティアゴ聖年にもマドリッドは全体の12%を占め、 ガリシアと並んでトップに立ったが、マドリッド人の巡礼者の中で マドリッドから徒歩巡礼を開始し、「マドリッドの路」を歩いたと言う人は 全体の僅か0.26%しかいない。
マドリッドの路は、マドリッド市の中心部にあるサンティアゴ教会を スタート地点とし、グアダラマ山脈を越え、セゴビア県を通って北上し、 サアグンで「フランスの路」と合流するもので、まだまだこのルートを 辿った巡礼者は少ない。


2015年9月1日(火)

マドリッド市、カフェ・コメルシアルの改装を禁止

去る7月27日に突如として127年の歴史に幕を閉じた老舗喫茶店カフェ・コメルシアルについて、マドリッド市はその内装や外観の変更を禁止すると発表した。
それによると、同市の調査ではこのカフェテリアは歴史的に非常に価値があり、外壁の他、内部の階段、カウンター、ランプ、装飾品など、ほぼ全てがその対象となる。
このため、カフェの跡地には飲食店以外に、オフィス、店舗、住宅などとしての利用がが許可されるものの、外観や内装に影響を及ぼすリフォームは一切認められないという。
このカフェは、著名な文人が多く集まったことや、ノーベル賞作家カミロ・ホセ・セラの著作「蜂の巣」の舞台としても知られる。

アランフェス、被災地宣言を検討

先週日曜日にマドリッドを襲った局地的豪雨で、最も被害が大きかったアランフェス市は、状況によっては被災地としての認定を申請すると発表した。
この豪雨は午後6時ごろに起き、同市では街路樹及び枝の倒壊、歴史的建築物の破損やプールの屋根が吹き飛ぶなど様々な被害が起きた。
マドリッド自治州によると、同州の緊急電話番号へのアクセスもその3分の1がアランフェスに関するものであったという。
同市市長は、最終的な被害状況を把握するにはまだ時間がかかるが、現在の最優先課題は、倒壊しなかった樹木や屋根などを補強するなどの安全対策であるとコメントした。

レアル・マドリッド、デヘア獲得失敗

報道によると、サッカースペインリーグ1部のレアル・マドリッドは、英プレミア・リーグのマンチェスター・ユナイテッド所属のスペイン人GKダビッド・デヘア選手の獲得に失敗した模様。
レアルは夏の移籍シーズン期限である昨日夜まで交渉を続け、合意に達したが、期限の午前零時までに登録の書類がサッカー協会に届かなかったため、無効となった。
これによりデヘア選手はマンチェスターに、また逆にレアルから同クラブへ移籍予定だったケイロル・ナバス選手はレアルに残留することとなった。


2015年8月31日(月)

6月の住宅売買契約、26.3%増

国家統計局(INE)によると、6月の住宅売買契約数は2万1445件で、昨年同月比26.3%増加した。
これで13ヶ月連続の上昇となった。
また売買の平均額は10万3626ユーロで、こちらも4.2%増加となった。
さらにこの数値を今年5月と比較しても8.7%増加しており、INEでは住宅売買でも回復の傾向にあると見ている。

12県で悪天候による注意報

昨日午後マドリッドなど一部の地域で局地的豪雨が起きたが、気象局では本日も引き続き12県に悪天候による注意報を発令している。
それによると、注意報がでているのはマドリッドのほかブルゴス、ソリア、セゴビア、ウエスカ、サラゴサ、カンタブリア、ナバラ、パイスバスコ、リオハなど。
同局ではこれらの県では強風、大雨による浸水、河川の氾濫や街路樹の倒壊などに十分気をつけるよう呼びかけている。

夏休み最後の週末、交通事故による死者は12人

バカンスシーズンの道路交通警戒期間も最終段階を迎えた先週金曜午後3時から昨日午後8時までに交通事故で亡くなった人の数は12人だった。
このうち少なくとも3人がバイクを運転していた。
また、他に9人の負傷者が出ている。
昨日の午後はマドリッドなどで集中豪雨が発生し、Uターンラッシュは通常以上に混乱した。
総合交通局(DGT)では本日午前0時まで特別警戒体制を続ける。


2015年8月28日(金)

8月の消費者物価指数、マイナスに

本日行われた国家統計局の仮発表によると今年8月の物価指数は前月比-3ポイント、 前年度同月比にして-0.5ポイントのマイナス0.4%となり、3カ月ぶりの後退を見せた。
主な原因としては燃料費、電気代の下落が挙げられる。
物価指数は今年6月に0.1%と、僅かではあるがプラスとなり、翌7月も同様の プラス値を示していたが8月になって上昇傾向にブレーキがかかった。
しかしながら、8月の物価指数、マイナス0.4%は、今年1月時点のマイナス1.3% に比べればこの8か月間に0.9ポイントのプラスとなっているのが判る。
本日公表されたこれらの数字は仮のもので、公式発表は9月11日の予定。

バカンスシーズン終了に合わせ交通局取り締まり強化

8月も終わりに近づいた今、本日よりバカンスを終えた人々による 帰宅ラッシュが始まる。
総合交通局ではこの週末に約590万台の車の移動があるとしており、 本日15時から月曜日の夜中12時までの3日半の間、特別取り締まり体制が 布かれる模様。
特に混雑が予想されるのは海岸部から大都市へ通じる国道、そして ヨーロッパの他の国々へ帰る人々が利用する国境越えの道とのこと。


2015年8月27日(木)

マドリッドでジーハディスタを逮捕

去る火曜日にマドリッドのサン・マルティン・デ・ラ・ベガで逮捕された アブデラディム・アクリアアに対し、国家裁判所のフアン・パブロ・ゴンサレス裁判官は本日、 テロ組織に加わっていたとして刑務所への収監を命じた。
裁判官はスサナ・ランデラス検察官からの「逃亡の可能性が高く、証拠隠滅や 再犯の可能性が極めて高い」との報告を重視。
判決によると、アブデラディムはモロッコ内各地に広がっている自称イスラム国の シリアーイラク部隊に組する組織に参加しており、シリア、イラク方面へ送るための 戦士のリクルート活動に当たっていたとのこと。
アブデラディムは、これまでに何度もモロッコへ渡っており、最後に同国を訪れたのは 6月。

空港チェックイン代行業社組合、9月にストライキを予定

スペイン国内の空港で旅客や預け荷物などのチェックイン業務を代行している Menzies Aviation Iberica社の労働組合が、大手労働組合CCOO、 UGT, などを 通じて9月にストを行なう事を発表した。
同社サービスを多く利用している航空会社、イーズィージェット、ブエリングなどの サービスに大きな影響が予想される。
ストはマドリッド、バルセロナ、アリカンテ、マラガ、パルマ・デ・マジョルカなどの 空港で行われるが、マドリッドのアドルフォ・スアレス・マドリッド・バラハス空港に ついては9月4日、11日、18日、25日の4日にわたり、4時半〜7時半、 19時半〜21時半に行なうと通達。


2015年8月25日(火)

軽飛行機操縦中の夫が急死、妻が着陸試みる

報道によると、飛行場を飛び立った軽飛行機のパイロットが急死、同乗していた操縦経験のない妻が緊急着陸を試みるという事件が起きた。
この軽飛行機はカディスの飛行場を飛び立ち、セビージャに向かう予定だった。
しかしながら高度を上げてまもなく操縦士のホセさんが急死、同乗していた妻のキカさんは、直ちに携帯で他の飛行機を操縦している仲間や管制塔に連絡した。 キカさんは熟練パイロットであったホセさんと共に飛行経験は多くあり、操縦についての知識もある程度得ていたが、実際に操縦した経験はなかったという。
パニックに陥っているキカさんを管制官がなだめすかしながら、緊急着陸の指導を行なった。
最終的にこの飛行機は墜落したが、キカさんは一命をとりとめ、現在入院中。
誘導を試みた管制官は、まるで映画のような出来事だ、と語っている。

歌手のイサベル・パントハ、刑務所に帰還

マネーロンダリングなどの罪で服役中の歌手イサベル・パントハは、 糖尿病が悪化したため20日間ほどセビージャ市内の病院に入院していたが、昨日退院許可がおりたため、再びマラガの女性専用刑務所に収監された。
パントハはマルベージャの政財界を巻き込んだ一連の汚職事件「マラジャ事件」に関与した罪で2年の禁固刑を言い渡されている。
以前からゴシップ詩をにぎわす存在であったが、収監後もそれは変わらず、最近では刑務所、で特別扱いを受けているというほかの受刑者からのクレームが話題となった。

リーガ第1節、暫定首位はエイバル

先週末に開幕した今季のサッカースペインリーグ、昨日夜に最後の試合を終えて、マスコミ各社が論評を報道した。
各社が第1節の特徴としているのはゴールの不作で、10試合中4試合がスコアレスドローだった。
その他の試合も殆どが1−0などの僅差で、唯一3点を挙げて勝利したエイバルが暫定首位となった。
前季無冠に終わったレアル・マドリッドは1部昇格したばかりのスポルティング・デ・ヒホンと引き分け、ラファ・ベニテス新監督は初戦を勝利で飾ることは出来なかった。
一方前シーズン3冠のFCバルサや3位のアトレティコ・デ・マドリッドも勝利はしたもののそれぞれ1点づつしか入れられなかった。


2015年8月24日(月)

8県で警報・注意報

気象局は本日、8県に強風や高波による注意報及び警報を発令した。
。 それによると、カンタブリア、ビスカヤとギプスコアでは高波による警報が出ている。
また、ガリシアのア・コルーニャとルーゴでは同注意報が発令された。
さらにカスティージャ・イ・レオンのレオンとパレンシアでは強風による注意報が出されており、注意を呼びかけている。

ラ・ラティーナ劇場、名称変更の予定なし

マドリッド中心部にあるラ・ラティーナ劇場の関係者は、同劇場の名称を、先週死去した女優リナ・モルガンさんの名前に変更する予定は現在の所ないと発表した。
モルガンさんはラ・ラティーナで活躍したほか、1983年から2010年に売却するまで同劇場のオーナーでもあった。
このため、モルガンさんの生前から名称変更を望む声があがっており、現在までに950の署名が集まっている。
また、先週の葬儀に出席したマヌエラ・カルメナ市長が、記者団の質問に対し、変更の可能性もある、といったコメントをしたためこのテーマが再浮上していた。

イタリア人選手、ブエルタで違反のため失格

フランスのツールやイタリアのジロと並ぶ自転車のロードレース、ブエルタ・ア・エスパーニャで、イタリア出身のヴィンセンツォ・ニバリ選手が失格処分を受けた。
同選手は昨日のステージで大規模な洛車に巻き込まれて転倒し、タイムを大幅にロスした。
このため同選手は、所属チームの車につかまりながら走行し、タイムを回復していた。
この様子を上空からのカメラが捉え、映像が流されたため、主催者より失格という厳しい処分が言い渡された。
同選手は、自らの行為を後悔し謝罪したが、一方で、レースではよく行なわれる行為であり、失格は厳しすぎると訴えた。
ニバリは2010年に同大会で総合優勝を果たしている。


2015年8月21日(金)

カタルーニャから撤退した企業、1000社に

昨日、ラジオ局オンダ・セロが行ったインタビューの中でカタルーニャ企業連会長の ジョセップ・ボウ氏は次のように語った。
「現カタルーニャ州知事、アルトゥール・マス氏がカタルーニャ独立運動を進め 始めてから、カタルーニャから立ち去った企業はすでに1000社にものぼっており、 同州知事がカタルーニャに及ぼした弊害は大きい。
我々企業連はカタルーニャの独立など考えたくも無く、それは愚行に過ぎない。
9月27日の選挙には、これまで投票に行く習慣の無かった人々も憲法を尊重する 政党に投票しに行くべきである。」
また、ジョセップ・ボウ氏によれば、カタルーニャ独立運動が表面化して以来、 外国資本によるカタルーニャへの投資が16%近く落ちているとのこと。
そして、市場はスペインからカタルーニャを引きちぎると言う狂気じみた計画に 恐怖を抱いており投資家等は距離を置き始めていると指摘している。

社会保障、7月の外国人登録者数、7104名減少

外国人による社会保障制度登録者数は5か月間連続で増加していたが、 7月は前月比0.43%にあたる7104名のマイナスとなり、合計1.660.994名と なった。
しかしながら前年度の同時期と比べると外国人登録者数は60.230名と3.7% の増加となっており2008年以降、最大の増加率を示した。
7月末時点、外国人登録者数の内、685.599名がEU諸国出身者で、 975.395名がその他の国からの移民だった。
EU諸国以外の国別では、最も多かったのがモロッコ人の192.812名で、 これに中国人の93.853名、エクアドル人の73.436名、ボリビア人の58.396名が 続いた。
また、EU諸国からの移民については最も多かったのが292.160名のルーマニア人で、 これにイタリア人の77.949名、英国人の55.819名、ブルガリア人の53.382名、 ポルトガル人の41.565名、フランス人の39.400名、ドイツ人の39.398名が 続いた。


2015年8月20日(木)

イエロ島、風力のみで1万人の電力供給に成功

カナリアス諸島の最西端にある小さな島、イエロ島は人口約1万人の島で、 ここの島民全てが必要とする電力を風力発電のみで充足するためのプロジェクトが 進められていた中、去る8月9日の12時から、独自の発電システムの試運転が 行なわれた。
試運転は4時間に渡って行われたが、その間、同システムのみによって 島全体の電力を充当するのに成功。
この発電システムは、自然の風力だけを利用したものだが、風が弱い時に それを補充するための予備発電システムとして水力発電能力を同時に 兼ね備えている。
充分な風がある時には風力発電だけで必要電力の100%以上の発電が可能で あるため、余剰電力は自動的に高台に作られた貯水池へ水を送り込むための ポンプの動力源として充てられる。
そして風が少なく、充分な発電が出来ない時には、貯水池に蓄えられた水を 下方へ流す事によって得られる水力発電に切り替わるシステムとなっている。
これにより、イエロ島は地球の自然環境を損なうことなく完全な電力自給自足体制 を整える事にほぼ成功したと言える。
現状での風力による平均発電能力は、島民が必要とする電力量の80%程度と なっているが、平均よりも風が強い日、強い週、強い月が必ずあると予想される ことから、余剰電力が生じ、水力発電との二人三脚による必要電力の100%生産 が可能であるとのこと。
世界初のこの試みを見に、日本や台湾、フェロー諸島などからも視察団が イエロ島を来訪している。

バレンシア、チャンピオンズリーグ出場に向け、大きく前進

バレンシアのサッカーチーム、バレンシアFCは昨夜行われた チャンピオンズリーグ出場権をかけたモナコとの試合で3−1の勝利をおさめた。
昨夜の試合はバレンシアのホームスタジアムで行われたが、来週火曜日に 行なわれるモナコでのアウェイ戦で最終的な勝敗が決まる。
今回、バレンシアが出場権を獲得すれば、ヨーロッパチャンピオンズリーグに スペインからFCバルセロナ、レアル・マドリッド、アトレティコ・デ・マドリッド、 セビージャFC、バレンシアFCと、5つのチームが出場する事となり、 同一国からの5チーム出場と言うのは、チャンピオンズリーグ始まって以来、初の 快挙となる。

スペイン、世界最大のワイン輸出国

世界最大のワイン用ブドウ耕作地面積を持つスペインは、同時に世界最大の ワイン輸出量を誇る国でもある。
2013−2014年の収穫量はこれまでの統計の中でも過去最大となり、 その前年度の生産量が3420万ヘクトリットルであったのに対し、それよりも 53.7%多い5200万ヘクトリットルに達した。
しかしながら、生産量や輸出量が増え、世界最大のワイン大国であると同時に、 その売値は最低記録を更新しつつある。
輸出されたワイン全体の47%が瓶詰されていないバルクワインで、 昨年に輸出された26億5590万リットルの内、12億4580万リットルを占め、 その平均価格は1リットルあたり40センティモにとどまった。
スペインが輸出するワインを最も大量に購入しているのがフランスで そのほとんどがバルクワインとなっており、平均価格は1リットルあたり0.47ユーロ。
また、最も多額の購入を行なっているのがドイツで3億6200万リットルを 3億6930万ユーロで購入。
一方でより高額のワインを購入しているのが米国とスイスでそれぞれ、 1リットルあたり平均3.44ユーロ、3.77ユーロとなった。


2015年8月19日(水)

マドリッド地下鉄10番線、運行再開

マドリッドの地下鉄10番線は工事のため夏の間その一部、 バタン駅ートゥリブナル駅間の運行を停止していたが、工事が予定よりも 少し早く終了した事により、今週の金曜日より全区間の運行が再開されるとの事。
また同様に工事が続いている6番線のプエルタ・デル・アンヘル駅ーオポルト駅間、 メトロ・スールのレイ・フアン・カルロス駅ーロランカ駅間についてはその作業の 終了と運行再開は9月の半ばの予定となっている。

カラトラバ、ラゴラが崩れ落ちる可能性を指摘

バレンシアの美術・科学都市のシンボル的存在である建築物、ラゴラの 損傷が激しく、このままでは屋根が崩れ落ちる可能性があるとして、 これの建築を担当したサンティアゴ・カラトラバ氏の建築事務所より バレンシア自治州政府に対し、その危険性を記した書類が届けられた。
ラゴラは元バレンシア州知事、フランシスコ・カンプス氏が サンティアゴ・カラトラバ氏にその建築を依頼したもので、バレンシアにある 近代建築のシンボルとも言えるものであるが、2009年よりその工事が 滞っており、完全な状態には至っていないとのこと。


2015年8月18日(火)

6月の住宅売買件数、19.4%増

公証人委員会の調査によると、6月の住宅売買数は3万7641件で、昨年同月比19.4%増加した。
一方、平均売買額は1平米あたり1260ユーロで、0.3%下がっている。
これで売買数は、4ヶ月連続の増加となる。
同委員会では、この理由について、主に中古住宅の売買が増加したことによるとみている。

フランシスコ・リベラ、セビージャの病院に移動

先週月曜日にウエスカで闘牛中に重傷を負ったフランシスコ・リベラ闘牛士が、先週末セビージャの病院に移送された。
リベラは牛の角に刺さされ、闘牛場で治療を受けた後、サラゴサ市内の病院で手術及び治療を受けていた。
命に別状はないものの、かなり重篤な状態で、起き上がったり座ったりすることも困難であるという。
しかしながら今月20日に生まれる予定の娘カルメンの誕生に立ち会いたいという本人のたっての希望により、移送が決まった。
車椅子に乗り、専門医同伴で飛行機で移動したリベラは、体中が非常に痛い、娘のためでなければこんなことはできなかった、と報道陣に述べた。

ビルバオ、スーペルコパ優勝で31年ぶりにタイトル獲得

サッカースペインリーグで、昨季のリーグ優勝チームと国王杯優勝チームの間で行なわれるスーペルコパで、アトレティック・デ・ビルバオが FCバルセロナを下し、31年ぶりのタイトルを獲得した。
本拠地サン・マメスで行なわれたファーストレグでビルバオは4−0で大勝 しており、タイトルをほぼ手中に収めていた。
昨日のセカンド・レグでバルサは巻き返しを図ったが、1−1の同点に終わり、ビルバオの優勝が決定した。
尚、昨季はバルサがリーグ、国王杯共に優勝したため、国王杯で準優勝したビルバオと再度対戦となった。


2015年8月17日(月)

各地の牛追い祭りで4人が死亡

各自治体の夏祭りがピークを迎えた今週末、その多くでメイン・イベント である牛追いで死者が多発した。
金曜日には、バレンシア近郊の村で牛追いに参加していた32歳の男性が、牛の角に刺され命を落とした。
また、ムルシア県のブランカでも木曜日の牛追いで重傷を負った55歳の男性が、翌日に死亡した。
一方、土曜日にはバジャドリ県ペニャフィエルで、地元の市会議員でもある36歳の男性が、日曜日にはナバラ県のレリンで18歳の若者が死亡した。
7〜8月の牛追いの最中における死亡者はこれで7名となった。
この中には携帯電話での撮影に夢中で、牛が近寄ってきたことに気づかなかった被害者もおり、今後夏祭りを開催する自治体では警戒を強めている。

バドミントン表彰式で、非公式国歌演奏

インドネシアのジャカルタで開催されていたバドミントン世界選手権で、スペイン出身のカロリーナ・マリン選手が、アジア人以外では初めてとなる2大会連続優勝の快挙を遂げた。
しかしながら、表彰式では、間違って非公式のスペイン国歌が流されるという珍事が起きた。
現在のスペイン国歌には歌詞がないが、フランコ独裁政権時代には歌詞付きの国歌が使用され、今回もこちらが流されてしまった。
これまでにも外国の選手権などでスペイン人選手が優勝した際に間違いが起きたことは数回あり、テニスのデビス杯では、共和制時代の国歌が生演奏されてしまったこともあった。

フラメンコ・フェスティバル、9歳のカンタオーラが受賞

毎年ムルシアで開かれるフラメンコ・フェスティバルの年少者部門で、セビージャ出身のレジェス・カラスコさんが、弱冠9歳で最年少受賞を果たした。
カラスコさんは、その歌唱力だけでなく、9歳とは思えない堂々とした舞台での振舞いで、最初から会場のラメンコファンを魅了した。
フラメンコ一家に生まれ、フラメンコを習うのではなく、文字通り生きてきたカラスコさんの今後にフラメンコ界は大きな期待を寄せている。


2015年8月14日(金)

ソフィア王妃近代芸術センター、今年の入場者数200万人を突破

マドリッドにあるソフィア王妃近代芸術センターは8月12日現在で 今年の入場者数は2,016,081名に達し、昨年同時期比較、15%の 増加となった。
同美術館ではダリ特別展が行われた2013年に入場者数が約320万に 達し、それまでの最高記録となったが、翌2014年には2,673,745名と、 19%のマイナスに終わった。
今年はこれまでの状況から、また2013年のレベルに達する可能性が 高いと見られる。

サン・セバスティアンに闘牛復活

昨日、2015年8月13日はサン・セバスティアン市にとって記念すべき 日となった。
同市では2年前に少数派政党の連立政権により闘牛禁止が決定され、 それ以来、闘牛が開催される事が無かったが、5月24日に行われた 地方選で政権が交代し、闘牛禁止条例が解かれる事となった。
これによりサン・セバスティアン市ではこの夏祭、2年ぶりに闘牛が 復活した。
これに合わせ、前国王のドン・フアン・カルロスがエレナ王女とその子供達 と一緒に出席し、バスクにおける闘牛文化復活を支援したが、王室の出席は 闘牛場周囲に集まり反闘牛を叫んでいたグループを刺激する事となり、 闘牛反対を叫ぶグループと、王室反対、バスク独立を叫ぶグループとが 入り混じる形となっての反対運動に発展し、その数は200名に達した模様。

マドリッド、レティロ区でレジオネラ感染者3名

マドリッド市の昨日発表によると、同市内レティロ区にて3名の レジオネラ感染者が確認されている。
感染したのは69〜88歳の男性1名、女性2名で、男性はすでに 退院したが、女性2名は今も入院中。
3名の感染源は同一である可能性が高いとして彼等の住居の 周囲、半径500M以内にある建物が持つ冷却塔など、バクテリアの 繁殖の可能性が高い全ての設備について調査が行われている。


2015年8月13日(木)

RENFE、9月前半にストライキ

スペイン国鉄RENFEの運転手組合は、9月の4日、11日、14日、15日の 4日間にわたって24時間ストを行なう事を発表した。
同ストは、旅客鉄道、貨物鉄道の両方に対し行われる模様。

7月の物価指数0.1%上昇

国家統計局発表によると今年7月の消費者物価指数は昨年同月と比較して 0.1%の上昇となり前月、6月と同じ上昇率を示した。
僅かながらも上昇した主な原因は不動産、娯楽、電話料金などの値上がりと 見られる。
また、7月の前月比較では、6月から7月にかけて0.9%のマイナスとなっているが、 これは7月に入ると夏のバーゲンが始まるためで、毎年見られる現象と言える。


2015年8月11日(火)

公共交通機関利用者、2.6%増加

国家統計局(INE)の調査によると、6月に公共交通機関を利用した人は昨年同月比2.6%増加した。
このうち、市内の交通機関の利用者は全ての都市で増加した。
また、地下鉄を有する都市でのこの交通機関の利用も3.5%、バスは3.7%それぞれ増加した。
バスの利用が最も増加したのはムルシアで6.9%、これにカタルーニャとパイス・バスコが続く。
一方、都市間などを結ぶ交通機関については、バスが0.4%、鉄道は2.9%増加した。
また、飛行機の利用も3.9%増となっている。

闘牛士フラン・リベラ、重傷

闘牛士のフラン・リベラは昨日、アラゴン州のウエスカで行われた闘牛で、牛の角に刺され重傷を負った。
リベラは上行結腸や腹大動脈の一部に損傷を受けており、2時間半にわたる手術の後、集中治療室で治療を受けている。
手術を行なった医師は、重篤な状態ではあるが、命には別状ないとしている。
リベラの父親は故フランシスコ・リベラ「パキーリ」で、闘牛中に角に突かれ、命を落としている。

ネイマール、おたふく風邪で休養

サッカースペイン・リーグFCバルセロナは、同クラブ所属でブラジル代表でもあるネイマール選手が、おたふく風邪のため15日間休養すると発表した。
これにより同選手は、セビージャと対戦する欧州スーパーカップ及びビルバオと戦うスペインスーパーカップの両試合欠場となる。
尚同クラブの発表によると、ネイマールは予防接種を受けていたにもかかわらずおたふく風邪を発症してしまったという。


2015年8月10日()

DGT、飲酒運転取締り強化を本日より開始

総合交通局DGTは、本日より薬物や飲酒運転の取り締まり強化を開始する。
全国の国道などを中心に通常よりも治安警備隊員を増加して取り締まりにあたる。
同局にyると、この10年で検挙率は5%から1.6%に下がっており、ドライバーの飲酒運転の危険性への意識が高まっていると見ている。
この取り締まり強化は16日まで続けられる。

猛暑でアイスクリームの売り上げ減少?

7月から8月前半にかけて記録的な猛暑となり、アイスクリームの売り上げ増加と思われがちだが、自家製アイス製造業組合によると、むしろ下がったという。
その理由について同組合の代表は、通常市民が散歩に出る時間帯の気温が高すぎて、皆屋外に出ることを避けたためとしている。
また、気温が高すぎると、カフェテリアやアイス専門店のテラスを利用する人も減少するという。
さらに、アイスの販売増加に最も適した気温は30〜31度で、これは散歩に適した温度でもある。
尚、アイスの売れ筋はスペイン人にとってはおなじみのチョコレート味、トゥロン味などだが、最近はこれにジャムやシロップなどを加えたものも人気があるという。

RTVE、来季のリーガ試合を生中継

スペイン国営放送RTVEは、来季のサッカースペインリーグの試合を生中継すると発表した。
それによると、放送されるのはリーグ及び国王杯の試合、各節1試合づつ。
同局ではこれにより、全ての国民が、これまで以上にリーガの試合に親しむことができるとしている。


2015年8月7日(金)

マドリッド、記録的猛暑

今年7月のマドリッドは、6日にアランフエスで42度に達し、31日にはナバセラーダでの 最低気温が9.5度に止まるなど、気象局による統計が取られ始めて以来の 猛暑となった。
各地に設置されている温度計は例年の平均気温より3.6〜4.2度高い数値を 記録したとのこと。

バカンスシーズン中の外国人ツーリストによる消費額75億ユーロ

夏のバカンスシーズン中に数百万人にのぼる外国人ツーリストがスペインを 訪れるが、彼らがクレジットカードを通じてスペイン国内に落として行く金額は およそ75億ユーロに達する見通し。
今年は昨年に比べ、夏場の外国人観光客による消費額は15%程度の増加が 見込まれており、外国で発行されたクレジットカードによる支払が6700万件程度と、 スペイン国内で行なわれる全クレジットカード決済の3分の1を占めると予測される。
その数が多い事から、スペイン経済へ最も貢献してくれるのはヨーロッパ人で、 クレジットカードによる1度の支払につき、112ユーロ平均の消費を行なうが、 一人当たりの平均を見た場合、最も多額のお金を落としていくのが中国人で、 1回の決済につき、平均2000ユーロに達するとの事。
そしてこれに米国人、ロシア人が続く。


2015年8月6日(木)

エル・プラッツ空港、スーツケースが山積み

バルセロナのエル・プラッツ空港ではバカンスシーズンの真っ只中、 持ち主のもとへ届けられなかった荷物が山積みとなっている。
原因は同空港において多数の離着陸を行なっている航空会社ブエリング で、昨日の時点で荷物の数は2000個以上に達していた。
同社から空港内での荷物オペレーションを委託されているグラウンドフォース社の労働組合は、その原因として明らかな人出不足を挙げているが、 ブエリング社は、幾つかのトラブルによる連鎖反応であると主張。
同社は、去る7月31日にローマの空港で起きた火災に始まり、 その後の同空港における停電、更には悪天候によるバレアレス諸島各空港 での問題などが重なった結果、多数のフライトキャンセルや遅延が生じた ため、運行時間の正確さを取り戻す目的でバルセロナからの出発便に ついて、荷物を積み込まずに離陸する許可を出した事による結果である としている。

マドリッドの地下鉄10番線、週末より一部閉鎖

8月9日から8月22日までマドリッドの地下鉄10番線のトゥリブナル駅から バタン駅までの区間が、運行停止となる。
これにより影響を受ける駅はトゥリブナル、プラサ・デ・エスパーニャ、 プリンシペ・ピオ、ラゴ、バタンの各駅となるが、その間の移動については 無料バスサービスが提供される。
この運行停止は約5キロに及ぶトンネルの改修工事によるものだが、 6番線、12番線の工事と合わせて行われる予定。
6番線についてはすでに7月4日よりプエルタ・デル・アンヘル駅から オポルト駅までの区間の運行が中断されており工事期間は10週間の 予定。
また、12番線はウニベルシダ・レイ・フアン・カルロス駅とロルカス駅の 区間が6月20日より運行停止となっており工期は3カ月の予定。


2015年8月4日(火)

7月の失業者数、7万4028人減少

雇用・社会保険省の発表によると、先月の失業者数は7万4028人減少、これで総数は404万6276人となった。
これで6ヶ月連続の減少となり、また2010年9月以来最も高い減少率となった。
また、7月としては1998年以来最も高い数値で、昨年同月比でもほぼ倍の減少率となっている。
これらの数値を業種別で見ると、全ての分野で下がっているが、最も減少したのはサービス業で、これに工業、建設業が続く。
男女別では、どちらも減少しているが、男性の方が女性より高い減少率となっている。
自治州別では、エクストレマドゥーラで増加した以外は全ての州で下がっているが、特にアンダルシア、ガリシアとカタルーニャで下がっている。
尚、7月は観光シーズンや農作業などで、臨時雇用が増加し、失業率も下がりやすい時期となっている。

航空管制官労組、8月のスト延期を発表

航空管制官が所属する労働組合は、今月に予定していた部分ストライキを9月まで延期すると発表した。
同労組はその理由について、利用客のバケーションを妨害しないためとしている。
このストは6月と7月にそれぞれ4回ずつ実施されており、2010年のストに関する61名の管制官への処分に抗議している。
尚、これまでの部分ストでは目だった影響は見られていない。

ベティス、来季のシーズンシート4万席以上販売

来季1部に復帰するサッカースペインリーグのレアル・ベティスは昨日、シーズンシートの販売が4万席以上に達したと発表した。
これはクラブが目標としていた数値で、チームの昇格にファンが応えたと評価している。
また、クラブの会員数も2500人増えて3万7431人となった。
尚、ベティスの本拠地であるベニート・ビジャマリンスタジアムの観客収容数は5万2500人。


2015年8月3日(月)

各地で悪天候や高気温による注意報

先週末は一部の地域を除いてやや暑さが緩んだが、気象局によると本日はイベリア半島中央以南を中心に再び気温が上昇する模様。
それによると、ラ・マンチャのトレド、シウダ・レアルとグアダラハラ、またアンダルシア南部の特に内陸部には高気温による注意報が出ており、最高気温が40度に達する地域もある見込。
一方、ラ・マンチャのグアダラハラとクエンカ、さらに北部のカンタブリアでは大雨や強風の注意報が発令されている。

夏休みの大移動、各地でピーク

総合交通局(DGT)によると、月初めと週末が重なった先週土曜日、大都市を中心に各地でかなりの渋滞が発生した。
特にセビージャではウエルバ方面とカディス方面への国道で、それぞれ15キロの渋滞が起こった。
また、海沿いのバレンシアやムルシアでもリゾートに向かう人や逆にバケーションを終えて帰宅する車両で混雑した。
マドリッドでは一時的に渋滞が起きたものの、大きな混乱はなかった。
一方、ジブラルタルを越えてアフリカ大陸に渡る移民の車両も最大の山場を迎え、約4万台の往来が予測されていたが、こちらも特に目立った問題は起こらなかった。

ベルナベウにハイブリッド芝登場

スペインサッカーリーグのレアル・マドリッドの本拠地であるサンティアゴ・ベルナベウスタジアムに、ハイブリッドの芝が設置された。
この芝は人工芝のベースに天然芝が植えられたもので、通常のものより丈夫で水はけもよく、選手の負傷も起き難いという。
スペインのサッカー場では初の試みで、同スタジアムの芝管理責任者は、芝の交換には常に困難がつきまとうが、新しい芝は、うまく行けば絨毯のように快適なものになるであろうと述べた。


2015年7月31日(金)

夏休み交通特別警戒第2フェーズ開始

総合交通局(DGT)は本日午後3時より、高速道や国道などの特別警戒体制を開始する。
この特別キャンペーンはすでに7月に開始されているが、行楽地や実家への帰省とUターンラッシュが交錯し、最も移動の多い時期であるため、さらなる警戒の強化を行なう。
全国各地の危険地点を中心に計1500台のレーダーが設置されるほか、1万人の治安警備隊員も配備される。
尚、今回は2010年以来5年ぶりにガソリンが安値となっており、車で出かける人が増えると予測されている。

PPマドリッド、元バルデモロ市長を追放

民衆党PPマドリッドは、議員で元同州バルデモロ市長のホセ・ミゲル・モレノ氏を党から追放したと発表した。
同氏は、マドリッドを中心に展開した一連の汚職事件、プニカ事件の容疑者の一人として起訴されているが、証言の際、「楽をして怠けるために議員になった」と述べていることが発覚した。
党関係者は、このような発言は論外で、直ちに追放を決定したと述べたが、一方でこのような人物は例外で、その他の党員は皆、政治家としての責任を真摯に受け止めていると強調した。

マドリッド市、着工済みのショッピングセンターの工事停止を検討

マドリッド市南部のウセラ地区に建設が予定されているショッピングセンター「プラサ・リオ2」について、着工後2ヶ月たった現在でも工事の休止を検討していると発表した。
このショッピングセンターは、前政権時代の会期終了直前に可決され、6月初めに工事が開始された。
地方選挙のキャンペーンで、現市長はこの建設に断固反対し、工事の中止は公約のひとつであった。
この建設に関しては、ただでさえ道路事情が悪い地域にさらに渋滞が増える、などの理由から周辺住民の反対も多くあったが、絶対過半数で可決されていた。


2015年7月30日(木)

13県で悪天候による警報・注意報

気象局は本日、13県に大雨や高気温による警報・注意報を発令した。
それによると、カステジョンには大雨警報が出されている。
また、コルドバ、ハエン、グラナダとマラガには高気温による注意報が出ており、最高気温は38度程度となる模様。
一方、ウエスカ、レリダ、テルエル、バルセロナ、ジローナとカステジョンでは大雨注意報が出ている。
さらにラ・コルーニャでは高波注意報が発令されている。

87%の飲食店で喫煙法違反

消費者保護団体OCUの調査によると、2011年から導入された公共施設での喫煙に関する法律について、87%の飲食店でこれが遵守されていないことがわかった。
この法律では、公共施設の屋内では全面禁煙となっているほか、屋外のテラスであっても屋根の他、壁面部が2面以上閉ざされている場合は禁煙となっている。
調査によると、この点についての違反が最も多く、特にマドリッドとビルバオでの違反率が高いという。
一方、やはり屋外であっても医療機関や学校周辺での喫煙も禁止されているが、これについても、それぞれ89%と60%の割合で違反があり、学校の場合、特に大学や成人向けの教育施設での違反が多いという。
OCUによると、完全に閉ざされた屋内での禁煙はかなりの割合で浸透しているが、テラスや屋外などでは違反率が高くなっているという。

モウリーニョ監督、ベニテス監督の妻を批判?

サッカースペインリーグ、レアルマドリッドの元監督で現在は英リーグのチェルシーで指揮官を務めるジョゼ・モウリーニョ氏は、今季からレアルの監督に就任したラファ・ベニテス氏の妻モンセラットさんのコメントに苦言を呈した。
モウリーニョ監督は、(サッカーについて発言するよりも)夫のダイエットに気を使ったほうがいい、などとベニテス氏の太り気味の体型を揶揄した。
モンセラットさんはスペインの新聞のインタビューのなかで、夫が、チェルシー、ミラン、レアルとモウリーニョ氏の後継者として就任してきたことについて、「常に状況を改善してきた」と暗にモウリーニョ氏の軌跡を批判するようなコメントをしている。
モウリーニョ氏の発言はこれに苦言を呈したもので、さらに、ベニテス氏が直接の後任となったのはミランだけで、この際にはこれまで築き上げてきたものを半年間で台無しにしてくれた、と酷評した。
これに対し、当のベニテス氏は、サッカー以外のコメントは控えると述べるに留まった。


2015年7月28日(火)

国家へのブーイングに対する罰金

去る5月30日にバルセロナのカンプ・ノウ・サッカースタジアムにおいて バルサ、ATビルバオの両チームによるサッカー国王杯決勝戦が行われたが その開会式においてスペインの国歌が流れた際に観客席を埋め尽くしていた バルサファン、そしてビルバオファン等から異常とも言える大ブーイングが 始まり、国歌が終わるまで続いた。
バルセロナもビルバオも、共にカタルーニャ、そしてバスクと、独立意識の高い 地域であり、決勝戦における国家、そして国王に対するブーイングは予想 されていたが、スポーツの場に政治的アピールを持ち込む事、また、これにより 多くの人々の感情を気づける可能性がある事、そして、暴力騒動の原因と なり得ることなどから、スポーツ界における暴力・人種差別・外人差別などを 防止するための国家機関からスペインサッカー連盟をはじめ、バルサ、 ATビルバオ、その他、同イベント開催に関与した様々な団体や、ブーイングを 奨励した種々の法人や個人に対して罰金が科せられた。
その中で、ブーイング騒動を起こした会場を提供したサッカークラブ・バルサに 対しては90000ユーロの罰金が、そしてATビルバオについては18000ユーロの 罰金が通達されている。

マドリッドの公衆サイクル、1年間で450台が破損

マドリッド市では昨年の6月からビシ・マドリッドと称して、市内各所に公衆自転車の ステーションを置き、好きな場所でピックアップし、好きな場所で返却できるシステムを 導入しているが、この1年間で配備されていた1536台の自転車の内、450台が 壊されたとのこと。
ステーションにロックされている自転車を力づくで引っ張り出そうとした結果、 自転車側、またはステーション側のパーツが破損するケースが後を絶たない。
また、サービスが開始されたばかりの昨年6月には盗まれた自転車と、利用不能に なるまで完全に壊された自転車が合計470台に達した。
そしてステーション側のパーツ交換が必要となった件数はこれまでに760件に上るが、 その内の215件が今年の6月頭から7月15日までに集中しており、最近になって 急激に被害が増加しているのが判る。
マドリッド市では、この公衆サイクル、ビシ・マドリッドの運営をボノパーク社に委託 しているが、そのサービスに費やしている予算は月額130000ユーロ。


2015年7月27日(月)

マドリッドの観光業、順調な伸び

マドリッドの観光業は2015年の第2四半期も順調な伸びを示しており、 同州内にある観光業に携わる企業の76.3%が昨年同時期と比較して 収益が向上した。
スペイン全国の平均値としては、増収となった企業は全体の55.1%となっており、 マドリッドはこれを20%以上、上回る結果となった。
マドリッドに次いで増収を果たした企業が多かったのはカスティージャ・イ・レオン州の 74.6%で、これにアンダルシアの73%、エクストレマドゥーラの60%、カタルーニャの 58.8%が続いた。
 また、今年5月にマドリッドを訪れた外国人ツーリストの数は、542353名と、 統計が取られ始めて以来の最多記録となった。
最も多かったのがフランス人(75624名)で、これにイタリア人(68772名)、 ドイツ人(59078名)、英国人(42925名)、米国人(4431名)が続いた。

バスク人の大半が独立に反対

バスク独立派の勢力が次第に弱まりつつあり、2年前には独立絶対賛成派が37%で あったのに対し、今では30%まで下がっている。
逆にスペインからの独立に反対、または特に独立までは考えないと言う人が全体の55%に 達している。
また、バスク人の大半が現状の自治州制、または連邦政府制を取る事によってスペインと言う 一つの国にまとまることを善しとしている。

憲法裁判所、カタルーニャ州政府の動向に対応できるよう8月もスタンバイ

カタルーニャ州政府による独立への動きが日々、表面化しつつある中、ラホイ首相は 今から始まる8月のバカンスシーズンにおいても憲法裁判所が必要とあらば即座に対応 出来るよう準備を進めている。
カタルーニャのアルトゥール・マス州知事は、予定どおり9月27日に自治州選挙を行なうためには 遅くとも8月3日にはその旨を公布せねばならず、その公布内容の中に、通常の選挙通知以外に カタルーニャ独立に関連するような内容が含まれいてるような場合は、即座にその違憲性を 憲法裁判所に訴え、自治州選挙27-Sの無効化措置をとらなければならない。
そのために、この8月にバカンスをとる憲法裁判所のメンバーも常に緊急連絡がとれ、 更には、即座にマドリッドへ戻り緊急会議に出席できるよう、スタンバイ状態を維持する事が 要求されているとのこと。


2015年7月24日(金)

サンティアゴ巡礼路の4ルートが新たに世界遺産に

パンプロナ、ログローニョ、ブルゴス、レオンを経てサンティアゴへ続く巡礼路は 一般に「フランスの路」と呼ばれ、1993年に世界遺産指定を受けているが、 この度、新たに4つの路が世界遺産に指定された。
新たな指定を受けたのはel camino de la costa(海辺の路)、 el camino primitivo(発祥の路)、el camino Vasco-Riojano(バスク-リオハの路)、 el camino lebaniego(リエバナの路)の4ルート。
発祥の路は、その名の通り、まさにサンティアゴ巡礼が最初に始まった路とされている。
813年に聖サンティアゴの遺体が発見された頃、スペイン北部を治めていた アルフォンソ2世はオビエドに城を構えていたが、大聖人の遺体の発見と言う ニュースを聞き、829年に宮廷の臣下等を伴って巡礼を行なっており、これこそが サンティアゴの遺体発見後、歴史上、最初に見られる巡礼であると多くの歴史家達の 意見が一致している。
 リエバナの路は、カンタブリアのリエバナを通る路であるが、その道中に サント・トリビオ・デ・リエバナの修道院があり、これはローマ、エルサレム、 サンティアゴ・デ・コンポステーラ、カラバカ・デ・ラ・クルスと並んで、 カトリック世界5大聖地の一つに数え上げられている。
リエバナは1512年、教皇JULIO2世によって4月16日が日曜日と重なる年を 聖年として祝う事が認められており、その年にサント・トリビオ・デ・リエバナ修道院を 訪れ祈りを行なった者には赦しが与えられる聖地とされている。

エディフィシオ・エスパーニャの外壁解体を禁止

マドリッドのスペイン広場で、有名なドン・キホーテとサンチョ・パンサの像を見る時に そのバックにそびえる巨大なビルディング、エディフィシオ・エスパーニャは、 マドリッドの景観の一部とみなされ、保存建造物としての指定を受けている。
これを2014年に中国資本のワンダグループが買い取ったが、改築を行なう場合の 条件として、景観を損なわないために、正面外壁全体と、側面外壁の一部には 一切、手を加えない事が挙げられている。
これに対し、ワンダグループは、建築界の専門家等と相談したところ、外壁だけを 残して安全な工事を行なう事は不可能として、外壁を一旦解体し、その後、 組み立てなおすと言う行程を踏む許可をマドリッド市行政に求めていた。
これについて、マドリッドの建築士協会からは、街のことは街の住民が判断出来る よう、住民投票にかけるべきであるとの意見が出され、マドリッド市長はこれに 賛成の意を表していたが、現時点では、住民投票を行う予定は無いと昨日、 マドリッド市役所筋が断言。
外壁だけを保ちつつ他部を壊すのが不可能であるなら、外壁を維持するのに 必要な部分も残しつつ、改築を進めれば良いとして、現時点ではワンダグループの 要求を却下。


2015年7月23日(木)

サグラダ・ファミリア教会、チケット販売窓口を敷地内へ移動

バルセロナ市内にあるサグラダ・ファミリア教会は1日に約8000人の 観光客が訪れ、その内の80%が予めインターネット経由で販売されている 前売りチケットを購入しているが、残りの20%が入場口にあるチケット販売窓口で 当日券を購入していると言う。
同教会入り口が面する歩道は特に幅が広い訳ではなく、当日券を買うために 並ぶ人々が長蛇の列を作り歩道を占領してしまうため、付近住民からの クレームが後を絶たない。
地域住民の5人に一人が同地域が持つ最大の問題は観光業であると指摘している。
このため、サグラダ・ファミリアはこれまで歩道に面した入り口にあったチケット販売窓口を 完全に敷地内部へと移動させ、毎日約200名に達するツーリストの列が歩道上ではなく、 敷地内に並ぶよう調整。
これにより本日より付近住民の頭痛の種が一つ解消された。

エディフィシオ・エスパーニャの改築を巡る住民投票

マドリッドのスペイン広場に面して建つ歴史建造物指定を受ける エディフィシオ・エスパーニャのほぼ全面的な改築工事は 正面外壁全体と側面外壁の一部を残し、オリジナルの外観を損なわない事を 条件として認可されていたが、建物の規模が大きいのと、すでに老朽化している事が 理由で、この条件を満たすことは技術的に不可能であるとし、同建造物の新オーナーで あるダリアン・ワンダグループからマドリッド市行政に対し、外壁を一旦、解体し、 その後、再び組み立てなおして再現すると言う案が提出された。
これについて、マドリッド建築士協会は市に対し、「マドリッド住民が決めるべき事」として、 住民投票にかけるべきとの進言を行なった。
マヌエラ・カルメナ市長は建築士協会の提案に賛同の意を表明しており、近々、 住民投票が行われる可能性が高い。


2015年7月22日(水)

法学者等、カタルーニャ州の自治権停止の可能性を警告

カタルーニャ州のアルトゥール・マス知事が中心となり、9月27日に予定されている 同自治州選挙に向け、カタルーニャ独立派政党が一体となった連立立候補リストを 作成し、これにより、カタルーニャ独立を強引に進めようとしている。
マス州知事は、次回の選挙で独立派連立政党とも言える「共に独立を!」グループへ 投票しない者は、「カタルーニャに反旗を翻すものである」として、カタルーニャが スペインの一部であると解釈し、今後もそうあり続けたいとするカタルーニャ人の意見を 無視するだけに止まらず、非難する発言にまで及んでいるため、各方面からその言動を 告発するムードが高まりつつある。
同州知事は、9月27日の選挙で独立派共同体により政権を獲得した場合は、 即座に独立に向けての準備を開始するとしており、中央政府がこれを妨害するようで あれば、準備期間すら置かず、その場で独立宣言を行なうであろうと中央政府に対し 脅しとも言える発言を行なった。
 こう言った状況の下で、幾人かの法学者から今後の流れとして、中央政府が カタルーニャ州が持つ自治権を一時的に停止する可能性を警告している。
マス知事がカタルーニャ独立に向けてのメカニズムを稼働させたその時点で、 中央政府はその違法性を憲法裁判所へ訴える事となるが、それでもマス知事が 言動を改めない場合、政府は憲法155条に基づき、カタルーニャ州が自治州として持つ 権利を停止する事が可能となる。
155条によると、自治州政府が憲法から外れた行為に走り、これを改めようとしない 場合や、スペイン国家の利益を侵す重大な行為を犯すような場合、同自治州に 憲法順守義務を強制する事が出来、そのためには自治州としての権利を停止する事も 可能とされている。

エディフィシオ・エスパーニャ、保存は困難?

マドリッドのスペイン広場に面して建つエディフィシオ・エスパーニャは1950年前後に 造られたマドリッドを代表する高層建築で、その建物を含めた風景そのものがマドリッドの シンボル的存在となっている。
マドリッド市では、この建物を保護建造物に指定しており、改築工事を行なう場合でも その外観を損なう事の無いよう、一定の制限が設けられている。
約1年前、中国資本のダリアン・ワンダグループがここにホテル、コマーシャルセンター、 高級マンションなどを建設する目的でこのモニュメントとも呼べる建造物を買い取ったが その時のマドリッド市行政(PP党)は、同建築物の正面外壁と側面の一部をそのまま 残す事を条件として、それ以外の改築を行なう事を許可した。
ところが、ワンダグループが建築の専門家等に確認したところ、これだけの高層建築で 正面外壁に手を付けることなくそのまま保存しつつ建て替えを行なうのはほぼ不可能で あり、これまでにそのような実例も存在しないとのこと。
よって、可能性としては、外壁の下部についてはそのまま残すのようにして、 上部については、一旦、全てを解体し、工事の進行に応じて、再度、オリジナルの レンガや石を一つずつ積み上げていくと言う方法しか無いとして、これを行なうための 許可をマドリッド市に求めている。
しかしながら、外壁を構成している素材についても、時代と共に老朽化しており、すでに その耐久性が限界に近付いている事についての指摘も見られる。
 ワンダグループからの許可申請に対し、マドリッド市の現行政(Ahora Madrid党)や PSOE党等が難色を示しており、歴史建造物保護と再開発の共存についての 今後の対応が注目される。


2015年7月21日(火)

世界で最もバカンスを多くとる国は?

世界観光機関による統計と旅行エージェンシーExpedia調べによると、 世界で最も多くの日数をバカンスとして楽しんでいる国はスペイン、フランス、 デンマーク、ドイツとなっている。
ヨーロッパ諸国の平均としては1年の内、有給休暇は28日間となっているが スペイン、フランス、デンマークでは30日、イタリアでは28日、英国では26日、 ドイツでは25日となっており、北米ではその約半分の15日、そして東洋諸国では 半分にも満たない国がある。
また、有給休暇の利用状況については、例えば英国人の場合では26日の内、 25日を消化、イタリア人は28日中21日、オーストリア人、ノルウェー人、スウェーデン人 は25日を100%、ドイツ人は25日中24日、そしてアイルランド人は22日中21日を 消化している。
スペイン人については、30日を100%消化する人が多いが、経済危機が始まった頃は 100%消化する人の割合が76%にまで下がり、現在ではこれが83%にまで 戻りつつある。
 一方で休暇日数が最も少ない国は韓国で15日中、7日しか消化していない。
日本人は20日中、10日平均となっている。
 また、休暇を使って旅行をする時に1週間あたりの消費額が最も多いのは 日本人で国内旅行の場合が1392ユーロ、海外旅行の場合で2036ユーロ平均と なっている。
逆に1週間あたりの消費額が最も少ないのがマレーシア人で国内旅行では328ユーロ、 海外旅行では645ユーロ平均。
またスペイン人の場合では、国内旅行で507ユーロ、ヨーロッパ内の外国旅行 で822ユーロ、そして他の大陸への旅行の場合が1272ユーロ平均と なっている。

外国人の社会保障登録者数増加

雇用・社会保障省の本日発表によると、移民による6月の社会保障登録者数は 5月よりも4882名多く、0.29%の増加を示した。
経済危機が始まって以来、失業する者や祖国へ帰る移民が多く、その登録者数は減る一方であったが 今回の増加で5カ月連続でのプラスとなった。
地方別に見た場合、アンダルシア、バレンシア、ムルシア、ナバーラ、ラ・リオハ以外の 全ての州で増加となった。


2015年7月20日(月)

猛暑により電力消費量急増

6月末から続いている猛暑により、スペイン全国で電力消費量が急増しており、 7月前半は、昨年同時期比較13.1%の増加となった。
同時に、高気圧に包まれているため、風が少なく風力による発電量が大きく 低下しているため、石炭による火力発電がこれを補う形となり、スペイン全国の 発電量の25%に達している。
その結果として、持続可能なエネルギーの占める割合が急激に減少し、 昨年同時期と比較すると、石炭の燃焼による火力発電の占める割合が 全体の57.2%から、67.8%と、大きく増加、また、それに伴って環境汚染の 原因となるCO2が大量に発生している。


2015年7月17日(金)

ドン・フェリペVI国王 カタルーニャ州知事アルトゥール・マス氏と即位後初の公式会見

本日12時よりマドリッドのサルスエラ宮においてフェリペVI国王と カタルーニャ州知事、アルトゥール・マス氏による国王即位後、最初の 公式会見が行われる。
州知事は僅か3日前に9月27日に見込まれている州知事選に向けて ERC党とカタルーニャ独立を見据えた協定を結んだばかりで、 今回の国王との会談において、カタルーニャ独立に関するテーマを 持ち出すのは必至と見られる。
アルトゥール・マス州知事は、9月の選挙において、カタルーニャ独立のための、 政党を越えた団結を各党に呼びかけている。

ガリシア、15万人が水道水を飲めず

ガリシア、ア・コルーニャ県の一部で、水道水の水質に問題が発生し、 飲料水としては使用できない状態が続いている。
水質に問題が認められたのは、フェロール、ナロン、フェネ、ムガルドス、 アレスなどの市町村で、昨日、ガリシア州政府より警報が発せられ、 報道メディアを通じた連絡以外に、メガホンを搭載した車を使って住民に 知らせるなどの措置が取られた。
また、幼稚園や学校、介護施設、医療機関などへの電話連絡も行われた。
問題が見つかった市町村の水道水には人体に有害なトリハロメタンが 認められている規定量である1リットルあたり100マイクログラムを 大きく上回った180マイクログラムの濃度となっていたとの発表があったが、 後にこれは間違いで165マイクログラムであったとの報道も見られる。
これら5つの市町村ではミネラルウォーターを中心とした市販飲料が 売り切れるなどの影響が出ており、これらのスムーズな補給が急務と なっている模様。


2015年7月16日(木)

カタール元首相、エル・コルテ・イングレス株の10%を購入

カタールの元首相、ハマッド・ビン・ジャシム・ビン・ジャベル・アル・タニ氏は スペインの大手デパート、エル・コルテ・イングレス株の10%を10億ユーロで 購入し、同社の取締役の座を獲得した。
同氏は、カタールの王室ファミリーの一員で、近年、ドイチェ・バンクや KBLルクセンブルクなどにも参入している。
エル・コルテ・イングレスの取締役員に外国人が登場するのはこれが初めて。

マドリッド地下鉄、複数の駅で通販商品のピックアップを可能に

メトロ・デ・マドリッドは、昨日水曜日より、市内の幾つかの駅に通販で購入した 商品の受け取り用ブースを設置した。
インターネットなどを通じて購入した商品をこれら、地下鉄の駅で消費者が ピックアップ出来るシステムで、すでにロンドンの地下鉄では機能している。
今回、ピックアップシステムが導入された駅はNuevos Ministerios, Moncloa, Principe Pio, Plaza de Espanya, Puerta del Sur, Chamartin, ciudad Universitaria, Ventas, Legazpi の9か所で、同システム導入により、メトロ・デ・マドリッドは 年間75000ユーロの収入を見込んでいる。


2015年7月15日(水)

最少結婚可能年齢、16歳へ引き上げ

これまでスペインでは、14歳以上から結婚する事が可能であったが、 本日よりこの最少ラインが16歳以上へと引き上げとなった。
これら年少者による婚姻は近年、減少する一方であったが、以前は 多く見られ、1975年以降、スペインで結婚したこれら年少者の数は 28,690名にのぼり、最も多かった1979年には2837人(内、女性2763名)が 婚姻登録を行なっている。
が、それ以降は減少を続け、過去14年間に16歳以下の年齢で結婚した者の 総数は僅か365名。

カタルーニャ自治州政府、ツーリスト向け間貸しを合法化

インターネットでのホテル予約サイトなどを通じ、一般住居マンションの1室を ホテル同様にツーリスト向けに販売すると言う事が日常化している中、 カタルーニャ州政府は、これらのサービスの合法化を打ち出した。
これによると、同サービスを行なうために幾つかの条件が設けられるが、 その主な内容としては、利用者の滞在期間が31日以下であること、年間の 貸出期間合計が4か月以内であること、貸し出す物件はオーナーの住民票が 置かれている第一住居であること、間貸し中は必ずオーナーが留守にしていない こと、間貸し出来る部屋数は最大で二部屋までとすること、観光税として1泊に つき、バルセロナでは0.65ユーロ、その他の地域では0.45ユーロを納めること、 同サービスを行なう前に必ずマンションの共同体に通知すること、などが挙げられる。
また、全てのエリアで許可される訳ではなく、同サービスを行なっても良い地域は 今後、発表されるとのこと。

イグナチオ巡礼路、観光名所に

カトリックの修道会のひとつ、イエズス会の創立者として知られる イグナチオ・デ・ロヨラは、その生まれ故郷であるギプスコアのアスペイティア を出発し、バルセロナの傍にある聖地モンセラを巡礼後、その麓にある マンレサまで旅をしているが、この聖人がたどったルートを新たなる巡礼路として バスク政府とカタルーニャ政府が協力して強くアピールを開始している。
全行程650キロあるこの巡礼路は、2011年にそのプロモーションが 始まったが、その初年に全行程を歩いた巡礼者の数は41名であったのに対し、 翌年2012年には91名となり、2013年には179名、そして昨年2014年には 201名と、順調に増えつつある。
そう言った中、今年、2015年が同じくスペインの聖人、サンタ・テレサの 列福400周年を祝う聖年となるため、これに合わせる形で今年の 7月31日(聖イグナチオの日)よりイグナチオ祭を催し、イグナチオ巡礼路を その一つの観光名所として売り出すとの事。


2015年7月14日(火)

引き続き各地で熱波による警報・注意報

気象局は本日も10自治州34県に熱波警報または注意報を発令している。
それによると、アンダルシアではコルドバ、グラナダ、ハエンとセビージャに警報が、マラガとウエルバには注意報が出ている。
ラ・マンチャでは注意報が出ているグアダラハラ以外のすべての県で警報が出ている。
カスティージャ・イ・レオンではアビラとサラマンカ、またマドリッド州でも警報が出されている。
さらにエクストレマドゥーラでも2県に警報が発令されているほか、カタルーニャ、アラゴン、バレアレス、バレンシアでも注意報が出ている。
各地の最高気温は39〜43度まで上がる見込みで、気象局では引き続き注意を呼びかけている。

マドリッド市、観光税導入を検討

マドリッド市役所は昨日、観光税の導入検討を発表、決定となれば9月初めより施行される見込み。
これに対し野党各党からは強い批判が出ているが、特に民衆党(PP)のエスペランサ・アギーレ代表は、マドリッドにとって最も重要な産業のひとつである観光業から税を徴収するのはもってのほか、自殺行為であると激しく糾弾している。

ペレス会長、カシージャスの退団は本人の意向

先週末に独りで退団発表を行なった元レアル・マドリッド主将のイケル・カシージャス選手に対し、クラブ側は昨日急遽本拠地のサンティアゴ・ベルナベウサッカー場で送別セレモニーを開催した。 スタジアム中央には同選手が獲得に貢献した数々のタイトルのカップが並べられた。
急な開催であったにも関わらず、会場には多くのファンがつめかけ、イケルの名前を連呼した。
一方でフロレンティーノ・ペレス会長の今回の対応に不満を持つ一部のファンからは辞任を要求する声も上がった。
セレモニーと前後して行なわれた記者会見でペレス会長は、カシージャス選手の功績を称えた上で、退団はあくまで本人の希望であることを強調、同氏が退団を促したという一部の報道を打ち消そうと必死であった。
しかしながら、カシージャスとの挨拶はあまり友好的なものでなく、関係の悪さをかえって際だたせる事となった。


2015年7月13日(月)

月から水曜にかけて気温上昇

イベリア半島中央以南を中心に真夏日が続いているが、気象局の発表によると、先週末やや落ち着いた最高気温が、本日から水曜にかけて再び上昇する模様。
それによると、月曜日と火曜日は半島南西部を中心に気温が上昇、最高気温は40度に達する見込み。
また内陸部でも35度程度が予測されている。
水曜日はエブロ川周辺地域で40度の予報、それ以外の地域では変化しないが、ガリシアではわずかに下がるものとみられている。
木曜日には半島北東部を中心に気温が下がり始め、金曜にはさらにそれ以外の地域でも下がる模様。

カシージャス、独りで涙の退団会見

レアル・マドリッドの主将でGKであったイケル・カシージャス選手は昨日、本拠地サンティアゴ・ベルナベウスタジアム内で退団発表を行なった。
記者会見には内外から多くのマスコミが駆けつけたが、カシージャスは、他の選手たちがオーストラリア遠征に向かったこともあり、クラブ関係者の立会いもなく、独りで会見を行なった。
同選手は、文章を読み始めたとたんに涙を流し、声がかすれて何度も中断しなければならないほどだった。
会見では、ポルトガルのオポルトへの移籍を決断した理由などを延べた他、これまで指導を受けた全ての監督に感謝すると述べた。
また9歳で初めてレアルのユニフォームを身に着けたのが、昨日の事のように思える、と感慨深げに語った。
独りでの会見は、カシージャス本人の希望によるものとされているが、クラブは本日急遽同スタジアムでフロレンティーノ・ペレス会長の立会いの下、送別セレモニーを行なうと発表している。

シンガーソングライターのハビエル・クラエ氏死去

80年代を中心に活躍したシンガーソングライターのハビエル・クラエ氏が昨日、カディス県のサハラ・デ・ロス・アトゥネスにある自宅で死去、71歳だった。
死因は心臓発作と報道されている。
クラエ氏はマドリッド出身、35年の歌手生活で15枚のアルバムを発表している。
その独特のスタイルで多くのファンを魅了したが、一方で2004年には有料チャンネルで放送された「十字架を料理する」というタイトルの短編映画に出演、信者に対する侮辱と訴えられたが、無罪となるなど、社会的に話題になったこともある。


2015年7月10日(金)

空港管制塔員によるスト

スペインの空港管制塔員等によるストライキが今月11日、12日、25日、26日の 4日間にわたって行われる。
11日、25日については午前10時〜13時の3時間、そして、12日、26日に ついては、午後5時〜8時までの3時間のストが予定されており、これに対し、 政府は80%のミニマムサービスを要求している。

豪華客船タイタニックのオリジナルプレート、グラナダで発見

100年以上、行方不明となっていた豪華客船タイタニック号のオリジナルプレート がグラナダでその姿を現した。
銅と銀で作られたそのプレートは28.5X37センチの大きさで重さ1.8キロとのこと。 表面には中央にTITANICと書いてある他、最上部にWhite Star Line、 また、The Queen of the Ocean などの文字が観られる。
内部にはオリジナルの電気配線や電球が残っており、中央のTITANICと言う文字が 内部から照らされるようになっていたのが判る。
このプレートは1912年4月9日、イギリス、サウサンプトンの市役所で行なわれた 式典において、ロイヤル・メール・スティームシップ・ユニオンの会長から 当時の市長であり、またタイタニックの建造が行なわれたハーランド・アンド・ウルフ社 の社長でもあったロード・ウィリアムズ氏に対し送られたもの。
今から12年前、一人の英国人がバルセロナの美術商人にこれを売ろうとしたが、 美術商はこれに興味を示さなかった。
ところが、傍に居合わせた美術商オーナーの孫であった若者、レオ・ロレンソ・サンチョ氏が タイタニック号のファンであったため、強い興味を示しこれを購入し、自身の部屋に 飾っていたと言う。
グラナダでは「タイタニック・ザ・レコンストラクション」と題してグラナダ・サイエンス・パークにて 特別展示を行う予定が進められているが、この展示物に加えるよう数日前に グラナダに美術商を構えるレオ・ロレンソ・サンチョ氏よりコンタクトがあった事により このオリジナルプレートの存在が明るみに出る事となった。
タイタニック財団は、このプレートを譲り受けるため、多額の予算を用意したが、 レオ・ロレンソ・サンチョ氏は、現時点でこれを手放す気は無く、今回の展示に ついては無料での貸し出しを承諾している。


2015年7月9日(木)

王立タペストリー工場、職員の給料4か月間不払い

マドリッドの王立タペストリー工場は1721年にフェリペ5世により創立された もので、今もその歴史に基づいた技術が高く評価され、世界各国から注文が 届いている。
現在、同工場はマドリッド市、マドリッド自治州、そして文化省、 カハ・マドリッド財団によって構成される非営利組織によって運営されているが 昨年よりその運営に問題が生じている。
同工場では52名の職員が働いているが、昨年の夏以降、給料の支払いが 断続的となり、今年になってからは、昨年度分が2か月分たまっているうえに、 更に、ここ4か月間、支払が滞っているとのこと。
また、職員の給料だけでなく、社会保険の支払や、生産に必要な材料の仕入れの 支払、電気代の支払も滞っており、電力供給がいつ切られるか判らない状態が 続いている。
ここで働く職人の平均年齢は55歳程度で、その多くが14歳の頃から勤めている との事。

住宅売買契約件数、9カ月連続で増加

今年5月の住宅売買契約数は昨年同時期比較6%の増加を示し、29457件と なった。
これにより売買契約数は9か月間連続での増加となった。
増加の原動力となったのは中古物件で昨年同時期比較34.7%のプラスを示し、 一報で新築物件については40.4%のマイナスとなった。
人口10万人辺りの売買数が最も多かったのがバレンシア州で116件、 これにナバーラの98件が続いた。
また、契約総数として比べると最も多かったのがアンダルシアで6162件。
このあとにバレンシアの4533件、カタルーニャの4388件、マドリッドの3710件が 続いた。


2015年7月8日(水)

各地で最高気温の記録更新

この夏、2度目の熱波がスペイン全国を覆っているが、ジロナ、グラナダ、 ジェイダ、サラゴサの4県で、スペイン気象局始まって以来の高温を 記録した。
ジロナでは去る日曜日に空港に設置された温度計が41.3度に達し、 2003年8月に記録された41.2度を僅かに上回った。
気象局はこの温度計による統計を1973年から取り続けている。
グラナダの空港では去る月曜日に42.8度、そして昨日、火曜日には 43.1度に達し、どちらも1972年に同地に温度計が据えられて以来の 最高記録となった。
ジェイダでは市内に置かれた温度計が昨日43.1度に達し、同地に温度計が 1983年に据えられて以来の最高記録となった。
サラゴサでは空港に置かれた温度計が昨日、44.5度に達し2009年7月の 44.1度を上回る記録となった。
同地では1951年より記録が取られている。
また、これら4県以外でも、猛暑が続いており、バレンシアのシャティバ市においては 昨日、火曜日には45.9度と、2012年夏以降の最高気温を記録した。

2015年、10万人目の巡礼者到着

昨日、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼事務所に今年になって10万人目の 巡礼者が到着した。
10万人目となったのはシウダ・レアルのカンポ・デ・クリプターナから自転車で 数人の仲間と一緒に巡礼して来たフリアン・ルビオさん。
サンティアゴの大聖堂財団はこれを記念して、通常、渡される巡礼証明書以外に 記念メダルと、世界最古のサンティアゴ巡礼路ガイドブックとも言われる 12世紀に書かれたCodex Calixtinusのコピー(一部)を進呈した。
 サンティアゴ・デ・コンポステーラの大聖堂では現在、大掛かりな修復工事が 続いているが、7月10日よりその内部へのアクセスはアサバチェリアの門から 行なう事になるとのこと。


2015年7月7日(火)

カシージャスの移籍先はオポルト?

スペイン国営放送TVEは昨日、プライムタイムのニュースでレアルマドリッド及びスペイン代表の主将であるGKイケル・カシージャスがポルトガルのオポルトに移籍すると報道した。
同選手の去就はオフシーズン最大の話題のひとつとなっており、これまでも英国のアーセナルズやイタリアのローマなどへの移籍が噂されていた。
同局の報道によると、オポルト移籍の決め手は監督がスペイン人のジューレン・ロペテギ氏であることと、同チームが来季チャンピオンズ・リーグへの出場権を得ている事であるという。
同局は先日もカシージャスの移籍が決定と報道しているが、レアル側はこれを否定した。

ラホイ首相、総選挙時期の明言を避ける

昨日民放の報道番組に出演したマリアノ・ラホイ首相は、インタビュアーの総選挙時期についての質問に、はっきりと回答しなかった。
総選挙は今年の年末となるか?との問いには、これを否定しなかった。
しかしながら、それは12月と理解してよいか?との質問には、それはないと否定した。
さらに、前回と同様11月になるのかという問いには肯定も否定もしなかった。
唯一明言したのは、総選挙前に来年度予算を成立させることが最優先課題であるという点だった。

4県で熱波による特別警報発令

気象局は本日も各地に熱波による警報・注意報を発令しているが、 ウエスカ、サラゴサ、レリダとバレンシアでは最高気温が42度を超えると予測され、特別警報を出している。
また、13自治州の33県には通常の警報及び注意報が出ている。
特にラ・マンチャ州ではグアダラハラ以外の全ての県で警報が出されている。
気象局では特に特別警報の出ている地域では十分注意するよう呼びかけている。


2015年7月6日(月)

引き続き熱波による警報・注意報

イベリア半島南部や中央部を中心にすでに10日ほど熱波が続いているが、気象局は本日も43県に警報及び注意報を発令している。
アンダルシアではほぼ全域で高気温が予測されているが、特にアルメリア、コルドバ、グラナダ、ハエンとセビージャでは警報がでており、これらの地域では最高気温が39〜42度に達する見込み。
またカディス、マラガとウエルバでも注意報が出ている。
アラゴン及びラ・マンチャでも警報が発令されており、やはり38〜42度に達する模様。
さらにマドリッドでは中心の市街地で40度程度まで上がると見られている。
一方、北西部のカスティージャ・イ・レオンではサラマンカとアビラ にのみ警報がでている。

今年のゲイ・プライド、100万人以上が参加

先週末に行われたマドリッドのゲイ・プライド、今年はスペインで同性同士の結婚が合法化されて10年、米国でも先日全州で合法化されたこともあり、土曜日のパレードには100万人以上が参加したと見られる。
パレードは市中心部のプラド通りを出発、約20台ほどの山車が目的地のコロン広場へと行進した。
広場に設置されたステージではマヌエラ・カルメナ市長が挨拶し、その後マニフェストが読み上げられた。
そのマニフェストでは、これからも同性愛者や性転換者らのさらなる平等化を求めたほか、先日なくなったペドロ・セロロ氏への敬意のメッセージも読まれた。
猛暑の中集まった多くの人々は、路上販売の冷たい飲み物を求めたり、待機していた消防車からの放水を受けるなど暑さ対策をしていた。

マドリッド市、独裁政権関連の通りの改称を検討

マドリッド市は今会期中に、1936年の軍事クーデターやその後のフランコ独裁政権に関連する市内の通りや広場の改称を検討している。
該当する通りなどは約150あり、その多くは当時の大将などの名前であるが、中にはいまだにフランコ将軍の名がある通りや「アリーバ ・エスパーニャ広場」(フランコ派の合言葉、スペイン万歳の意)などが残っている地域もある。
代替案としては著名な女性活動家やその地域に貢献した人物などが挙げられており、地域住民の意見も取り入れたいとしている。


2015年7月3日(金)

カタルーニャ独立反対票、更に増加の傾向

9月27日に行われるカタルーニャ自治州選挙を目の前にした今、 カタルーニャ住民の中で、独立に反対する人の割合が増えつつある。
カタルーニャ世論調査センターが行った最新の調査によると、今、 カタルーニャは独立すべきかどうかと言う住民投票を行なった場合、 賛成に投票する人は全体の42.9%であるのに対し、反対票を投じる人が 50%と、両者間の差は、今年3月の調査時よりも更に広まった。

スペインに住む移民の40%が貧困生活

経済協力開発機構OECDと欧州委員会ECが発表した各国の社会における 移民適応度指標によると、スペインに住む外国人移民の内、40%が貧困生活を 行なっていると言う。
これに対し、スペインに住むスペイン人の貧困生活者は20%となっており、 スペイン人に比べると、移民貧困生活者はその2倍の比率に達している。
移民の貧困率がスペインを上回っているのは、その割合が45%に達している ギリシアだけ。


2015年7月2日(木)

ラ・プラジャ・デ・ラス・カテドラレスへの入場制限開始

ルーゴ県、リバデオにあるラス・カテドラレス浜は、近年、自然が作り上げたその 不思議な地形や環境が人気を呼び、訪問者の数が急増しているが、これによる 環境破壊を防ぐため、今月よりこの浜への入場制限が始まった。
ラス・カテドラレス浜へ入るためには、あらかじめ、パスポートを申請する必要が あり、これはインターネットを通じて無料で取得する事が出来る。
これによりガリシア州は7月、8月、9月、そしてセマナ・サンタ期間については、 同浜への入場者数を1日に最大で4812名までと制限する事となる。
入場制限が無かった昨年夏、8月13日には1日の入場者数が14000人に 達した。

ガリシアのムール貝養殖場、一時的に全面閉鎖

人体に下痢などの症状をきたす原因となるバクテリアの繁殖のため、ガリシアにある50か所の ムール貝養殖場の全てが一時的に閉鎖されている。
養殖場閉鎖に伴い、ムール貝の流通に関連する缶詰や真空パックなどの 保存食関連工場なども全て業務を停止しており、今後、スペイン産の ムール貝が一時的に不足する事が予測される。

サン・セバスティアン、夏祭りに闘牛復活

2012年に当時のサン・セバスティアンの政権を握るビルドゥ党所属フアン・ カルロス・イサギーレ市長の決定により、闘牛が禁止され、それ以降、 サン・セバスティアンで闘牛を観ることは無くなっていた。
が、今年行われた選挙によりバスク国民党、バスク社会党等の連立政権が 政治を行なう事となった今、闘牛禁止令は解かれ、サン・セバスティアンの 夏祭りに再び闘牛が戻ってくることとなった。
闘牛は8月13日から16日まで行われる予定で、闘牛復活の初日を飾るのは エンリケ・ポンセ、フランシスコ・リベラ、ホセ・マリア・マンサナレス(息子)の 3人の闘牛士となる予定。
サン・セバスティアンの闘牛場は1998年にオープンしたもので、ここで 行なわれた初闘牛のメンバーが先の3人の闘牛士であった事から今回の 同市における闘牛文化復活記念に相応しいメンバーとしてこれら3名を 選んだとの事。
唯一の違いとして、98年には、ホセ・マリア・マンサナレスの父親が出場している。


2015年7月1日(水)

対テロ警戒レベル、数日後に見直し

本日、ホルヘ・フェルナンデス・ディアス内務大臣は、5段階ある対テロ警戒レベルの内、 現在置かれているレベル4について、非常事態が生じない限りはこれより3、4日後に 見直しが行われる予定であることを発表した。
テロに対する警戒態勢は、1月に起きたパリでのテロ事件以来、レベル3が維持されていたが 先日のフランス、チュニジア、クウェートにおけるテロ直後よりレベル4に引き上げられていた。
これら警戒態勢により、2004年3月11日にマドリッドで起きた列車テロのあと、スペイン国内でイスラム系テロリストで あるとの疑いで逮捕された者の数は568名に達している。

UEFA、バルサに対する処罰の適用について審査開始

去る6月6日にベルリンで行われたヨーロッパチャンピオンズリーグ決勝戦において バルセロナのサッカーチーム、FCバルサがカタルーニャ独立を象徴する旗や歌を掲げ、 大々的に独立をアピールした事について、欧州サッカー連盟UEFAは同チームへの 罰則の適用についての審査を開始した。
これによると、バルサは60.000ユーロの罰金、或は、次回、バルサのホームスタジアム、 カンプノウで行なわれるチャンピオンズリーグの試合におけるスタジアムの観客席一部閉鎖措置 が適用される可能性があるとのこと。

夏のバーゲン開始

本日、全国で一斉に夏のバーゲンが開始され、初日だけでおよそ300万人の来店が 見込まれている。
また、今週末の日曜日がアンダルシア、アラゴン、カスティージャ・ラ・マンチャ、 カスティージャ・イ・レオン、カタルーニャ、エクストレマドゥーラ、ガリシア、ムルシア、マドリッド、 アストゥリアス、ラ・リオハなど11地方において営業可能な日曜日に当たる事もあって、 バーゲン開始による好景気が週末まで続くことが期待されている。


過去のニュ−ス
JAN-JUN2013 JUL-DIC2013 JAN-JUN2014 JUL-DIC2014 JAN-JUN2015
JAN-JUN2009 JUL-DIC2009 JAN-JUN2010 JUL-DIC2010 JAN-JUN2011 JUL-DIC2011 JAN-JUN2012 JUL-DIC2012
JAN2008 FEB2008 MAR2008 ABR2008 MAY2008 JUN2008 JUL2008 AGO2008 SEP2008 OCT2008 NOV2008 DIC2008
JAN2007 FEB2007 MAR2007 ABR2007 MAY2007 JUN2007 JUL2007 AGO2007 SEP2007 OCT2007 NOV2007 DIC2007
JAN2006 FEB2006 MAR2006 ABR2006 MAY2006 JUN2006 JUL2006 AGO2006 SEP2006 OCT2006 NOV2006 DIC2006
JAN2005 FEB2005 MAR2005 ABR2005 MAY2005 JUN2005 JUL2005 AGO2005 SEP2005 OCT2005 NOV2005 DIC2005
JAN2004 FEB2004 MAR2004 ABR2004 MAY2004 JUN2004 JUL2004 AGO2004 SEP2004 OCT2004 NOV2004 DEC2004
JAN2003 FEB2003 MAR2003 APR2003 MAY2003 JUN2003 JUL2003 AGO2003 SEP2003 OCT2003 NOV2003 DEC2003
JAN2002 FEB2002 MAR2002 APR2002 MAY2002 JUN2002 JUL2002 AGO2002 SEP2002 OCT2002 NOV2002 DEC2002
JAN2001 FEB2001 MAR2001 APR2001 MAY2001 JUN2001 JUL2001 AGO2001 SEP2001 OCT2001 NOV2001 DEC2001
JAN2000 FEB2000 MAR2000 APR2000 MAY2000 JUN2000 JUL2000 AUG2000 SEP2000 OCT2000 NOV2000 DEC2000
MAR99 APR99 MAY99 JUN99 JUL99 AUG99 SEP99 OCT99 NOV99 DEC99



QUEDA TOTALMENTE PROHIBIDO LA REPRODUCCIÓN, LA REPUBLICACIÓN, O COPIAR CUALQUIER CONTENIDO DE NUESTRAS PÁGINAS.
全て内容おいて無断で使用・転載・複製することを禁じます